これで『ROAD TO(UFC)』に引っかかるかというと──
──試合を終えた率直な感想を。
「うーん、まあ……とりあえず試合をして試合に勝ったというだけで、あとはもうちょっとやりたい部分を“練習”しておきたかったなという、試合のなかでいろいろ試したいことがあったので、それが出来なかったことがちょっと残念です。
──打撃にこだわった試合のようでしたが?
「そうですね。ケージチェックのときに相手の選手がタックルを切る練習をしていたので、“タックルに行かねぇぞ”とちょっと思って(笑)、打撃でやろうと思いました」
──対戦相手も変わり、気持ちを作ることが第一でしたでしょうけど、どんな思いで試合に臨みましたか。
「うーん、あんまり何も無いですね。それこそ、やりたくない・やりたいも無く、もう、ただこの日が来て、ただ試合をしてという感覚で、気持ちを作る・作らないよりもとりあえず試合をしたという感じです」
──松嶋選手の目指すところがあって、そこに向かうリスタートの試合だったと思います。この先をどう考えていますか。
「とりあえず、また水曜から練習しようかなと思っています。それ以上のことはいまは考えていないです」
──ユニファイドルールとは異なるDEEPルールのなかで、おそらく使うつもりはなかったサッカーキックを最後に使うことになったのは……。
「そうですね……相手が完全にもう無理だなと思ったので追撃に行こうとはしなかったんですが、レフェリーが止めてくれなかったんで、蹴らなきゃいけないのかなという……まあ、(流れのなかで使ったのでなく)ちゃんと区切ってから蹴っているからいいかなということで蹴りました」
──思い切りという形ではなかったようですが……。
「でも結構……。試合前に言ったこともありますが、劉獅選手が受けてくれてこの試合だったんで、『やってくれてありがとう』と本人に伝えました。ちょっと可哀そうなことをしてしまったかなと。試合後に劉獅選手からも『僕なんかと試合をしてくれてありがとうございます』と言われましたが、全然、むしろ僕の方こそ『こちらこそすみません』と。すごく気持ちのいい選手だったんで、これから頑張って上がっていってほしいなと。すみません、上から目線で(苦笑)」
──喧嘩できるなかで、冷静に戦えていたようでもありました。
「ほんとうは5分3Rを使って、いろいろ試しつつ相手を効かせようと思っていたので、1Rで終わるつもりではなかったんで、正直、あれで終わりか……入ったときは“ああ、倒れるな”とは思ったんですけど、もうちょっといろいろやりたかったなという部分はあります」
──試合は行った、次は?
「そうですね、いろいろ考えて、これで『ROAD TO(UFC)』に引っかかるかというとたぶん引っかからないと思うので、ちゃんといろいろ考えを固めつつ動いていけたらと思います」