キックボクシング
レポート

【DEEP☆KICK】ローブローで試合続行不可能、翔磨が負傷判定で王座防衛に成功。KING TSUBASAが新王者に

2023/03/20 21:03
【DEEP☆KICK】ローブローで試合続行不可能、翔磨が負傷判定で王座防衛に成功。KING TSUBASAが新王者に

初防衛に成功した翔磨だが、笑顔はなかった(C)DEEP☆KICK

DEEP☆KICK 65
2023年3月12日(日)泉大津市・テクスピア大阪

 3月12日(日)泉大津市・テクスピア大阪において『DEEP☆KICK 65』が開催された。年内最初のナンバーシリーズとなった今回もOPマッチからメインイベントまで大盛況が冷めることはなかった。


 大会中には4月1日『RIZIN.41』に出場する櫻井芯(Team FIST)・麻太郎(NJKF健心塾)・進撃の祐基(京都亀岡キックボクシングジム)・木村ケルベロス颯太(NJKF心将塾)・駿(Reborn kickboxing gym)・元氣(楠誠会館)の6選手がリング上に登場。それぞれが意気込みを語った。

▼ダブルメインイベント2 DEEP☆KICK-55kgタイトルマッチ 3分3R
○翔磨 (多田ジム)
負傷判定3-0 ※30-29×3
×鷹介(魁塾)
※偶発的なローブローにより鷹介が続行不可能に、3R25秒までの判定。翔磨が初防衛に成功。


 勝負の世界では何が起こるかわからない。昨年3月にDEEP☆KICK-55kg級王者になった翔磨が鷹介を挑戦者に迎えた初防衛戦は呆気ない幕切れに終わった。オープンスコアで2Rが終了した時点でジャッジは3者とも翔磨を指示していたが、続く3R翔磨の左ローがローブローとなってしまい、鷹介は悶絶。コーナーで5分以上回復を待ったが、回復の見込みはなかったので最終的には負傷判定で翔磨の王座防衛が言い渡された。


 1Rは鷹介が先手必勝とばかりに得意のパンチを中心に先制攻撃を仕掛けたが、翔磨は冷静。打ち合いの中に放った左で鷹介をグラつかせるなど時間が経つにつれ勝利の糸をたぐり寄せる。2Rになると、翔磨は鷹介の奥足にローを浴びせ誰の目から見ても明らかなダメージを与えていた。完全に翔磨のラウンドだ。


 その後も翔磨のペースで試合は進むと思いきや、冒頭で記したようなアクシデンドが起こってしまった。結果が結果なだけに翔磨に笑顔はなく、「次回もう一回鷹介に勝ってから言いたいことを言いたい」と語るにとどまった。昨年翔磨はDEEP☆KICKだけではなく、HOOST CUPのベルトも奪取しているだけに、王座防衛に成功して次のステップに進みたかったのか。


 対照的に劣勢のまま最後はローブローで試合続行不可能となった鷹介は号泣するばかり。当然試合内容には納得していないだけに、DEEP☆KICK実行委員会は両者の再戦を約束した。

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