2023年8月5日(日本時間6日)米国テネシー州ナッシュビルのブリヂストン・アリーナで『UFC Fight Night: Sandhagen vs.Font』が開催。ナッシュビルでの大会は2019年以来、会場は第1試合から大きな歓声に包まれた。
同大会は、日本時間6日(日)7時に開始のプレリムが、UFC公式サイトおよびYouTube公式チャンネルでライブ配信されたほか、10時開始メインカード6試合を含む全試合が『UFC FIGHT PASS』ならびに『U-NEXT』でライブ配信(※見逃し配信も)された。
UFC Fight Night: Sandhagen vs.Font 速報
現地時間2023年8月5日(土)、日本時間6日(日)
米国テネシー州ナッシュビル /ブリヂストン・アリーナ
▼140ポンド キャッチウェイト 5分5R
〇コーリー・サンドヘイゲン(米国)17勝4敗(UFC10勝3敗)
[判定3-0] ※50-45×3
×ロブ・フォント(プエルトリコ)20勝7敗(UFC10勝6敗)
メインは、当初出場予定だったウマル・ヌルマゴメドフが肩の負傷により欠場。8月19日の『UFC292』でソン・ヤドンと対戦予定もヤドンの欠場により対戦相手が不在だったロブ・フォント(プエルトリコ)が、140ポンドのキャッチウェイトでコーリー・サンドヘイゲン(米国)と対戦する。
キャッチウェイト戦ながらバンタム級4位のサンドヘーゲンは、2021年10月にピョートル・ヤンとの「UFC世界バンタム級暫定王座決定戦」で判定負けで戴冠ならず。
しかし、2022年9月にソン・ヤドンをヒジ打ちでカットさせて4R TKO勝ちすると、2023年3月には3位のマルロン・ヴェラを5R スプリット判定で下して2連勝中。
対するフォントはバンタム級7位、2018年12月のセルジオ・ペティス戦の判定勝ちからリッキー・シモン、マルロン・モラエス、コーディ・ガーブラントを相手に3連勝も、2021年12月にジョゼ・アルドに、2022年4月にマルロン・ヴェラにいずれも判定負けして2連敗。しかし、2023年4月の前戦でエイドリアン・ヤネスを1R 右フックからのパウンドでTKOに下し再起を遂げている。
ともに打撃を武器とするが、近年のサンドヘーゲンのテイクダウンも織り交ぜた戦いにフォントはいかに戦うか。
Violence at #UFCNashville on @ESPN & @ESPNPlus NOW!!! pic.twitter.com/jzrx1kZp4i
— UFC (@ufc) August 6, 2023
1R、ともにサウスポー構えから。オーソドックス構えになるとサンドヘーゲンがダブルレッグテイクダウン。右手でギロチンチョークを狙うフォントだが、左足は抜いているサンドヘーゲンがいったん仰向けになって首を抜くと、フォントはキムラで回して、ともにスクランブルで立ち上がる。
左ジャブのサンドヘーゲンに、ジャブを合わせてアッパーのフォント。しかし、サンドヘーゲンはまたもダブルレッグテイクダウン。下のフォントは巴投げ狙いで浮かせてシングルレッグへ。手首を持たれながらハーフで寝かせるサンドヘーゲン。
腰を抱くサンドヘーゲンにフォントはダブルアンダーで両脇を差して蹴り上げて立つ。ともにオーソドックス構え。インローのフォントは左右で前に。長い左ミドルを当てるサンドヘーゲンだが、その蹴り足を掴んで倒したフォントがバックにつきヒザを突てホーン。
The @CorySandhagen gameplan tonight is clear and effective! #UFCNashville pic.twitter.com/DFiM5FwfRZ
— UFC (@ufc) August 6, 2023
2R、前に出るフォントにサイドステップから一転、早々にダブルレッグテイクダウンを奪うサンドヘーゲン! ハーフガードのフォントを寝かせて、左で腰を抱き、右で脇差すが、その右足まで抱えるフォントは前に煽る。脇は差しているサンドヘーゲン。右足も抜いてハーフのフォントを寝かせてパス狙い。マウントは許さないフォントは左でオーバーフック。右手を解いたサンドヘーゲンは再び右で脇差し、左でパウンド・ヒジ。上のままホーン。
3R、右の蹴りを突いてサウスポー構えになるサンドヘーゲン。さらに跳びヒザも。テイクダウンを警戒するフォントは踏み込めず。詰めるサンドヘーゲンは1分過ぎにみたびダブルレッグテイクダウンを奪う。
右で脇差しハーフから上体を立てようとするフォントをヒジで剥がすサンドヘーゲン。右肩でプレスをかけ、フォントのキムラ狙いを早めに対処。跳ね上げて立とうとするフォントにすぐについていって寝かせてヒジで削る。腰を引いて残り30秒で立ち上がったフォント。詰めるがサンドヘーゲンがサークリングしヒジを狙う。
4R、後が無いフォントは前に詰めるが、そこにニータップでテイクダウンを奪うサンドヘーゲン! 左足は外のハーフガードの上から右で枕にして寝かせたサンドヘーゲン。腰を引いて金網まで這うフォントに、すぐに腰を引き付けて上体を立たせないサンドヘーゲン。右で脇差し、金網で上体まで立てたフォント。頭を下げて足を手繰ろうとしたサンドヘーゲンにギロチンチョークを狙うが、難なく首を抜いたサンドヘーゲン。フォントが立ち上がった瞬間に詰めてボディロックから小外がけで右足を手前に引き出して再びテイクダウンを奪う。
5R、詰めるフォント。サンドヘーゲンは左右にステップして前蹴り。テイクダウンのフェイント。フォントは逆に自らダブルレッグに入って金網に押し込み、シングルレッグへ。差し上げて体を入れ変えるサンドヘーゲンは、ハイクロッチから右足の踵を持ち上げて見事にケージレスリングでもテイクダウン! 金網に詰めてフォントの起き上がりにダースチョーク! ケージを蹴ってシングルレッグで首を抜いたフォントだが、下のまま。残り1分30秒。フルガードに戻したフォントは下から煽って潜ろうとしたが、右で脇差し寝かせたサンドヘーゲン。いったん上体を上げると、そこにフォントは左腕をひきつけ三角絞めへ。サンドヘーゲンは右手を股間に入れており、絞めさせず。首を抜いたところでホーン。
判定は3-0(50-45×3)のフルマークでサンドヘーゲンが完勝!