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インタビュー

【UFC】試合を渇望した平良達郎、松根代表「あんなに落ち込んだ達郎を見たことはなかった。いまは試合が決まって燃えています」

2023/06/29 12:06

2週間後、また同じ減量をして、気持ちを作ってというのは、普通の選手だったら出来ない(松根)


(C)Matsune Ryota

──6月24日のUFCフロリダ大会で対戦相手のクレジソン・ホドリゲス選手が3ポンド(1.3kg)オーバーで、試合は見送られました。その2週間後のラスベガス大会『UFC 290』で、平良選手が試合を行うことになったと聞きました。松根代表から経緯を教えていただけますか。

「最初は相手選手(ホドリゲス)が4ポンドオーバー(1.81kg)と聞いて、計量では3ポンドだったんですけど、それでも『試合はさせることは出来ない』と自分とマネージメントのイリディウムのジェイソン・ハウス代表と岡田遼と相談して──達郎本人は試合をしたがっていたんですけど──“この相手にこの状況で試合をするべきではない”と判断して(平良を)説得して試合を受けませんでした」

──フロリダでの試合に向けて練習し、減量して計量をパスしての試合中止に、平良選手のメンタルが一度は崩れかけたそうですね。

「そうですね。本人が“じゃあ止めます”となった後に、“でもほんとうにやらなくてよかったのか”とすごくこう……自己嫌悪に陥ってしまって。達郎はやはり“対戦相手が誰になるのか分からなくても、試合がしたい”と。

 そこでジェイソン・ハウスから『いろんな選択肢があるんだぞ』ということで、戦いたければ、2週間後のラスベガス大会、7月22日のロンドン大会、8月26日のシンガポール大会、あるいは秋の大会でランカーと戦うということも可能性はあると聞かされ、やはりラスベガスだとこれまで何度も試合をしていますし、練習場所もUFC PIもあって、とても過ごしやすく、米国国内で移動できる場所ということもあり、現実的ではありました。


【写真】ラスベガス入りした平良達郎は、Bellatorバンタム級暫定王者パッチー・ミックスとも合流。(C)Matsune Ryota

 しかし、いかんせん『2週間後』で、また同じ減量をして、気持ちを作ってというのは、普通の選手だったら出来ない。でも達郎の場合、それ以上に“戦いたい、このまま帰りたくない”という気持ちが強くて……本人が望むならやるしかないということで、ジェイソン・ハウスがこの短い期間で、より大きな舞台で試合を組んでくれたので、試合をやる、という流れになりました」

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