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【UFC】オマリーがバンタム級新王者に! スターリングを2R TKO。女子ストロー級王座戦ウェイリーがレモスに完勝! “ネクストマクレガー”ギャリーが13戦無敗・UFC6連勝に。ワイドマンが再起戦で判定負け、チト・ヴェラがムニョス下す

2023/08/20 07:08

▼UFC世界女子ストロー級選手権試合 5分5R
〇ジャン・ウェイリー(中国)王者 24勝3敗(UFC8勝2敗)115lbs/52.16kg
[判定3-0] ※50-43, 50-44, 49-45

×アマンダ・レモス(ブラジル)挑戦者 13勝3敗(UFC7勝3敗)114lbs/51.71kg
※ウェイ・リーが王座防衛

 アジア史上初のUFC世界王者となった中国のジャン・ウェイリー。2019年にジェシカ・アンドラージをTKOし初戴冠すると、翌年にヨアナ・イェンジェイチックも判定で退け、初防衛。しかし、2021年4月にローズ・ナマユナスの左ハイキックでKO負けし、王座陥落。同11月の再戦でも判定負けで初の連敗に。

 2022年11月に王者カーラ・エスパルザに挑戦し、2Rリアネイキドチョークで一本勝ち。再び女王の座に返り咲いた。ヘンリー・セフードのもとで組み技も磨き、強いテイクダウンディフェンスを持つ。

 対するレモスは、元Jungle Fight女子バンタム級王者。現女子ストロー級5位。オクタゴンデビュー戦はレスリー・スミスにTKO負けも、以降、魅津希戦でダウンを奪う判定勝ちを含む5連勝。2022年4月にアンドラージに1R 肩固めで一本負けしたが、2022年7月にミシェル・ウォーターソンを2R ギロチンチョークで極め、同年11月の前戦でマリナ・ロドリゲスを3R TKOに下し、王座挑戦を決めた。キャリア13勝のうち11フィニッシュ(8KO・3一本)と高い決定力を持つ。

 1R、中央を先に取るウェイ・リー。サウスポー構えからオーソにするレモスの最初の左の蹴り足に右ローで軸足を払い、足を掴んでテイクダウンしたウェイ・リー。足をさばいてサイドを奪取。左で枕に巻き、右は腰を抱いたウェイ・リー。金網際でハーフから頭をつけて左でパウンド!

 金網使い上体を立てたレモスはダースチョーク狙い! 右に足は出ているウェイ・リーは、サイドで出て首を抜くとパウンド! レモスはハーフに戻すが、ウェイ・リーはサイドバックからパウンド。立ち際にレモスはジャンピングニンジャチョークを狙うレモスだが、ウェイ・リーはそれを極めさせず叩き落としてパウンドでホーン。

 2R、左ジャブ、右ストレートを突くレモス。右の高い打点の前蹴りも当てるが蹴り足を掴もうとするウェイ・リー。レモスの右に合わせて組んでボディロックテイクダウン! サイドを奪うが、片足を戻すレモス。ハーフから右で枕に巻くウェイ・リー。

 亀から立とうするレモスをがぶりからバックに移行するウェイ・リー。正対したレモスは下から鉄砲で跳ね上げ、立ち上がり。すぐについて行くウェイ・リーは徹底して組み。バックから右足をかけて手首をコントロールしに行く。

 3R、ウェイ・リーの右ハイをかわすレモス。レモスも左ハイを見せるとワンツー。しかしサイドキックのウェイ・リーは、レモスの蹴り返しに組んでシングルレッグに移行しテイクダウン。離れてしてのレモスの足を上から蹴って中に入っていき、イージーにパスガード。亀から立とうとするレモスのバックを奪い、両足をかけに行くが、正対してハーフに戻すレモス。

 右にパスしてサイドにつくウェイ・リー。金網使い立つレモスに左で差して右ヒジ。さらに右で差して離れ際に左右を打ち込む。スタンドでも圧力をかけるウェイ・リー。

 4R、オーソから左サイドキックのウェイ・リー。さらに左ハイ、右ミドルもかわすレモスは、テイクダウンを警戒し、遠間のサウスポー構えで手数が出ない。ウェイ・リーは前蹴り、出入り。オーソになるレモスはサウスポーに戻して、ウェイ・リーの右に左のカウンターを狙う。

 蹴りでバランスを崩したウェイ・リーだが、すぐに立つと、低いダブルレッグテイクダウン。そこにニンジャチョークを合わせるレモスだが、ウェイリーはレモスのアゴを押して首を抜く。ギロチン狙いから立つレモス。

 オーソで右の前蹴りのレモスに、ウェイ・リーはワンツーの飛び込み。レモスの組みを剥がして、左ミドルを返す。レモスは右の大きなダブルを振って前に出るがウェイ・リーがさばいてホーン。

 5R、左ロー、サイドキックのウェイ・リーは、近づいてきたレモスの左ローにカウンターの右ストレート! ダウンしたレモスはパウンドのウェイ・リーに下から足関節狙いも、外したウェイ・リーがパウンド。下からシングルレッグで足を手繰るレモスを潰してパウンドするウェイ・リーはクルスフィックス、さらに立ち上がり際に右ヒザ! 右ヒジ! ボディロックで後方に回してテイクダウン!

 サイドを奪うと右で枕に巻き、レモスの左腕にヒザ連打。シングルレッグから立ち上がるレモスは再びギロチン狙いも首を抜くウェイ・リーは腹に左サイドキック! 押し込むレモスにつけいる隙を与えず。5R終了のホーンを聞いた。

 判定は3-0(50-43, 50-44, 49-45)でウェイ・リーが勝利し、王座防衛。「ボストンは家のよう。みんながエナジーをくれた。毎日厳しいトレーニングを頑張れば、イージーファイトになる。サプライズ? 何もなかった。コーチたちがいたから」と語った。

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