グラップリング
インタビュー

【コンバット柔術】今成正和、所英男も出場した「コンバット柔術世界トーナメント」に高橋“SUBMISSION”雄己がバンタム級で参戦「ビンタをされると──」

2023/06/06 19:06
【コンバット柔術】今成正和、所英男も出場した「コンバット柔術世界トーナメント」に高橋“SUBMISSION”雄己がバンタム級で参戦「ビンタをされると──」

 2023年7月30日(日本時間31日)、メキシコのキンタナ・ロー州プラヤ・デル・カルメンのポリフォルム・プラヤ・デル・カルメンで開催される『Combat Jiu-Jitsu Worlds 2023: The Bantamweights』に、高橋“SUBMISSION”雄己(和術慧舟會HEARTS/今成柔術)が出場することが発表された。

 エディ・ブラボー・インヴィテーショナルが主催する同大会では、バンタム級16人のワンデートーナメントが、掌底打撃ありの「コンバット柔術」ルールで行われる。

 高橋 SUBMISSIONは、MMAでもプロ修斗2勝1敗。エディ・ブラボー率いる10th Planetで今春に武者修行を行っているが、フライ級でも戦える高橋が、バンタム級の掌底打撃ありのグラップリングでどんな戦いを見せるか。

 MMAを戦い、日本で今成正和率いる「IRE」で掌底ありの大会プロデュースも行っている高橋だが、コンバット柔術ルールでの試合は初。

「正直、いま練習をしていて、観ていた時のイメージとはかなり異なった印象を受けています。一番の違いは“ビンタ”の効力ですね。ダメージを与えるMMA打撃(パウンド・鉄槌など)や掌底に対して、手を広げたビンタ・平手打ちはダメージは少ないものの、炸裂音と共に視界が遮られ、動きが止まります。つまり、ビンタを食う距離にいると、相手に攻防の先手を取られてしまう。

 加えて、ビンタは距離によっては下からの方が効果的な場面も多いので、一概に上であれば有利というわけでもない。使える動きと使えない動きを整理して、試合までにコンバット柔術を理解していく必要がありそうです」と、パウンドや掌底とも異なるビンタに新たな発見があったという。
 これまで日本から今成正和や所英男も出場している同大会。

 現時点でポスターにて発表された選手は10人で、2021年のコンバット柔術バンタム級世界王者のエライアス・アンダーソンを筆頭に、2019年の同トーナメントで所英男を破ったヘズース・アルビナに決勝オーバータイムで勝利し優勝したリチャード・アラルコン、その隣に「CageWarriors Northwest」でも勝利しているガブリエル・デフロンの名前が並ぶ。デフロンは2019年のコンバット柔術でベン・エディにヒールフックで一本勝ち。ECI06では優勝候補のエステヴァン・マルチネスをオーバータイムで撃破しベスト4となっている。

 さらにUFCで1勝2敗、Cage WarriorsとA1 Combatで3連勝中のアルファメール所属のジョセフ・モラレス、Bellatorに参戦し、2017年のコンテンダーシリーズにも出場したMMA12勝4敗のマニー・ヴァスケス、地元からデビッド・ウェイントラブ、マニュエル・フォシルらコンバット柔術メキシコ王者も参戦する。

 ヴァスケスについては高橋も「ECIトーナメント(EBIルールのエメラルドシティ・インビテーショナル)のオファーが来た時に、彼もエントリーしてて下調べした事がありました。結果的に、僕も彼も飛行機のトラブルで欠場したんですが、元BellatorのMMAファイターで『Midwest Finishers』のチャンピオンです。プレッシャー系のパス主体のトップをやる選手なんですが、彼がコンバット柔術をどのように解釈して準備してくるのか、気になりますね」と語る。


【写真】高橋はHEARTSでは、6.24日『RIZIN.43』で久保優太と対戦する木下カラテとも練習。

 掌底打撃有りのなかで、優勝するには4試合を戦い抜く必要があるバンタム級トーナメントで、高橋はどんな試合を見せるか。

 6月11日(日)には自身がプロデューサーを務めるグラップリングリーグ『Level-G』の大会も控えるなか、高橋は『『Combat Jiu-Jitsu Worlds』に向けて、「特殊なルールセットながらタイトルとしては世界最高のトーナメントの一つで、10th planet主催のエディ・ブラボー直々に選んでるから、そもそも弱いやつはいないです。UFCファイトパスで全世界に生中継もされますし、どいつもこいつも斬って落として、世界最強候補に名乗りを上げます!」と意気込みを語っている。

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