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2023年7月30日、さいたまスーパーアリーナにて『超RIZIN.2』が開催され、58kg契約5分3Rで、伊藤裕樹(ネックス)が、「朝倉未来1年チャレンジ」の1期生ヒロヤ(トライフォース赤坂)に判定2-1で勝利した。
注目の第1試合で熱戦を繰り広げた伊藤とヒロヤは試合後、何を語ったか。
伊藤「練習できる機会があるならヒロヤくんがいないときに」
━━試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
「めっちゃ疲れました」
━━それは試合前の予想していた展開と違ったからですか?
「まあでも、僕が打撃で行くんで、もちろん相手は組みに来るかなと思っていたのですけど、僕が思っていたより組みのプレッシャーが、ヒロヤくん強かったですね」
━━ヒロヤ選手は、戦う前のイメージと違うところはありましたか。
「イメージしてた通りなんですけど、でもレスリングの際の部分が思ったより強かったですね」
━━試合を終えたばかりですが今後の展望を教えてください。
「BreakingDownの中堅以下の雑魚にあんな試合していたら、僕も中堅以下の雑魚に毛が生えたくらいの実力なので、また鍛え直して10月の名古屋とか出たいですね」
━━ヒロヤ選手の打撃が当たったり、テイクダウンが決まるたびに歓声が沸いていました。
「単純にすごい相手の応援が大きいなと思って(苦笑)、打撃もらったら『ワーッ』て盛り上がったりテイクダウンされたら、『ワーッ』って盛り上がったり。もう1回テイクダウンされたらもっと盛り上がるかなと思っていました(笑)」
━━つらい展開でも気持ちには余裕があったのですか。
「余裕があったというよりは僕も連敗して勝ちに飢えていたので、これでもし負けたら僕もちょっと今後のこと考えるかなという感じだったので、まあなんとか勝ってよかったですね」
━━あんまり打撃が効いていないという感触でしたか?
「多分相手も僕が打撃で来るって思ってたから“何発もらってもいいや”って気持ちで向かってきたので、やっぱりもらうって想定している気持ちの相手になかなかいいパンチ入っても、もうもらっても組みに来るという感じなので、すごい試合中もニコニコしていたので、“ああ、こいつ倒してーな”と思っていましたね」
━━判定になり、2-1でした。判定が割れたことについてはどのように感じていますか。
「まあ判定割れたのは、人の見方によれば判定がわかれる試合だと思ったので。2-1の時って最初に呼ばれたほうが高確率で負けなんですよ。僕が先に『赤』って呼ばれたじゃないですか。2人目が『青』と言った時に“うわ、これはちょっとやばいかな”と思いました」
━━ご自身としても、負けていてもおかしくないと?
「見方によってはそういうのもあると思っていました」
━━今回、試合を通してヒロヤ選手について認めた部分は?
「認めたというよりかは単純にすごい気持ちの強い選手だなと思って、もっと努力したら多分上にはいけると思うので、もっとがんばってほしいですけどこれで最後だと思うので、“引退”が惜しいですね(※事前にヒロヤが会見で負けたら進退を考えると発言)」
━━健闘したことで、ヒロヤ選手が続けるとして、たとえば伊藤選手に教えを乞うようなことがあったらどうしますか?
「そういうのがあまり好きではないので。あんだけ舐められていたので、試合終わって馴れ合いするよりかはもう一切そんな仲良くはしたくないです」
━━朝倉選手のジムで今回はピットブル兄弟などトップどころと練習していて、相手の環境が充実していることはどう思いますか?
「環境についてはやっぱ超一流だと思うので、トップの朝倉未来やピットブル選手たちがいるその環境はうらやましいです。練習できる機会があるならヒロヤくんがいないときにやりたいですね」
━━ヒロヤ選手目当てで初めて伊藤選手を見たファンもいたと思いますが、試合を自己採点するなら?
「点数聞いちゃいますか? 25点くらいです。4分の1くらいで。RIZIN見たことなくてBreakingDownのファンのひとが、“案外ヒロヤいけるんじゃない?”って思って、そこからまたRIZIN見てそこから格闘技にハマっていったらいいんじゃないかなって思っています」
━━名古屋大会も話題にされましたが、対戦したい相手はいますか?
「現時点でやりたい日本国内の選手は今のところいないので、海外のゴツい選手をあててもらって、そこを乗り越えて僕はもっと強くなっていきたいですね」
━━今回ヒロヤ選手と対峙するなかで「対策されている」と思った瞬間は?
「対策しているというよりかは、やっぱり(朝倉)海くんの打撃のエリーコーチだったり、誰でしたっけ、(白川)陸斗くんの、小倉(將裕)さ、とかが多分作戦練ってたと思うので、まあそうですね、思ったよりやりにくい感じになりましたね、自分的には」
━━チーム朝倉のバックアップを感じましたか。
「そうですね。チーム総出でぶつけにきたって感じしますね」
━━やりづらい中でこういうふうにしたということが試合中にありましたか?
「たとえテイクダウンきても上を取ることを僕は考えていたので。一回下になってもそこから上に返すのをずっと練習していたので、シンプルに僕がもっと練習必要だと思いました」