キックボクシング
インタビュー

【RISE】村上悠佳「女子の試合がたくさん組まれてるけど、一番目立ちたいのは自分」vs.KOKOZ「小林愛三選手にタイトルマッチを挑みたいっていうのがRISEでの目標」=RISE QUEENバンタム級初代王座決定トーナメント

2023/05/24 22:05



 KOKOZはムエタイとももいろクローバーZを愛し、2019年6月に無敗のままスック・ワンキントーン女子ミニフライ級王座を獲得。その後、スーパーフライ級も制して二冠王を達成。RISE初参戦となった2020年2月にはいきなりRISE QUEENミニフライ級王者・寺山日葵と対戦。接戦を展開し判定で敗れたが、パワフルなパンチを印象に残した。9月には「初代RISE QUEENフライ級(-52kg)王座決定トーナメント」に出場するも準決勝で小林愛三に敗れ、2021年11月の前戦ではS1レディース2021スーパーフライ級王座決定戦でルイに判定負けで王座獲得ならず。2022年2月には聖愛に勝利も、その後は2連敗。戦績は7勝6敗。

KOKOZ「試合で楽するために練習でキツイことをやる」


――RISEの試合は久しぶりですね。

「そうですね、前回は去年2月の聖愛戦です」

――1年3カ月ぶりですか。

「全然やってなかったです」

――いつもはオーソドックスなキックボクシングルールで、それからRISEルールというのはアジャストするのは大変じゃないですか?

「首相撲有りか無しかというので練習がプラスされるぐらいなので、RISEルールだと減っただけなんで全然問題がないかなって思います」

――2022年4月のルイ戦が残念ながらKOKOZ選手の怪我で不戦敗になってしまいましたが怪我はもう完治されてるんですか?

「もう完治して今後そういうのがないようにしっかりケアをしています」

――今回初めての55kg級での戦いになるんですか?

「一回56kgでやったんですけど、相手も身長が小さかったのであんまりそこはやったって言わないのかなっていう感じで、今回が初めてになります」

――これから55kg級でやっていくという意向で今回この階級にチャレンジするんですか?

「メインを55kgでするつもりはないんですけど、52kgの小林愛三選手にタイトルマッチを挑みたいっていうのがRISEでの目標なので、そこに行くためにまず結果としてしっかり55kgで獲って強さを見せる為に試合を受けさせていただきました」

――プラス3kgの差という部分ではどんなメリットがありますか?

「もう普段の体重のままなので、しっかり食べてしっかり追い込むことができるので元気だなっていうのはありますね」

――映像のせいかもしれませんが顔がどことなくふっくらしてるように見えます。

「もともと52kgでもそんなに減量ないんで、55kgは本当にナチュラルですね」

――2023年初戦になると思いますが今年はどういう風に巻き返したいと思いますか?

「今年が本当に自分の中で勝負の年だと思ってて、獲れるベルトをしっかり獲って世界に繋げていかないと自分の今後の格闘技人生が変わってくるので、ここで獲って今後に繋げたいと思います」


――そういう意味では同じTRY HARD GYMに所属してる宮﨑姉妹とか平岡琴選手の活躍は刺激になりますか?

「みんなトップで戦ってる選手たちなので、そういうメンバーと一緒に練習できるのはすごく力になりますし刺激を沢山貰ってます」

――TRY HARD GYMの女子部からはどんなアドバイスとか激励を受けてますか?

「みんなでベルトを獲りたいって話は前々からしてるので、小雪が獲ってそこに自分が次に獲ってみんなで獲れる環境をどんどん作っていきたいというのはあります」

――所属するTRY HARD GYMが町田駅前に引っ越して新しい環境は練習環境としてはいかがですか?

「ジムとして何も困ることがないというか出稽古とかもほぼ行かなくても大丈夫ですし、筋トレもできるし練習の時にサンドバックが足りないとかも一切ないので、前のジムと比べたらすごく練習が充実してるんだなっていうのは感じます」

――練習環境は以前にも増して良いんですね。

「そうですね」

――今回55kg級でトーナメントの準決勝として村上悠佳選手と対戦することになりましたけど、対戦相手として見て印象はどうですか?

「55kgなので身長は自分より全然大きいですし、やってみないとわからないけどパワーも元々の階級よりはあるのかなっていうのはあるので、そこは警戒しなきゃいけないですけど、テクニックとしては負けてるところは無いのでそこをしっかり出して自分の戦いができたらなと思ってます」

――どちらかといえばテクニック合戦に持ち込みたいですか?

「打ち合うにしても打ち合ってる中でのテクニックを見せていきたくて、打ち合うっていうとお互いでパンチを当てて当てられという感じを思い浮かべると思うんですけどそうじゃなくて、自分の攻撃だけを当てていきたいです」

――打たせずに打つ戦法ですね。

「そうですね、それがベストだと思います」

――それはジムメイトとかタイ修行で行くムエタイの一流選手から刺激を受けてそういう思考になってるんですか?

「そういうのもあると思いますし普通に単純に自分がビビりなんで、貰いたくないというのもあります(笑)」

――そのために一生懸命たくさん練習するんですね。

「なるべく貰わないで、安全にじゃないですけどしっかり自分だけが当てるというのがベストな戦い方だと前々から思ってるのでそこを目指してます」

――先程も言っていた村上選手の方が身長も高くてという事ですが、フィジカル対策もバッチリですか?

「村上選手より身長も大きくてプロ志望の男子の選手とスパーリングをバシバシやってるので、そういう面はもう大丈夫かなっていうのはありますね。試合で楽するために練習でキツイことをやるっていう」


――少し気が早い話になりますが、決勝戦はもうどちらが勝ち上がってくると予想しますか?

「申し訳ないんですけど聖愛選手の相手の選手(神谷優良選手)の方を全く知らないので何とも言えないですけど、聖愛選手は一回やってるので分かるんですけど神谷選手の方は分かんないので、どうなのかなって感じですね。勝敗が決まってから考えることになります」

――以前取材させていただいた時に、タイレストランでアルバイトしてる話とかいろいろ聞いた記憶があるんですけど今も続けてるんですか?

「一応在籍はしてるんですけど練習に集中するためにあまり行けてないです」

――今1日練習に専念してるんですね。

「朝起きて朝錬してちょっと休憩して昼ジムで練習して、夜できたら出稽古行ったり走ったりしてます」

――大好きなタイに行くのもこの試合終がわってからになりそうですか?

「タイはすぐにでも行きたいんですけど今飛行機めっちゃ高いんで(笑)」

――安いオフシーズンになるまで待ちますか?

「でも自分はこのRISEのトーナメントが終わった後も試合がすぐ決まってるので、どうしようかなって今予定立てているんですけど、タイ語の勉強だけはしてます」

――タイ語の会話は以前にもましてだいぶ上達してるんですね。

「新しく来たタイ人のトレーナーも自分と同じ家に住んでて、その人はまだタイ語しか喋れないのでそこでコミュニケーション取れてるので結構いいのかなと思ってます」

――近くにタイ人がいたら一番会話上達するじゃないですか。そのタイ人トレーナーのアドバイスや指導はどうですか?

「もともと自分がタイにいたときに教えてもらってた選手でまだ25歳なので選手としても全然やってて、一緒に練習もしてるっていう感じなんですけど。もともとタイで教えてもらった時に日本に合うなと思って、来て欲しいってHIROYAさんに言って来てもらったトレーナーなのでやっぱり合うとは思います」

――最後にKOKOZ選手のファン、RISEファンの皆様にこの試合に対する熱い意気込みをお願いします。

「私は今回初めての階級(55kg)でやるんですけど、しっかりここで獲って階級の差とか関係ないところを見せたいのと、やっぱり自分が行きたいのはRISEもそうなんですけどその先の世界を見据えてるので、そこに行くための第一歩として今年は一戦も落とせないと思ってるので、そういう覚悟を見てほしいです。覚悟を決めた試合を見ていただいてしっかり応援してもらえるように頑張るのでよろしくお願いします」

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