神田周一もアルギルマーのスラムからパウンドに沈む
▼第14試合 GLADIATORバンタム級 5分3R
〇テムーレン・アルギルマー(Shiqen Beelii/モンゴル)
[1R 4分54秒 TKO] ※パウンド
×神田T-800周一(パラエストラ広島/第6代GLADIATORバンタム級王者)
2022年4月に福島啓太を破り、GLADIATORバンタム級のベルトを巻いた神田T800周一(パラエストラ広島)が、ノンタイトル戦でテムーレン・アルギルマー(Shiqen Beelii/モンゴル)と対戦する。
ベルト奪取以来、修斗公式戦「闘裸男」で野尻定由を下し、11カ月振りにホームに帰還する神田は初の国際戦でプロ10年目のスタートを切ることとなる。現在、キャリア2度目の5連勝中だ。
テムーレンは23歳の新鋭。モンゴルでシレンビーリ・ジム、マザーライ・ファイティングセンター、112ファイトアカデミーと3つのジムに所属し、長谷川賢タレントリレーションズ代表が112ファイトアカデミーでの練習を見た際に「神田選手との試合が見たい」と直感したという。
MMA戦績はプロで5勝4敗、アマで4勝0敗、MMA以外ではムエタイで4戦4勝(モンゴル選手権優勝)、忍アマラーが代表を務めるSBモンゴル支部でのシュートボクシングは3勝0敗。
散打とコンバットサンボでともに国内選手権銅メダルという結果を残している打撃を軸とする万能型ファイター。ベテランのトータルファイターの神田はテムーレンをいかに攻略するか。
1R、ともにサウスポー構え。アルギルマーは右前手を振る。圧力をかける神田は左後ろ廻し蹴り。かわしたアルギルマーを追う神田は右インローで牽制。神田の踏み込んでの左ストレートに左ストレートを合わせに行くアルギルマー。互いにかわすが、そこにアルギルマーはすぐに右の返しを振り神田をかすめる。
圧力をかけるアルギルマーに、神田は踏み込んでの左ハイを頭部にかすめる。構え直すアルギルマーに右インロー。一瞬スイッチしてサウスポー構えに戻す神田の詰めに右のサイドキックはアルギルマー。
神田は飛び込んでの左スーパーマンパンチ! ここも大きな左を合わせに行っているアルギルマー。その飛び込みのまま近い距離になり右で差して崩そうとする神田を、右で差して投げるのはアルギルマー!
下から左で差して立とうとする神田を右で小手に巻いて潰しに。ハーフガードの神田は頭を胸につけて起き上がろうとするが、そのまま潰したアルギルマーはニアマウントに。しかし亀になる神田。アルギルマーは左腕を狙う。
またいで腕を抜いた神田に対し、アルギルマーはすぐに上からがぶり、バックへ移行。立ち上がる神田のスタンドバックについていく。神田はアルギルマーの左腕を取って、キムラクラッチから引き込み。
そこに上から右手の片手で鉄槌のアルギルマー。左腕を持ちながら立ち上がる神田に、背後から左右のヒザを突くアルギルマー。正対する神田だが左脇を潜っているアルギルマーは再びスタンドバックに。
神田をボディロックから持ち上げテイクダウンすると左足をかけにいく。再び立ち上がる神田は背中を見せながらアームロック狙い。キムラに組んで肩口に回そうとするが、これも前方に潰したアルギルマー。立つ神田に右足をかけて外れるも、左ヒザを背後から神田の顔面近くに突く。
神田が左腕を回して正対を試みるが、そこにボディロックから持ち上げて中央に運んでテイクダウンはアルギルマー! 神田を頭から落とすと、サイドから左パウンド! 神田の動きが鈍くなったところにアルギルマーは右のパウンド・鉄槌を連打。レフェリーが間に入った。