肋骨骨折の中務がフィリピンのエイドリアンをヒール葬
▼第13試合 GLADIATOR 55kg契約 5分3R
〇中務修良(NOMAD ENJOYGYM/第2代WARDOGストロー級王者)
[1R 3分39秒 ヒールフック] ※内ヒール
×エイドリアン・バトト・ジェマー(エロルデボクシングジム・サウスボックス チェックマット・マニラ/フィリピン)
WARDOGストロー級王者としてRIZINにも参戦し、征矢貴にTKO負けも、2022年7月の前戦で砂辺光久に1R TKO勝ちした中務修良(NOMAD /ENJOYGYM/第2代WARDOGストロー級王者)が、エイドリアン・バトト・ジェマー(フィリピン)と対戦する。
バトト・ジェマーは、フィリピン・ボクシング界の名門エロルデ・ボクシングジム・サウスボックス所属、柔術ではチェックマット・マニラに属するプロMMA2勝1敗1分のファイター。
2022年12月に同じく長谷川スカウトがフィリピン視察を行った際、エロルデ・ボクシングジムで行われたトライアウトに参加していた27歳のファイターで、そのときはレスリングと柔術を融合させたサブミッション・レスラー振りを発揮していたという。
しかし柔術は青帯で、アマ・ムエタイ12勝2敗、アマ・キック4勝0敗、プロでのムエタイは2勝0敗とち技でのキャリアが豊富。2016年、2017年、2022年のムエタイ・フィリピン王者にも輝いている。2023年1月大会に来日したジョン・オルニドと並び、同トライアウトで動きが良く、今回の抜擢となった。
迎え撃つ中務はレスリングベースで打撃力もアップ。1年2カ月振りのGLADIATOR出場、そして初の国際戦でその力を発揮できるか。
1R、サウスポー構えの中務、ジェマーはオーソドックス構え。中務は開始早々左インロー。ジェマーは右前足でミドル、戻してかけ蹴りもジャブのように突く。
ジェマーのワンツーをかわす中務。ジェマーの右ストレートをかわしてダブルレッグテイクダウンは中務。ケージまで這うジェマーは、腰に足を当てるがフックガードに。押し込む中務はパスを狙うが、そこで股を抜けたジェマーは立ち上がり。
その首を抱える中務に、ジェマーはシングルレッグテイクダウン。ギロチンの形から後方に回そうとする中務だが、ジェマーは金網支点に戻す。そこに外掛けから外ヒールは中務。足を解除しようとするジェマーだが、ヒザは抜けず。組み直す中務は内ヒール狙いに。ジェマーもストレートフットロックを狙う。
中務の右のパウンドに足を解いたジェマーだが、右足は深く入ったまま。内ヒールを狙う中務に左足をかけてロックして防ごうとするが、中務はその左足を手で外して右足に内ヒールフック! ヒザが伸びきりタップを奪った。
2連勝でMMA9勝4敗とした中務は、GLADIATORとWARDOGの両代表に感謝の言葉を述べると「勝ったんで、言っていですかね。試合2週間前に肋骨を骨折していて、めちゃくちゃ不安だったんですけど、ボルタレンケツに突っ込んで試合をしてました。なんとか勝てましたが、組んだときにすごく強くてびっくりしました。技術で勝てました。あんまりいい勝ち方じゃなかったと自分では思っていて、もっと強くなってもっともっと試合をして頑張ります」と語った。