ライト級でAJはあまりフィットしていない
──日本では、ホベルト・サトシ・ソウザ選手が、AJ・マッキー選手と戦い、接戦の内容でした。タイプは異なるものの、あの試合から得たヒントもありますか。
「もちろんだよ。AJにとって、直近の試合がサトシとの試合だし、何度も見返しているんだ。皆リングサイドで見てたけど、僕は部屋で静かに冷静に、AJがどのように戦うかを見ていたんだ。サトシは強い柔術を軸に、スタンドでも渡り合った。自分の試合にいいように活かせると思う」
──そういえば、ストライカーであるパトリッキー選手も、最初の格闘技との出会いは柔術だったのですよね。
「そう。11歳で格闘技を始めた。それが柔術だった。ホイス・グレイシーが大好きで彼が柔術だけで色んな相手を負かしていくのを見るのが好きで、それがきっかけだった。素晴らしいファイターだったし、自分のアイドルだったよ」
――弟のパトリシオ選手は、日本でのクレベル・コイケ戦でその柔術を防御に使い、クレベル選手の寝技をカットしています。そしてパトリシオ選手はAJと2度戦っている。その点は、パトリッキー選手に大きな情報をもたらすのではないですか。
「すでにいろいろなヒントをもらっているよ。2度戦い、AJの細かい動きを体感し、攻略したのを僕自身、見てきているからね」
――AJ選手はライト級では、スパイク・カーライル戦とホベルト・サトシ・ソウザ戦の2試合を戦いました。この2試合を見る限り、AJ選手はライト級にフィットしていると感じましたか。
「全然、パフォーマンスが良くないと思っている。とにかく動くわりにはパワーが無くて、試合をフィニュシュできていない。(AJは)ライト級の中ではあまりフィットしていないように思えるね。サトシ戦では若干良くなっていたけれども、その前のカーライル戦はもう最低の動きだったなと思っている」
──AJとの初戦、何が勝利のキーポイントになりそうですか。
「彼を常に危険な状況にすること。常に、どんなときもね」
──オールラウンダーのAJ選手に対して、パトリッキー選手ご自身の強味はどこにあると考えていますか。
「僕の最大の強味は心の強さ。そして打撃だよ。もちろん彼はとても強い選手だ。弟(パトリシオ)との初戦で一本勝ちしているし、他のBellatorの強い選手も倒している。だけど、俺も“ピットブル”で、危険だ。だからいつでもフィニッシュさせるつもりだ」