キックボクシング
レポート

【DEEP☆KICK】ローブローで試合続行不可能、翔磨が負傷判定で王座防衛に成功。KING TSUBASAが新王者に

2023/03/20 21:03

▼ダブルメインイベント1 DEEP☆KICK-51kg王座決定トーナメント決勝 3分3R延長1R
×一樹(Reborn kickboxing gym)
判定0-3 ※29-30×2、28-30
○KING TSUBASA(ROYAL KINGS)
※KING TSUBASAが-51kg第2代王者に。


「今まで僕がメインとかタイトルマッチに関わることはなかった。初めてトーナメントに出たときにも負けている。ここで獲らないかんと思いました」


 試合後、生まれて初めてチャンピオンベルトを巻いたKING TSUBASAは本音を口にした。何度失敗を繰り返しても、努力を続けていればいつか報われる。それを如実に証明した王座決定トーナメント決勝だった。


 そんなTSUBASAと空位のDEEP☆KICK-51kg級王座を争った一樹は元MA日本スーパーフライ級王者。戴冠歴があるという意味では大きなアドバンテージがある。


 果たして両者は1Rから果敢に打ち合う。一樹が右ミドルキックを放てば、TSUBASAはすぐさまワンツーを返していく。ラウンド終了のゴングが打ち鳴らされると、口笛を吹く観客がいるほど場内は序盤からヒートアップしていた。そうした中、TSUBASAは右ローで突破口を開こうとするが、明確なポイントを奪うまでには至らない。2Rが終わった時点でのオープンスコアは1-0(TSUBASA)とイーブンだった。


 3Rになると、TSUBASAは一樹をロープに詰め、ワンツーの連打で再三追い込む。一樹も何度か反撃を試みるが、それまでにTSUBASAのローで削られていたせいか決め手に欠いた。結局3Rの優劣がモノをいって、3-0でTSUBASAが勝利をモノにしてうれし涙を流した。


 決して突出した武器を持ち合わせているわけではないが、戦略次第で相手を攻略して勝ちにつなげることができる。努力家・TSUBASAの戴冠はDEEP☆KICKに新風を巻き起こすか。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア