年内にKNOCK OUTとRIZIN両方の王者となり“二刀流”を体現したいと話した鈴木(C)KNOCK OUT
2023年3月5日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催された『KNOCK OUT 2023 SUPER BOUT “BLAZE”』の一夜明け会見が、6日(月)都内にて行われた。
第13試合のKNOCK OUT-BLACKスーパーライト級3分3R延長1Rで、マルコス・リオス(アルゼンチン/WBCムエタイ・アルゼンチン・スーパーライト級王者)を1Rわずか46秒、KOに仕留めた鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級王者)が出席。前夜の試合を振り返った。
「メインの仕事をちゃんと出来たかなと安心しています。勝利した瞬間は『だろうな』と。俺がやってきた練習は間違っていないので、それが1つ証明できたことと、いつも練習を見てくれているタイ人トレーナーが国に2カ月帰るのでちゃんと安心して帰れるなと思いました。倒すことだけを考えて勝負にいきました。あそこまで最初から振り切れたスタイルが出来るのは練習量じゃないですか。倒す練習しているのに、倒せないのは意味が分からない。それが出来ないのは理解できない。判定にいくのは難しい」
リオスについては「何かやられるという圧力が凄くて最初は下がってしまいました。何か狙っているのを感じて、さすが南米最強と言われるほどのものはありましたね。ミドルキックが強い選手なので、蹴りを避けてリターンを返す練習をしていました。持ち味を出させないうちに倒す。僕の格闘技の理想は、最短で、最も手数を少なく倒すことなんです。今回そこは出来たので納得しています」と、短い時間の中でも強さを感じていたという。
今大会は新生KNOCK OUT初のビッグマッチとなったが、「リングから見た景色は最高でした。どんどん『KNOCK OUT』は大きくなっていくのをデビューしてから感じてますし、これからもっと大きくなって行くと思います。あと(選手が)強いですね。純粋に『KNOCK OUT』はこういう色だと見てほしい。『KNOCK OUT』を僕きっかけに知ってほしいです」と、さらに大きくしていきたいと話す。
「看板を背負って活躍すると『KNOCK OUT』を大きくするきっかけにもなりますし、二刀流を叶えるのは夢なので、そのきっかけが作れると思うので(クレベル・コイケのタイトルに挑みたいと)マイクアピールしました。今年中に二刀流を体現したいので、RIZINのベルトに向かって頑張っていきたいのですが、タイミングが来たらキックボクシングもやりますし、会長と『KNOCK OUT』に任せようと思います」と、要望があればMMAと並行してキックボクシングの試合もするとした。
では、『KNOCK OUT』でやりたいことは何かと聞かれると「K-1とRISEで『THE MATCH』や交流試合をしているように、他団体のチャンピオンと対抗戦をやりたいですね。看板を背負ってぶつかりたい」と、対抗戦をやりたいと希望。
具体的に誰と戦いたいのかと問われると「原口健飛選手。僕が今回戦ったリオス選手は、何かのキックボクシング世界ランキングでは10位、原口選手は5位にいました。これで事実上10位に入ったと思うので、国内最強と言われている原口選手との距離は詰められているのかなと、そこを倒すのが一番いいですし、2年前に『眼中にない』と言われたので眼中に入ってきたぞと伝えたい」と、RISEの原口健飛の名を挙げた。
兄の宙樹が参戦したONEルンピニーについては「今は『KNOCK OUT』とRIZINなので特に考えてないですけど、単発で看板を背負って出られるならそれもありかなと思います。でもお兄ちゃんが出ているなら、そこは自分の力で切り拓いてほしいので僕が出るまでもないと思っています。頑張れ、宙樹! 一緒に頑張ろう」と、兄に任せるとしてエールを送る。
次の試合に関しては「特に怪我はないのですが、殴った右手が突き指したぐらいなので8時間ぐらいで治ります。4月のRIZINは準備期間が少ないので、次はちゃんと練習して5月か6月あたりを狙ってやりたい」と、練習期間を設けて次はMMAの試合に臨みたいと語った。