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RIZIN、PANCRASE、ZST、そしてFighting NEXUSで初代バンタム級王者となった渡部修斗(FIGHT LYNX)が、Fighting NEXUSの5月21日GEN大会と8月20日の後楽園ホール大会の2試合をもって、MMAを引退することを発表した。
渡部はSNSで「5月Nexusで試合します! 最後は自分が育ったNexusへの恩返しを込めて。あと2試合で『MMA』は引退します。最後まで、いやもう最後だからこそ全力で駆け抜けたいと思います」と引退を発表した。
対戦相手は後日発表とされ、渡部は引退理由と希望する対戦相手について、「この度、2023年8月でMMAを引退することを決意致しました。理由としては大きく、ここ1年以上、モチベーションを保つのが難しくなったことと以前から発言していた通り、一番良い時に辞めたいという気持ちからです。一番番良い時期はもしかしたら過ぎてしまったかもしれませんが、今は終わりが見えモチベーションが高く過去最高の状態にできると思います。5月はNexusを今後引っ張るであろうニュージェネレーション、8月はそのとき用意できる一番強い相手で希望を出しています。Nexus史上最高に盛り上がる最高の相手と燃え尽きる戦いをしたいです。残り2試合とも全力で勝つ気でやります。過去最高に仕上げて戦いますので、最後まで宜しくお願い致します」と記している。
修斗初代ウェルター級王者の渡部優一氏を父に持つ渡部修斗は34歳。
2012年にZSTでプロデビューし、バンタム級トーナメント決勝で伊藤盛一郎に一本勝ちして優勝。2016年11月にNEXUSに初参戦し、マジカルチョークを武器に、2018年12月に初代バンタム級王座を戴冠。翌19年に咲間“不良先輩”ヒロトに一本勝ちで初防衛を果たした。
2020年8月にRIZINに初参戦し、井上直樹、朝倉海、須藤拓真に敗れるも、田丸匠、内藤頌貴に一本勝ち。直近2試合はDEEPで戦い、2022年7月に内山拓真に判定勝ちしたものの、2023年2月の前戦・力也戦では27秒でKO負けしていた。
2023年1月にFIGHT LYNXを川崎市高津区久地にオープンし、青野ひかると結婚。2月の青野のケイト・ロータス戦でもセコンドにつき、青野を勝利に導いている。
渡部修斗は残り2試合をNexusで誰とどんな試合を見せるか。