2024年5月26日(日)12時30分、東京・ニューピアホールにて『DEEP TOKYO IMPACT 2024 3rd ROUND』(U-NEXT配信/DEEP YouTube)が開催された(※夜の部『DEEP JEWELS 45』速報)。
▼DEEPストロー級王座統一戦 5分3R×川原波輝(Team Alpha Male)正規王者、A1 Combat王者 52.0kg[1R 1分59秒 ギロチンチョーク]〇越智晴雄(パラエストラ愛媛)暫定王者 52.1kg※越智が統一王者に
両者は1勝1敗。2019年3月の初戦『DEEP 88』では、越智が川原をドミネートしての判定勝ちでストロー級王座戴冠。2020年8月の『DEEP 96』の再戦では2R、川原が越智のテイクダウンに下からヒジ打ち。立ち際にリアネイキドチョークを極めて新王者となっている。
その後、川原はONEストロー級王者を目指しONE参戦も、2021年1月のデビュー戦は緊急参戦でリト・アディワンに2R KO負け。2022年4月の2戦目でK-1&RISE出場経験もあるダニエル・ウィリアムスに判定負け。2024年1月のONE日本大会出場を目指していたが契約切れで、2024年3月30日の『Urijah Faber's A1 Combat 19』で「A1Cストロー級王座決定戦」に出場。
ユライア・フェイバーの指導のもと、日本のPANCRASE・VTJに出場した元Bellator&ONEファイターのアンソニー・ドゥに判定勝ちを収め、試合後のインタビューではUFCストロー級の創設を呼び掛けている。
一方、越智は、川原との再戦に敗れた後、メジャーへのチャンスを求めて2021年9月にフライ級に階級を上げて渋谷カズキに判定勝ち。RIZINにもフライ級(57.0kg)で参戦し曹竜也に勝利も、2022年8月のDEEPフライ級GP1回戦で元同門の本田良介に判定負け。
12月には55kg契約で中村真人に1Rギロチンチョークで一本勝ち。2023年5月には56kg契約でキム・ウジェに3Rギロチンで一本勝ちすると、2023年12月の前戦で佑勢乃花との「ストロー級(52.2kg)暫定王座決定戦」に臨み、佑勢乃花の三角絞めを持ち上げマットに叩きつけての失神KO勝ちで暫定のベルトを巻いている。2023年7月に愛媛県松山市に自身のジム「Little Giant」を起ち上げて10カ月目の王座戦となる。
最後の対戦から3年9カ月。両者の軌跡は対照的だが、それぞれのやり方で強さを求めてきたことだけは確かだ。3度目の対戦で唯一の王者となるのは、川原か越智か。
川原「お久しぶり。帰ってました。同じ相手と3回も試合はなかなかない。たった一度でも思い入れ深いのに。言葉に出来ない。何も言うことなくて、3回やる、ここまでくれば相手に感謝しかなくて感謝を込めて戦います」
越智「メインイベントでしっかり3年前の借りを返したいと思います。必ず(統一)チャンピオンになります」
1R、ともにオーソドックス構え。右ストレート、左フックと回転速い左右で先に前に出る越智。バックステップの川原は右カーフ。左ジャブを突く川原。右オーバーハンドの越智。川原は右ロー。
左右で圧力をかける越智に、右回りの川原は右カーフ。しかし続くカーフをかわした越智が詰める。一瞬頭を下げて左手を伸ばした川原に越智は左手でギロチン! クローズドに入れて絞り、タップを奪った。
必殺のギロチンチョークで王座統一に成功した越智は、2本のベルトと愛息とともに「まず川原選手、ありがとうございました。対戦するのが3回目で気持ち的には戦友みたいな感じで、川原選手は海外で頑張ってストロー級を作ろうとしていて、僕は日本で頑張ってRIZINにストロー級を作りたいと思います。今日は遠くから応援いただき、ありがとうございました。まだこれから僕は頑張れると思ったので、まだまだ続けていきます。応援、よろしくお願いします」と語った。
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▼63kg契約 5分3R〇石司晃一 (フリー)62.75kg[判定2-1] ※30-27×2, 28-29×原口 央(BRAVE )62.9kg
石司は、MMA20勝6敗1分。2023年11月にCOROに判定勝ちでDEEPバンタム級暫定王者となると、2023年4月にRIZINに初参戦し、金太郎に判定勝ち。ビクター・ヘンリーの王座返上に伴い、「正規王者」に認定された。2023年9月の前戦では「DEEP & BLACK COMBATバンタム級ダブルタイトルマッチ」で韓国のユ・スヨンと対戦し、1R、最初のテイクダウンでマウントを奪われ、パウンドによるTKO負けで王座か陥落している。今回は8カ月ぶりの再起戦。
当初、石塚と対戦予定だった平松翔が、5.3 DEEP119で元谷友貴と対戦に変更。代わって、原口央が2020年10月の浜松大会以来となるDEEP参戦で、石塚と対戦する。(C)ROAD FC
原口は、2023年6月の「ROAD FC 63kgトーナメント」1回戦でムン・ジェフンに判定勝ち後、8月26日の準決勝でラザバリ・シャイドゥラエフ(※RIZINとの契約を公開)が体重超過で不戦勝に。10月の決勝でキム・スーチョルに2R TKO負けも大熱闘を繰り広げた。
今回は両者「63kg以下」(5分3R)で対戦する。
石司「リスペクトある原口選手をしっかり超えて、もっと上の方に行けるように頑張ります」
原口「明日はしっかり倒して勝ちます」
1R、オーソで圧力をかける石司。右回りの原口はサウスポー構え。右ミドルハイをガード上に当てる。原口の最初のシングルレッグは切る石司。2度目はダブルレッグに切り替え金網に詰める原口。そこにヒジを突く石司。
原口は足首を手繰り尻を着かせると、左足を挟んで崩すが、そこにヒジを落とす石司。背中を見せて立つ石司に原口は奥足のかかとをつかみ引き寄せ背中を着かせテイクダウン! ここは立つ石司に右足をかける。シングルレッグに切り替える原口。がぶりから右足をつかむ石司にレスリング勝負の原口が石司に尻を着かせて、石司が立ち上がりゴング。
2R、右を振って金網まで詰める原口。アンクルピックに立つ石司をなおもシングルレッグから奥足のかかとを掴むもブレーク。
すぐに詰めてダブルレッグテイクダウンは原口! 金網使い立つ石司は背中を見せて、シングルレッグの原口にヒジ連打。動く原口はシングルレッグを押し込み尻を着かせる。背中見せて立つ石司はシングルレッグの原口にヒジ。すぐにサイドに回る原口は両足を手繰りひたすらケージレスリングで勝負。ブレーク。ガード固める原口に、石司は右を突くと、原口も右を返す。
3R、すぐにシングルでドライブし、バッククリンチまで持って行く原口。サイドに変えて奥足を掴みに。正面に回ると、石司はヒジ。すぐに角度を変える原口に、立つ石司。シングルレッグに石司はバック狙いも落として足を引き寄せ背中着かせた原口。
石司の下からの蹴り上げを受けながら両足をさばいてパス狙い。奥足のかかとも掴んで尻を着かせた原口は石司にスペースを与えず、ケージづたいに歩く石司を追って最後の最後に石司が体を入れ替えるもゴング。判定は2-1(30-27×2, 28-29)でダメージを与えた石司が勝利した。3Rは取ったと思われた原口はやるべきことをやったが、背中を着かせてダメージを与えたかった。
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▼DEEP フェザー級 5分3R〇五明宏人(JAPAN TOP TEAM)66.2kg[判定3-0] ※30-27×3×瀧口脩生(総合格闘技スタジオ STYLE)61.65kg
伝統派空手ベースでJTTの五明は、2022年3月のフューチャーキングトーナメントで優勝し、5月のプロデビューから3戦全勝。わずか9カ月で王座戦に抜擢されたが、神田コウヤに判定5-0で敗れ、プロ4戦目での戴冠はならなかった。2023年7月には海飛との空手対決でスプリット判定負けで強豪相手に2連敗も、2023年9月に劉獅を1R、左ストレートからのパウンドでTKOに下して再起。しかし、2024年3月の前戦で木下カラテとの空手対決で1R 左ヒザからのパウンドでTKO負け。今回は2カ月のインターバルで再起戦に臨む。
対する瀧口は、フェザー級で4連勝から前園渓に敗れたものの、2023年11月に牧野滉風に判定勝ちで復活。しかし、2024年3月の『DEEP OSAKA IMPACT 2024 1st ROUND』で銀グラップリングシュートボクサーズにスプリット判定で惜敗している。
組みの瀧口に打撃の五明の構図だが、それがMMAのなかでいかに出るか。
五明「相手は昔(白川)陸斗さんに勝ってるので、借りを返すようにします。鬼木さんの募金もあります。DEEPの力を見せましょう」
瀧口「今回初めて東京で試合。五明選手との初の試合も大変楽しみなんで、一番の試合をしましょう」
1R、サウスポー構えの五明。オーソの瀧口。五明は左の飛び込み。左ハイ。さばく瀧口の入りに右前手を当てる五明。蹴り終わりに瀧口はダブルレッグテイクダウン。すぐに立つ五明に右足をかける瀧口。五明は右で差して正対して押し込み。体を入れ替える瀧口は右で差して押し込み。五明は再び体を入れ替えブレーク。
前手を触り、左フックの瀧口はシングルレッグ。それを差し上げる五明。四つの瀧口は左ヒジを打ってすぐ組みに戻す。五明が体入れ替えブレーク。左を突いて組む瀧口。右で差し上げ押し込む五明。ゴング。
2R、五明の左ローがローブローに。中断後、再開。右インローの瀧口に左テンカオを刺した五明! 組んだ瀧口を右で差し上げ体を入れ替える五明。金網背に組む瀧口。ブレーク。間合い詰める瀧口に組み負けない五明。
離れて右ミドルは五明もその蹴り足を掴んでテイクダウンは瀧口。背中を見せて立つ五明は金網まで動き、そこでバッククリンチの瀧口はヒザ。しかし五明は正対。離れて右ヒザ! 下がる瀧口だが打ち合いのなかで組んで、蹴り足を掴んでテイクダウン。下の五明はクローズドガードでゴング。
3R、詰める瀧口に左ヒザは五明。左ミドルも当てるが、蹴り足を掴んだ瀧口がテイクダウン。五明の立ち上がりにバックにつこうとするが五明はここも正対し離れる。五明の右の蹴りを掴んだ瀧口。バッククリンチから立ち上がる五明にダブルレッグに切り替え。なおもバック狙うが、ここも五明は正対。
離れてすぐに詰める瀧口。首投げの体勢も首を抜いた五明。果敢に前に詰める瀧口は右ローも、ローブローに。中断。再開。ここでも先に前に出るのは瀧口。しかし、組みで体を入れ替えるのは五明。ブレーク。ついに左を当てた五明! ダウンした瀧口にパウンドラッシュも瀧口はガードで凌ぎ、レフェリーを間に入れず。判定へ。
判定は3-0(30-27×3)で五明が勝利。
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▼DEEPバンタム級 5分2R〇力也(FIGHT FARM)61.55kg[判定3-0] ※19-19マスト力也×2, 20-18×山本有人(リバーサルジム東京スタンドアウト)61.65kg
力也「明日は激闘を見せます」
山本「フィニッシュしに行こうと思います」
1R、サウスポー構えの力也。オーソの山本は右の蹴りで前に。力也も左ミドルを返すと、山本は右ボディ。力也は左ヒザを突く。
左右のコンビネーションで詰める山本に力也はニータップでテイクダウン。がぶりの力也は後方に回してダース狙いからバックに。左足をかけるが、山本も足を外して立ち上がり!
右前蹴り右ボディストレートで詰める山本右に回る力也は右前手を下がりながら振るが、かわす山本。左ミドルを当てる力也はシングルレッグテイクダウン! 下の山本の腕十字狙いをかわしてパウンドも。山本は力也の振りかぶるパウンドのスペースで金網で上体を立ててゴング。
2R、右前蹴り、ローで詰める山本。左右をさばく力也は左ミドル。右ジャブ、右ロー。みたびニータップでテイクダウンを奪う力也! 左パウンド連打の力也に立つ山本が左を当てて前に。右ボディも。しかし組んだ力也がクリンチ。離れて左右から左を当てた中村! 被弾した力也だがここでボディロックテイクダウン! 中村の立ち際にスタンドバックに。正対する中村は打撃で前に詰めるが、そこに組んだ力也が投げてゴング。
判定3-0(19-19マスト力也×2, 20-18)で、打撃の中村に要所でテイクダウンを決めた力也が勝利した。
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▼DEEPメガトン級 5分2R〇赤沢幸典(Tristar Gym 日本館/Team Cloud)107.8kg[1R 1分31秒 TKO]×ベンツ(フリー)141.9kg
赤沢「ようこそ日本へ、いい試合といいショーを日本のファンに見せましょう。想像よりデカい相手ですが、メガトンなんで。前回酒井選手に『メガトンっぽくない』と言われたので、酒井選手に見せつけたいと思います」
ベンツ「初めての日本。一生懸命頑張ります」
1R、ともにオーソドックス構え。レベルチェンジする赤沢は詰めて、141kgをダブルレッグテイクダウン。ハーフガードのベンツに赤沢はしっかり押さえ込んでヒジ、鉄槌、パウンド。打たれるままのベンツを見てレフェリーが間に入った。立ち上がったベンツだが、足もとがフラつきセコンドの肩を借りてケージを降りた。
試合後、赤沢は「水曜日のトレーニング後にぎっくり腰でした。勝ったんでよかったです。地元にGWに練習してる時にある男が乗り込んで来て『俺のこと言ってんじゃねーぞ』ってすげーキレてきて、『次、俺の名前出したらブッ殺す』って脅されたんですよ。俺たち格闘家なんでリングで決着つけた方がいいんじゃないですかね? スダリオ剛!お前ぜってーブッ倒す! 皆さん、7月(『超RIZIN.3』)やらせてください」と、もと練習仲間のスダリオに宣戦布告した。
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▼DEEP 59kg 5分2R〇松岡疾人(NEX SPORTS)58.8kg[1R 3分20秒 リアネイキドチョーク]×キム・ウジェ(韓国/PBOY MMA)58.75kg
松岡「去年5月に負けてるので、しっかり勝って大きな舞台で強さを見せられるようにバシッと決めます」
キム「明日は新しい武器を持ってきたので、しっかり見せて勝ちたいと思います」
1R、ともにオーソドックス構え。松岡は右ロー。キムも右前蹴り。松岡はヒジ。左足を掴んで持ち上げテイクダウンはキム! 背中を見せて立つ松岡。バックについたまま崩すキム。ここも立つ松岡だが、バックから力を使い、持ち上げるキム。
松岡は正対してスイッチで腕を差し込み、バック狙い。シングルレッグに入るキムにサイドバックからリアネイキドチョーク! 足をかけずにチョークを極めた。松岡は3連勝。
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▼DEEPフェザー級 5分2R〇梶本保希(パラエストラ八王子)61.4kg[判定3-0] ※20-18×3×フェルナンド(JAPAN TOP TEAM)61.5kg
塚本「明日は頑張ります、押忍」
フェルナンド「今年から東京に引っ越して、JTTのコーチやりながら練習しています。“練習大丈夫ですか?”と聞かれますが、ファイターとしてしっかり試合をして勝ちます。油断せずに。いい試合をしましょう」
1R、右を突く梶本。サウスポー構えのフェルナンドだが、梶本は走り込んでの右!ダウンしたフェルナンドはクローズドガード。頭を抱え込むが、体を離した梶本が鉄槌! 下のフェルナンドの足関節狙いも足を抜く。
右のダブルで前に出る梶本。組もうとするフェルナンドを右で差して投げて上に。離れて、さらにボディストレートを突く梶本。右ミドルハイも当てて間合いを保つ。右ローには右フックを返すフェルナンドだが、梶本は右オーバハンド。
2R、梶本は右で出入り。フェルナンドは引き込むが正面にいる梶本。ブレーク。互いにロー。右インローの梶本。右を振るが、その手を掴んだフェルナンドは組みに。ボディロックからバッククリンチ。
送り手を掴んだフェルナンドは左足をかけるが、手首を離した梶本は左右で前に。フェルナンドが引き込むように下になると、そこに梶本がパウンド。フェルナンドがクローズドガードでゴング。
判定3-0(20-18×3)でパラエストラ八王子の梶本が勝利。
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▼DEEP 75kg以下 5分2R×後藤 亮(TRIBE TOKYO MMA)74.95kg[判定1-2] ※19-19マスト山田×2, 19-19マスト後藤〇山田聖真(KING CONNECTION/ISHITSUNA MMA)74.80kg
後藤「いい調子でここまでこれたのでしっかり爆発させていい試合をしたいと思います」
山田「明日は楽しみたいです。しっかり戦い、自分が自分に一番期待しているので皆さんも期待してください」
1R、サウスポー構えの後藤。オーソの山田にインロー。詰める山田に右フックでダウンを奪うとトップに。フルガードの山田にいったん体を離して強いパウンド! 金網使い上体立てる山田のバックを狙い、右足をかけて自身の左ヒザでロック。アームロック狙いの山田を崩しに行く。
山田は正対して上に。クローズドガードの後藤のインサイドガードから頭を金網に詰まらせヒジを押し込む。後藤は下から腕十字狙いも下のままゴング。
2R、右ハイを山田。後藤は左インロー。山田も右ハイをガード上に当てる。右で差して押し込む山田。ボディロックテイクダウンを奪うと、立つ後藤を大内刈でテイクダウン。すぐに立つ後藤をなおも崩してテイクダウン。
左足を手繰る後藤は、足関節を狙うが足をスプロールしてクラッチを切った山田が上に。ハーフから鉄槌。後藤の立ち際にバック狙いも、後藤は正対。なおも山田が右で差して押し込んでゴング。接戦の判定2-1(19-19マスト山田×2, 19-19マスト後藤)で山田が勝利した。
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▼DEEPフライ級 5分2R×石井涼馬(THE BLACK BELT JAPAN)57.15kg[判定1-2] ※18-20×2吉田, 20-18石井〇吉田悠太郎(EVERMOVE)57.0kg
石井「明日はフィニッシュします」
吉田「フィニッシュして勝ちたいと思います」
1R、ともにサウスポー構え。前足の右ハイを見せる石井。詰める吉田は右ミドル、ダブルレッグテイクダウン。立つ石井のバックに回り、スクランブル・前転の石井についていって両足をかけてリアネイキドチョークを狙う。
腰をずらして正対した石井が上に。ギロチン狙いの吉田をパスすると、金網で上体立てる吉田を首投げの石井。吉田はフルガードに戻すとブレーク。左オーバーハンド、右を突く石井。詰める吉田はボディロックテイクダウンし、上から右のパウンド、鉄槌でゴング。
2R、右の蹴りの石井はバックフィストも詰めて潰す吉田がすぐにバックに。石井の正対際にトップを奪い、マウントに移行するが、そこで前に落としたい試合が上に。強い石井のパウンドに背中見せて立つ吉田。しかし正対する吉田。ともにバックブロー! 吉田は柔道組みで崩して、ダブルレッグから外に頭を出してテイクダウンを奪う。
腰を抱き大腰で投げようとする吉田に石井もスクランブル。そこをがぶる吉田はバックに。ここも腰をずらしケージを蹴って上を取る石井はパウンドもゴング。
激しいスクランブル合戦は、判定2-1(20-18×2吉田, 18-20石井)で吉田が勝利した。
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▼DEEPバンタム級 5分2R〇清太郎(K-Clann)61.55kg[判定3-0] ※20-18, 19-19マスト清太郎×2×生田大雅(BLUE DOGGYM)61.5kg
清太郎「身体が仕上がっているので、自分らしさを出していい試合をしたいと思います」
生田「明日は最大限の力を出そうと思います。試合が楽しみ」
1R、ともにオーソドックス構え。右ローの生田。右の高い前蹴り、さらに左フック、右ストレートをヒット。清太郎は右ロー。左で差して押し込む生田。離れると、追う清太郎。ワンツーからヒザを突くが、そこにダブルレッグテイクダウンは生田。立ち際に清太郎のバックにつこうとするが、清太郎は正対。そこに尻下でクラッチする生田はダブルレッグテイクダウン。右足を挟んで腰を抱くが、清太郎も上体を金網に立てる。
2Rもワンツー、ヒザの清太郎にボディロックする渡辺。体を入れ替える清太郎。離れて右を振ると、右ローの打ち合いでバランスを崩した生田。右の打ち合いから左ボディの清太郎。さらに左ローもその蹴り足を掴んで押し込む生田。そこにギロチン狙いの清太郎。離れる生田。
右を振って前に出てヒザもローブローに。中断。清太郎に「注意」で再開。前手のフックを当てる清太郎。さらに左ストレートで前に出るが、その蹴り足を掴んでテイクダウンは生田。
ハーフでギロチン狙いの清太郎にヴォンフルーチョークを狙い、清太郎のブリッジを潰す生田。下の清太郎はアームロックも狙いゴング。
判定3-0(20-18, 19-19マスト清太郎×2)で清太郎が勝利。プロ8戦4勝4敗の五分とした。
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▼DEEPライト級 3分2R アマチュアSルール×川島悠汰(INFIGHT JAPAN)70.15kg[判定0-3] ※18-20×2, 19-19マスト渡辺〇渡辺智偉(カタナジム)70.3kg
川島「渡辺選手、名前間違えてすみません。この場に立たせていただきありがとうございます。1分でも3分でも、俺の試合は楽しませるので、みなさん楽しみましょう」
渡辺「カタナジム秋田支部から来ました。すごい強い選手と試合出来て楽しみ。『渡部』と間違えられて、“多目的トレーニング”とか言われたので謝ってほしいです(笑)」
1R、渡辺の組みを切る川島にバックに回りリアネイキドチョークを狙う渡辺。しかし足はかからず。正対する川島になおも距離を詰めて両脇を差してボディロックテイクダウンは渡辺。
立ち際にバックを狙うが片足のみ。立つ川島が剥がすと、川島は右アッパーも、ガード固める渡辺は首相撲ヒザから組んでゴング。
2R、右カーフの川島に、詰めてシングルレッグテイクダウンの渡辺。金網で立つ川島をすぐに詰めてテイクダウンし、立ち際についにバックを奪うと両足をフック。4の字ロックでリアネイキドチョークを狙うが、横にずれて極め切れず。ゴング。判定3-0でポジション奪いチョークを狙った渡辺が勝利した。
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▼DEEPフェザー級 3分2R アマチュアSルール〇橋本玲音夢(パンクラスイズム横浜)66.1kg[2R 1分09秒 ギロチンチョーク]×菊川イサム(カタナジム)65.65kg
橋本「明日は17歳が大人ブッ倒すので楽しみにしていてください」
菊川「初めて参戦させていただくので、OPファイント盛り上げられるようにKO狙います」
1R、ともにオーソドックス構え。右ローの菊川。橋本は右アッパーも組む菊川。首投げの橋本は投げるが、菊川はすぐに立つ。四つを回す橋本は小外テイクダウン。すぐに立つ菊川に橋本は肩パンチ。
2R、大きな右アッパーから右を振る橋本に、菊川は右を当てると、橋本はダブルレッグテイクダウン。金網で上体立てる菊川は下から足を手繰りダブルレッグで持ち上げるが、そこに橋本はセコンドの北岡悟ゆずりのギロチンチョーク! テイクダウンした菊川だがクローズドガードの中で絞められ、タップした。
【写真】元DEEPファイターにして、DEEPスタッフ木下雄一氏の親友・鬼木貴典氏の末期がん闘病の募金に30万円を寄付した佐伯繁代表。