▼IBF世界フェザー級挑戦者決定戦 3分12R
〇阿部麗也（KG大和）
[判定3-0] ※117-111, 119-109×2
×キコ・マルチネス（スペイン）
1R、サウスポー構えの阿部に、オーソドックス構えのファイタータイプのマルチネスはいきなり右を振って前に。かわす阿部は、左ストレートで牽制。
ワンツーから3発目をボディに突く阿部。圧力をかけるマルチネスを前手の右でさばいて右に回る。
2R、圧力を強めるマルチネス。そこに右ジャブを突いて、近づけば右に回る阿部。右ストレートをかすめ、左ボディではなく左アッパーを当てるマルチネス。ヒザが落ちた阿部だが、左ストレートを返す。左ボディから左フックと散らすマルチネス。
さばいて右ジャブの阿部。左ストレートはダックしてかわすマルチネスは左ボディも。
3R、ワンツスリーとガード上にまとめる阿部。前に出るマルチネスに左ストレートを合わせる阿部！ 一瞬動きが止まったマルチネスが追うと、その入り際に左ストレート！ マルチネスの左右フックをかわして左ボディを当てる。さらに左のダブルを突く阿部。
4R、マルチネスが頭を下げて前に出たところにワンツーを当てる阿部。さらに左ボディから左ストレートと打ち分けてヒット。追うマルチネスは右フックでロープに詰めるが阿部はクリンチ。マルチネスの右の打ち終わりに左を当て、右に回ってワンツスリーの阿部。右回りに左ボディを当てたマルチネスだがゴング。マルチネスの鼻頭の出血は有効打によるもの。
5R、詰めて右ストレートのマルチネスに左を上下に突く阿部。マルチネスは詰めも頭の位置が同じところに阿部が左をまとめる。
追うマルチネスに左アッパーは阿部！ マルチネスの右から左をかわして左ストレートをヒット。終盤でロープに詰めたマルチネスは右フックを打つが阿部のガード上。
6R、なおも詰めるマルチネスに左ボディフックは阿部。右ジャブ、左ストレート。ロープに詰めるマルチネスにクリンチ。離れると阿部は、左ボディから左ストレート、さらに左アッパーのヒットにマルチネスの動きが止まる。さらに左ストレートに後退。阿部のビッグラウンドに。
7R、右まぶたをカットするマルチネス。ドクターチェック。再開。後が無いマルチネスは左フック。かわす阿部は、右ジャブを突き、すぐに右へステップ。そして左ボディストレート。タフなハートでもらいながらも左フックを強振するマルチネス。かわして左ストレートを当てる阿部。左の攻撃をフック、アッパー、ボディと散らすが、マルチネスはここでワンツーの真っ直ぐを見せると、ゴング後に右ボディストレートを当て、阿部陣営がクレーム。
8R、詰めるも振りが小さくなったマルチネス。阿部は左ボディから、同じ軌道から左を顔面に当てる。圧力をかけるマルチネスに左を刺す阿部。右瞼のカットはマルチネスの有効打とアナウンスされる。
9R、詰めて右ストレートをかすめるマルチネス。さらに右ボディで詰める。回って左ストレートを当てる阿部にマルチネスの動きがここも一瞬止まる。詰め直して前進するマルチネスにワンツー、さらに入り際の左ストレートに、身体が泳ぐマルチネス。さらにワンツー！
10R、右ボディストレートを突いたマルチネスに、左ボディストレートを返す阿部。さらに左ストレートも、そこに右を合わせに行くマルチネス。右の飛び込みはかわして打ち終わりに左を突く。マルチネスの右と阿部の左が交錯。
11R、阿部の左に左ジャブを刺すマルチネス。顔を腫らすが阿部はワンツー。マルチネスの右をかわしてコーナーから出る。左ボディを2発当てて出入りの阿部。
12R、グローブタッチ。詰めるマルチネスに右に回ってかわす阿部。右ジャブ、近くなると左ストレート。マルチネスの右に左を合わせに行く阿部。マルチネスは頭を下げて右に互いに頭が当たる。前手の右フックでさばいて右回りの阿部。左ストレートも突くが、マルチネスも凌ぐ。ゴングに
判定は3-0（117-111, 119-109×2）の大差で阿部が勝利。
元2階級制覇王者で2014年に長谷川穂積からTKO勝利を納めているマルチネスを下し、IBF世界フェザー級王座挑戦を決めた阿部は、「初めてこういう舞台で試合をさせてもらって、無事勝ててホッとしています。相手がプレッシャーをかけてくるのは想定していたので、いかにパンチを当てて、サイドに動いて当てるかをやってきました。皆さんの応援のおかげで、何とか気持ちが折れずに出来ました。4回戦からデビューして仕事しながらここまで結果がついてきて、家に帰ったら実感すると思います。明日休んで、月曜日から仕事に戻っていつもの日常に戻ります。このサラリーマンが世界に向けて戦いが始まりますので、応援よろしくお願いします！」と語った。
▼バンタム級 3分4R
△田中一聖（横浜光）
[判定ドロー] ※38-38
△為我井泰我（DANGAN越谷）
