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【PFL】東よう子、PFLデビュー戦はTKO負け、ケイラ・ハリソン破ったパシェコが元Bellator王者バッドも下す、ライブロックが左ハイKO勝ち! ヘビー級カッペローザがシェフェルにリベンジKO、モハメド・アリの孫が1R TKO勝利

2023/04/08 08:04

▼アマチュアライト級 3分3R
〇ビアッジオ・アリ・ウォルシュ(米国)
[1R 1分42秒 TKO] ※右ストレート

×アイザイア・フィゲロア(米国)

 今回の会場があるラスベガスで育った24歳のビアッジオ・アリ・ウォルシュは、モハメド・アリの実孫。

 アリの娘の息子で、弟のニコ・アリ・ウォルシュはトップランクボクシングのスーパーミドル級で8勝0敗と活躍中だが、兄のビアッジオは、ボクシングではなくアメリカンフットボールがベース。

 祖父モハメド・アリが試合をしていたラスベガスのシーザーズ・パレスのナイトクラブで働き、MMAファイターを目指し、ラスベガスのエクストリーム・クートゥアーで練習してきた。

 アマMMA戦績は2勝1敗。黒星はリアネイキドチョークでの一本負け。対するフィゲロアはアマMMA1勝(1KO)1敗。

 ビアッジオ・アリ・ウォルシュは、祖父や弟の足跡をたどらず、MMAを志した理由を「パンチしてもキックしてもテイクダウンしても極めてもいい──様々な方法で相手を打ち負かすことが出来るのが好きなんだ」と語る。

「僕と弟が関係しているという理由だけで、多くの人間がくだらない話をして、『モハメド・アリの孫に勝った』と言いたがるけど、僕は気にしない。相手の持っているものをすべてと自分のすべてを賭けて戦い、勝利するつもりだ」

 1R、先に右ローのフィゲロアはダブルレッグも両足を後方に飛ばしてスプロールするアリ。金網に詰めての左右から右アッパー、右ハイも見せる。

 さらに詰めるアリに右カーフを打つフィゲロア。構わず左から右を当てたアリはアグレッシブに攻めると、左ジャブを伸ばして、フィゲロアが左フックを打ってきたところに、伸びる右ストレートをカウンターでクリーンヒット! ヒザが落ち、金網に詰まったフィゲロアにアマチュア戦らしくレフェリーが早めに間に入った。

 見事なKO劇に、エクストリーム・クートゥアーで練習も見るレイ・セフォーPFL代表がケージの中に入り、アリを祝福。

 試合後、アリは「右ストレートは間違いなく僕のお気に入りの武器の一つ。ホームタウンでの試合で、少しナーバスになった」と生まれ育ち、祖父が戦った街での試合について振り返った。

 今後について問われると、「次? また戦って勝って、そしてその後も戦って、その次も戦う。僕は戦い続け、プロになって戦う」と、MMAで上を目指すことを宣言。

『モハメド・アリの孫』であることのプレッシャーを問われ、「自分の名前を作っていくこと。自分自身のレガシーを築き上げること。僕は他のファイターと全く同じことに取り組む。より少しプレッシャーがかかり、注意することも少し増えるだろうけど、それは本当に問題にならない」と力強く語った。

 PFLは世界最高峰のUFCとのパイプが強い団体で、早くもその夢が報道されるビアッジオ・アリ・ウォルシュだが、まだアマチュアで3勝1敗。プロMMAでの最初の一歩は、これから踏み出すことになる。

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