(C)ゴング格闘技/RIZIN FF
2023年6月24日『RIZIN.43』の第10試合フェザー級(66.0kg)5分3Rにて、西谷大成(トライフォース赤坂)を56秒、TKOに下した鈴木博昭(BELLWOOD FIGHT TEAM)が、試合後の個別インタビューに応じた。
鈴木は、元シュートボクシング王者で、近年のMMAでは2022年3月に昇侍に1R TKO勝ち後、7月に平本蓮にスプリット判定負け。11月に青井人に判定で敗れて以来の試合となる。ボンサイ柔術勢との練習も重ね、1年3カ月ぶりの白星を掴むべく、北海道大会に参戦した。
対する西谷は「朝倉未来1年チャレンジ」1期生にして「BreakingDown」出場経験も持つ。MMAでは5戦の鈴木に比べ、西谷はプロ公式で11戦、アマチュアMMAも戦ってきた。
試合は、レスリング出身の西谷のダブルレッグテイクダウン(両足タックル)から動いた。下になった鈴木だが、右で脇を差して立ち上がることに成功。
西谷を突き放し、右ロー。頭を下げて右前手のフックを狙う。ロープに詰めた西谷は右跳びヒザで飛び込み。そこに鈴木は右に頭を傾けて、左オーバーハンドをヒット。
跳びヒザを迎撃されてダウンした西谷に、鈴木はすぐさまマウントから左右を連打し、西谷の意識を飛ばして、試合を決めた。
試合後、敗者の西谷は「相手の頭が下がるところがあったので跳びヒザが当たると思ったので(打ったが)、自分が当てたと思ったら当てられてた。一本やKOが多いなか、まだ色気づけるほどの実力がないにも関わらず、色気づいたというのが、自分の敗因だと思っています」と悔し涙を流した。
一方で、勝者の鈴木はダウンを奪った左フックについて、「全く狙ってもないし、想定もしてなかった。ただ目の前の人間が動くものに対して反応した」と振り返り、今後について「『怪物君と次見たい相手、だーれだ?』みたいなやつを公募したい。“面白れえヤツ”とやりたいです」と語っている。鈴木との試合後の一問一答全文は以下の通りだ。