▼ダブルメインイベント1 DEEP☆KICK-51kg王座決定トーナメント決勝 3分3R延長1R
×一樹(Reborn kickboxing gym)
判定0-3 ※29-30×2、28-30
○KING TSUBASA(ROYAL KINGS)
※KING TSUBASAが-51kg第2代王者に。
「今まで僕がメインとかタイトルマッチに関わることはなかった。初めてトーナメントに出たときにも負けている。ここで獲らないかんと思いました」
試合後、生まれて初めてチャンピオンベルトを巻いたKING TSUBASAは本音を口にした。何度失敗を繰り返しても、努力を続けていればいつか報われる。それを如実に証明した王座決定トーナメント決勝だった。
そんなTSUBASAと空位のDEEP☆KICK-51kg級王座を争った一樹は元MA日本スーパーフライ級王者。戴冠歴があるという意味では大きなアドバンテージがある。
果たして両者は1Rから果敢に打ち合う。一樹が右ミドルキックを放てば、TSUBASAはすぐさまワンツーを返していく。ラウンド終了のゴングが打ち鳴らされると、口笛を吹く観客がいるほど場内は序盤からヒートアップしていた。そうした中、TSUBASAは右ローで突破口を開こうとするが、明確なポイントを奪うまでには至らない。2Rが終わった時点でのオープンスコアは1-0(TSUBASA)とイーブンだった。
3Rになると、TSUBASAは一樹をロープに詰め、ワンツーの連打で再三追い込む。一樹も何度か反撃を試みるが、それまでにTSUBASAのローで削られていたせいか決め手に欠いた。結局3Rの優劣がモノをいって、3-0でTSUBASAが勝利をモノにしてうれし涙を流した。
決して突出した武器を持ち合わせているわけではないが、戦略次第で相手を攻略して勝ちにつなげることができる。努力家・TSUBASAの戴冠はDEEP☆KICKに新風を巻き起こすか。