この世界が好きでやっています
――試合前に格闘技が好きになってきたと言っていた、その心境の変化は何が原因?
「RIZINに出始めて7連勝して。その中で責任感とかも出てきて、いつからか使命的な感じで試合に臨んでいたというか。ギリギリのオファーで、お前がいないとダメだよって中で試合をしてきて。途中、自分が望んでいる試合ではないのもあったりしたんですけれど、この1年何カ月、自由に試合をせずにいた時に、やっぱり試合に出たいとか格闘技が好きだって再認識をしたってところですね」
――格闘技をやめられない魅力はどういうところにある?
「やっぱり勝者が全てを持っていけるってところじゃないですかね。その試合に全てを懸けているし、そのために何カ月も努力してそれぞれの応援がいて、勝者が全部持っていけるところですね。どっちが有名とか、ステイタス関係なしにどっちが強いかだけなので。そこがはっきりしていていいなって」
――お金も稼いでいて、いろいろなものを背負っているからこそ1か0かの世界にまた身を浸したいって気持ちになっている?
「それもあるし、元々格闘技が好きなんですよ、多分。この世界が好きでやっています」
――試合中に笑っていたのはどういう心境だった?
「打ち合いは楽しい気持ちになるんですよね。楽しい気持ちです」
――その後に打ち合うかと思いきや、牛久選手がタックルに来たのは?
「あれは詐欺ですよ。来いよっとか言って、行ったらタックル来て。詐欺師ですよ、彼は」
「いや、こないです(笑)。それがMMAなので」
――金原選手が勝った。40歳でああいう試合をする金原選手をどう思う?
「金原さんが強いのは知っているし、一緒に練習もしていたので。凄いですよね、40になって続けて。結果も出しているのが凄いと思います」
――自身も40歳までああいう姿を見せたいとは思う?
「思わないですね、さすがに」
――平本選手が5戦目で、自身の5戦目とくらべてどっちが優れていると思うか?
「5戦目? 僕のアウトサイダー時代のですか? アウトサイダー時代だったら平本の方が優れているんじゃないですか。でも、彼はMMAの素人かもしれないけれどK-1のチャンピオンレベルから来ているのでただ何もなかった人が5戦目というわけではないと思うんですけれど。でもかなりテイクダウンディフェンスも出来るようになっていたし、ここから強くなると思うんですけれど、でもあそこからが長いと思うんですよ。難しいんですけれど、斎藤選手よりもさらにテイクダウン能力高い人っていると思うし、テイクダウンディフェンスは出来ているけれど、テイクダウンディフェンスに偏っているから打撃の持ち味が発揮されていない戦い方になっていると思うので、まだまだかかると思います」
――ファンへのメッセージを。
「応援ありがとうございました。いま一番格闘技を出来る環境になったので、また夢を追いかけたいと思います。最後、一緒に応援してもらえたら嬉しいです」