ジャパンキック認定ライト級王座を争う永澤(左)と直闘
2019年8月4日(日)東京・後楽園ホールで開催されるジャパンキックボクシング協会『KICK ORIGIN~ジャパンキックボクシング協会旗揚げ戦~』。
同大会のトリプルメインイベント第2試合、ジャパンキック認定ライト級王座決定戦3分5R(延長あり)を争う同級1位・永澤サムエル聖光(ビクトリージム)と同級2位・直闘(治政館ジム)のインタビューが届いた。
永澤は新日本キックでライト級1位まで上がり、タイトルマッチの経験もある。6月の『スックワンキントーン』興行では雅俊介とスックワンキントーン認定ライト級王座を争ったが、判定負けで王座獲得ならず。悲願である初タイトル獲得を目指す。
対する直闘はパンチ主体のアグレッシブファイター。両者は過去2度対戦し、永澤の1勝1分。ただしその1勝は直闘がヒジを蹴ってしまい、スネが割れてのドクターストップによるもの。今回が決着戦ということになりそうだ。
直闘「永澤選手とは完全決着を付けたいとずっと思っていました」
――今回、旗揚げ戦で永澤選手とのタイトルマッチが決まりました。
「このようなチャンスをいただけて関係者の方には感謝してます。永澤選手とは過去2戦やっていて1戦目(2016年5月15日)がドロー、2戦目(2017年1月8日)は2Rに自分が蹴った時に右スネをカットしてしまいドクターストップでTKO負けしてしまい、すっきりしない試合が続いてます。今回はタイトルマッチですが、自分にとって、ベルトはおまけみたいなものであって、永澤選手とは完全決着を付けたいとずっと思っていました」
――今回はどういう試合をしたいですか?
「永澤選手はずっとトップ戦線でやっていてタイトルマッチを3回経験していますが、自分は初挑戦です。ランキングも自分より上なので完全にこっちがチャレンジャー。失うものは何もないので、全力でぶつかるだけです」
「自分が出来ること、自分自身を磨くこと、自分の全力を出すことを一番に考えています」
――今回、チャンピオンになってその後の目標は何でしょう。
「チャンピオンになってジャパンキックボクシング協会を盛り上げていきたいと思います。チャンピオンになることは他団体の強い選手とやるためのチケットです」
――最後にファンにメッセージをお願いします。
「自分を解放して思いっきり試合を楽しみます。そんな直闘を見て皆さんも楽しんでいただけたらと思います。応援よろしくお願いします」
(聞き手・安村発)
永澤サムエル聖光「3度目の正直でスッキリぶっ倒して勝ちたい」
──2試合連続タイトルマッチを迎える心境は?
「そうですね。この間もチャンスをもらったけど、タイトルを獲ることはできなかった(6月12日、スックワンキントーン認定ライト級王座決定戦。雅駿介に敗北)。だからこそ今回は絶対に落とせない」
──王座を争う直闘選手とは過去2度闘っています。
「はい。一回目は延長戦まで行ってドロー。二度目は2Rで直闘選手のスネが割れてしまい、ドクターストップという形で終わってしまった。いずれも完全決着ではないので、3度目の正直でスッキリぶっ倒して勝ちたい」
──お互い相手を知り尽くしたうえでの闘いになりそうですね。
「向こうも結構なベテラン。最後の気持ちで来ると思う。そこには直闘選手のプライドがあると思う。僕も油断せず初めて闘うつもりで闘いたい」
「そうですね。今回はKOとかにこだわらず、最後に勝っていればいいかなと。何が何でも勝たなければいけない試合だと思っているので。何が何でもチャンピオンベルトがほしい。僕もラストチャンスのつもりでやるので、気持ちの面でどちらが勝つかが試合の要になるんじゃないでしょうか」
──あと数カ月で三十路に突入します。今回が20代の集大成という思いはある?
「そこの部分はかなり大きい。30歳といったらかなりのベテランと見られがちなので、20代のうちにチャンピオンになりたい。そこはひとつの目標でもありました」
──周囲の叱咤激励もすごそうですね。
「『自分で限界を作るな』とは口がすっぱくなるくらい言われています」
──家族のサポートは?
「幸い妻も応援してくれています。家に帰れば子供の寝顔に癒される。家族がいなければ、いまの自分はいないかなという思いが強いですね」
(聞き手・布施鋼治)