『S-BATTLE』が“超”の文字を加えパワーアップし『超S-BATTLE 2023』を開催(C)S-BATTLE事務局
S-BATTLE事務局『超S-BATTLE 2023』
2023年5月7日(日)愛知・名古屋国際会議場 イベントホール
▼メインイベント(第19試合) KICK -55kg WBKFバンタム級世界タイトルマッチ 3分3R延長1R
×國本真義(MEIBUKAI/初代S-BATTLEバンタム級王者、元WMCインターコンチネンタル バンタム級王者)
延長R判定0-3 ※9-10×3
〇竹野元稀(風吹ジム/現S-BATTLEバンタム級王者、SB日本バンタム級2位)
※竹野が新王者に。本戦の判定は29-29、29-29、28-29
これまでMEIBUKAI(命武會)が主催してきた『S-BATTLE』が大会名の頭に“超”の文字を加えパワーアップした今大会。BreakingDown(以下BD)出場メンバーが大挙参戦で話題を集める中、注目のメインイベントではWBKF世界バンタム級(55kg)王座を懸けて國本と竹野が激突した。今回のWBKF(世界雪豹キックボクシング連盟)はロシアに本部を持つキックボクシングの王座認定団体であり、元K-1ファイターの城戸康裕、元UFC世界女子ストロー級王者ヨアンナ・イェドジェイチクが世界タイトルを保持していたことで知られている。
國本はMEIBUKAIの看板選手で、これまでにS-BATTLEバンタム級王座、WMCインターコンチネンタル バンタム級王座を獲得している二冠王。対する竹野はシュートボクシング(SB)のスーパーバンタム級のトップ戦線で長らく活躍し、2021年12月にはタイトルマッチを経験済み。S-BATTLEにも定期的に参戦し、2017年にはS-BATTLEバンタム級王座を獲得し初防衛にも成功している。
両者は2016年6月のSB日本スーパーバンタム級次期挑戦者決定トーナメント一回戦で対戦しており、この時は國本が判定勝ちしている。7年ぶりの再戦で勝利し、世界タイトルを獲得するのはどちらか。
1R、左インローをこつこつ入れる國本に対し、竹野は距離を詰めてパンチ連打にミドルを交ぜ、お互いに譲らない打ち合いを見せる。2Rも両者は胸を付けるぐらいの接近戦でパンチを打ち合う。國本はテンカオ、竹野は右ローとパンチ以外にも目立った攻撃を交ぜて削り合った。
3Rも手数を落とすことなく、両者は接近戦で打ち合いを見せて試合終了。判定決着となり、ジャッジ一者は竹野を支持したが、残り二者は引き分けとしたために、延長戦へ。ここでもお互いに意地を見せるド突き合い。竹野が顔面へのヒザ蹴り、回り込みながらのパンチで國本が押され気味になり試合終了。判定で竹野が勝利し、念願の世界ベルトを腰に巻いた。マイクを握った竹野は「素敵なステージを用意していただき関係者の皆さん、ありがとうございました。そして僕を強くしてくれた風吹ジムの館長、ジムの皆さん、僕は世界チャンピオンになりました。そして僕が一番感謝している奥さん、試合までサポートしてくれてありがとう。見たか! オラ! 俺が竹野元稀じゃ!」と叫び、喜びを爆発させていた。