野瀬はサブミッション仕掛けるも、トップ奪うシャオロンに敗れる
▼バンタム級 5分3R
〇シャオ・ロン(135.5lbs/61.46kg)
[判定2-1] ※29-28×2, 28-29
×野瀬翔平(136lbs/61.69kg)
2022年の『Road to UFC』1回戦で、中国の元UFCファイター、ウリジブレンにカーフキックを効かせ、小手投げからのパウンドでウリジブレンを右足負傷の1R TKOに下した野瀬は、続く準決勝で中村倫也に1R KO負け。しかし、2023年3月の修斗で新人王の新井拓巳を相手に1R キムラロックで一本勝ち。再起を遂げるとともに、UFC再挑戦への道を決めた。
対する元武林風WLF王者のシャオ・ロン(中国)は24勝7敗と、24歳にして中国国内ながら多くのキャリアを持つ。2016年のプロデビューの年に宇宙人に判定負けし、ONE Championshipでも敗れるも、以降は連勝。2021年のコンテンダーシリーズでは、クリスチャン・キニョネスに判定負けも、そのキネニョスがUFCでカリッド・タハに1R KO勝ちしており、シャオ・ロンもUFCクラスにいる実力者といえる。
キニョス戦でシャオ・ロンは、マウスピースを飛ばされる強烈な右アッパーを被弾し、続く右ストレートでダウンするも、すぐに立ち上がりシングルレッグを仕掛けるなどタフな姿を見せており、9つの一本勝ち、そして一本負けが一度も無いことも難敵であることをうかがわせる。
1R、サウスポー構えの野瀬はいきなり低いテイクダウン狙いから前に。切るシャオ・ロンになおもダブルレッグへ。さばくシャオ・ロンの立ち際にギロチンチョークを狙う。首を外したシャオ・ロンが上に。下から野瀬は腕十字狙いからヒザ十字、外ヒール、さらに逆足に外ヒール、ヒザ十字!
しかしシャオ・ロンはパウンド。足を抜くもしっかり立てているか。スタンドで野瀬は左を当てて前に。前に出る野瀬に右を当てるシャオロン! 組む野瀬は組んで下になるも足を抱えてホーン。
2R、ワンツーで前に出る野瀬。シャオ・ロンは右ミドル。詰める野瀬に互いに前蹴り。クリンチアッパー。インローのシャオロン。野瀬はダブルレッグに入るが、差し上げるシャオ・ロンが体を入れ替える。さらにヒザ蹴り。右から左に、野瀬は足首を取りに行く姿勢。
上体を上げて右ヒジを打つが、押し込むのはシャオ・ロン。金網背に右ヒジを打つ野瀬。回りながら右フックにシャオ・ロンが鼻血。野瀬はダブルレッグに入るがその際でバックに回ろうとするシャオ・ロンが強い気持ちで前に。
野瀬も左、出血が多くなるシャオロンも左を振るが、その組みに野瀬はバックへ。シャオ・ロンが上のまま、こつこつパウンドでホーン。
3R、跳びヒザを狙い、足を手繰ろうとする野瀬。そこにがぶりから起き上がった野瀬にダブルレッグテイクダウンはシャオ・ロン! 右で差して細かいパウンドのシャオ・ロンに下から潜り足関節狙いの野瀬を切るシャオ・ロン。
四つに組んで押し込むのはシャオ・ロン。金網背に野瀬は右ヒジもクリーンヒットはせず。離れて左と右の打ち合い。押し込むのはシャオ・ロン、その左を被弾した野瀬は金網背にギロチンチョークでクローズドガードに入れる!
スタンドのまま頭を抜いて抑え込んだシャオ・ロンが上に。インバーテッドの形となる野瀬に細かいパウンドするシャオ・ロン。
スタッツでは、テイクダウンを切ったコントロールタイムはシャオ・ロンが6分多く、打撃数も野瀬を上回っている。しかし、野瀬は打撃を効かせ、ニアフィニッシュのサブミッショングラップリングがあった。判定は2-1(29-28×2, 28-29)に割れ、シャオ・ロンが接戦を制し、準決勝に進出。野瀬は1回戦敗退となった。
Split decision settles things here!
— UFC (@ufc) May 28, 2023
🇨🇳 Xiao Long does enough to move forward in the #RoadToUFC! pic.twitter.com/0yYkodcRYJ