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レポート

【Krush】ダウン大量発生!池田幸司が予告通りのKO防衛、横山朋哉が逆転許さず2度のダウンで勝つ、加藤虎於奈がダウン奪い復活勝利、本戦10試合中9試合にダウンあり

2023/02/25 19:02
Krush.1462023年2月25日(土)東京・後楽園ホール ▼第10試合 Krushバンタム級タイトルマッチ 3分3R延長1R〇池田幸司(ReBORN経堂/王者)KO 2R 2分08秒 ※左フック×松谷 桐(ALONZA ABLAZE/挑戦者)※池田が2度目の防衛に成功。  池田はアマチュアで無敗を誇り、2019年にはK-1カレッジ優勝。同年10月にKrushでプロデビューしたが大学卒業後、一度は就職したものの、K-1ファイターの道を諦めきれずに退職。2021年5月の「K-1バンタム級日本最強決定トーナメント」では1回戦で黒田斗真にKO負けを喫したが、その後は連勝して2022年3月に壬生狼一輝を判定で破り王座に就いた。7月には野田蒼をKOして初防衛に成功。2022年12月の「K-1 WORLD GP初代バンタム級王座決定トーナメント」では準決勝へ進出も石井一成に惜敗した。戦績は9勝(4KO)4敗。  松谷は元NJKFフライ級王者で、2021年9月にKrush初参戦を果たすと2連勝を飾ったが、3戦目で野田蒼に判定負け。2022年10月に白幡太陽から判定勝ちして今回のタイトル挑戦のチャンスをつかんだ。戦績は17勝(7KO)3敗。  1R、サウスポーの松谷に池田は左へ動きながら右ミドル。松谷の左の攻撃は左へ大きく回り込んでかわしていく。池田は右ローで奥足も蹴る。松谷は右ロー。池田は右の三日月を蹴るとすぐに右ボディストレートも。最後には松谷の蹴り足をキャッチして軸足を払い、コカした。  2Rも左へ回り込みながら松谷の攻撃をかわしていく池田。ならばと松谷は顔面前蹴りを繰り出す。松谷が右フックを打とうとしたところへ池田が左フックをタイミングよく合わせ、ダウンを奪う。松谷は立ち上がろうとするも身体が言うことを聞かず、池田の鮮やかなKO勝ちとなった。  池田はマイクを持つと「倒せるバンタム級・池田幸司です。今年の目標は去年逃がしてしまったK-1のベルトを黒田選手から奪ってやろうと思っています。今日のKOを見てちょっと焦っているんじゃないですか」と、ABEMAの解説を務めていたK-1バンタム級王者・黒田斗真を挑発した。 敗れた松谷は「やってみないと分からないやりにくさがあった。用意してきた作戦が合わなかったというのがあります。向こうの方が一枚上手だったなと思います」と話した。 [nextpage] ▼第9試合 スーパー・フェザー級 3分3R延長1R〇横山朋哉(リーブルロア)判定3-0 ※28-26×3×ペットサムイ・シムラ(タイ/志村道場/元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーライト級王者)  横山はK-1甲子園2017 -60kg準優勝の実績があり、2018年6月からK-1 JAPAN GROUPの大会に出場。「第10代Krushスーパー・フェザー級王座決定トーナメント」では優勝候補と目されるも、2022年1月の決勝で中島千博に敗れ戴冠ならず。6月に石田勝希から合計3度のダウンを奪う判定勝ちで再起を飾ると9月の「 K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント」に出場。1回戦でスタウロス・エグザコスティディスを左ハイでマットに沈めて見せたが、準決勝で朝久裕貴にKO負け。戦績は13勝(7KO)4敗。  ペットサムイはエークピカートから改名。2013年3月に初来日し、石井宏樹が保持していたラジャダムナンスタジアムのスーパー・ライト級王座に挑戦。強烈なヒジ打ちで石井をマットに沈めて、同王座を手に入れた。頑丈な肉体とパンチ・ヒジ打ちで前に出る好戦的なスタイルで186勝(43KO)42敗6分の戦績を誇る。2022年12月にK-1初出場したが、与座優貴に大差の判定負けを喫した。今回はライト級から階級を下げてスーパー・フェザー級で戦う。  1R、サウスポーの横山は右へ回り込みながら左インロー、右フック。ペットサムイも左ローを蹴っていく。横山は左カーフを連打し、アッパーを交えたパンチのコンビネーションから左の蹴りにつなげる。ペットサムイはコーナーを背負った横山にパンチを打ちに前へ行ったが、右フックを空振りしたところへ横山の左フックをもらってダウン。左ハイ、右フックからの左ボディ、左フックと攻める横山だがペットサムイはガードをしっかりと固めてボディを受け止める。  2R、横山はよく見てペットサムイのガードの隙間からパンチをねじ込み、左ストレートでダウンを追加。右インローと左ローでペットサムイの前足を痛めつける横山に、ペットサムイは右フックを打っていく。しかし横山の多彩な攻撃を浴びる。ペットサムイは右フックに続いて左フックをヒットさせるが、横山は左フック、左ヒザ。横山の右アッパーには右フックを返した。  3R、ペットサムイの左ローにバランスを崩す横山。右フックももらい、左ローに足を上げる。ここぞと詰めるペットサムイが左フックでダウンを奪い返す。左の強打で反撃する横山だが、ペットサムイの左ローで身体が泳ぐ。コーナーを背にして左ローに耐える横山。左右フック&アッパー、ヒザ蹴り、ジャブで対抗する横山にペットサムイも右フックの強打。フックの打ち合いで互いにヒットを奪い合って試合終了。  2度のダウンを奪った横山が逆転を許さず、判定3-0で勝利をつかみとった。 [nextpage] ▼第8試合 ウェルター級 3分3R延長1R〇加藤虎於奈(TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO/第8代Krushウェルター級王者)判定3-0 ※30-28、29-28、29-27×幸輝(インタージム/KPKBスーパーウェルター級王者)  加藤はレオナ・ペタスの弟で、2017年12月にKrushでプロデビュー。左右どちらにも構え、豊富な運動量で動き回る独特な戦い方で戦績は6勝(3KO)3敗。2021年1月に山際和希を判定で破り、第8代Krushウェルター級王者となったが、4月の初防衛戦で松岡力に判定で敗れ王座を失った。今回は2022年4月の野杁正明戦以来、約10カ月ぶりの試合となる。戦績は6勝(3KO)4敗。  幸輝は初代九州プロキックボクシングスーパー・ウェルター級王者で、戦績は10勝(4KO)6敗。2021年4月のKrush初参戦ではFUMIYAをKOしたが、7月のK-1初参戦では安保瑠輝也にKO負け。2022年8月には海斗にKO負けと連敗中。戦績は10勝(4KO)6敗。  1R、右カーフを蹴る加藤に幸輝は右ストレートを合わせに行く。ならばと加藤は右フックから左ヒザ、さらに三日月。幸輝のワンツー連打に棒立ちになった加藤だが、すぐにワンツー連打で逆襲。真正面からのストレートの打ち合いで加藤が左ストレートをヒットさせてダウンを奪う。  2R、幸輝のパンチにヒザで対抗する加藤。再び右カーフを蹴る加藤に幸輝は右ストレートを合わせに行く。左フックをねじ込み、一気にパンチとヒザでまとめる加藤。幸輝はヒザで迎え撃ち、離れると右ストレート。鼻血を出す加藤は前へ出て右カーフを蹴る。  3R、加藤が左ハイを蹴ると幸輝も左ハイを蹴り返す。ロープ際へ追い込む幸輝に加藤も左右フックで反撃。幸輝の右ストレート、加藤のヒザ&ジャブがそれぞれヒット。幸輝の右ストレートが2度ヒット、さらに左フックも。しかし加藤は倒れず手を出して前へ出る。両者かなり疲労の色が濃くなり血まみれ。足を止めて打ち合い、加藤が左右ストレートでヒットを奪う。幸輝も負けじと打ち返し、最後は加藤が右ハイキック。  判定3-0で加藤がタフな試合を制した。 [nextpage] ▼第7試合 バンタム級 3分3R延長1R×吉岡ビギン(team ALL-WIN/第6代Krushバンタム級王者)判定0-2 ※30-30、29-30×2〇白幡裕星(K-1ジム総本部チームペガサス/元KNOCK OUT-RED&MUAY-THAI OPENスーパーフライ級王者)  吉岡は2020年3月大会で第4代Krushバンタム級王者・晃貴から合計3度のダウンを奪って判定勝ち。「第6代Krushバンタム級王座決定トーナメント」では池田幸司、黒田斗真、橋本実生に勝利して第6代王座に就いたが、2021年3月の初防衛戦で計量をクリアできなかったため王座ははく奪。試合も減点が響いて壬生狼一輝に敗れ、そこから2022年5月の永坂吏羅戦まで3連敗となっている。戦績は12勝(1KO)4敗2分。  白幡はアマチュアで多数の経験を積み、2018年10月にプロデビュー。2019年12月1日にはMuayThaiOpenスーパーフライ級王座を獲得。2021年2月にはKNOCK OUT-REDスーパーフライ級王座も奪取した。2022年3月、RIZINで吉成名高に挑むもTKOで敗れている。戦績は12勝(1KO)4敗1分。今回がKrush初参戦。  1R、出会い頭、サウスポーの白幡の左インローがローブローとなり試合は中断。再開後、ミドルの蹴り合いとなる中、白幡の左インローがまたもローブローに。再開後も白幡は臆せず左右ローを蹴っていき、吉岡も蹴り返す。白幡が左ボディから右ローを蹴ると吉岡の急所をかすり、3度目の中断。白幡には警告が与えられた。  2R、吉岡がサウスポーに構えると白幡は右カーフを狙い撃ち。すぐにオーソドックスに戻した吉岡には左ミドルを蹴っていく。吉岡も左ミドルとバックハンドブロー。 3R、白幡が左ミドル、ワンツーからの左ヒザ。吉岡は右インローを蹴る。じりじりと前に出る吉岡だが白幡に先手をとられて手数が少ない。白幡は左ミドルと左ストレートを出していき、吉岡が追っていく展開に。吉岡は右フックをフルスイングして打ち合いに持ち込もうとするが、白幡は左ミドルを蹴る。  ローブローが多く、すっきりしない試合内容となった一戦は白幡の判定勝利となった。 [nextpage] ▼第6試合 ライト級 3分3R延長1R×昇也(士魂村上塾)判定0-3 ※27-30×3〇児玉兼慎(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ) 昇也は2019年12月のBigbangで行われた王座決定戦を制して第4代Bigbangスーパーライト級王者となった。2021年4月にKrush初参戦を果たし、迅也に先制のダウンを奪われるも逆転KO勝ち。7月には瓦田脩二に判定負け、10月もバズーカ巧樹に敗れて連敗し、2022年1月のBigbang王座防衛戦では増井侑輝に判定負けで王座を失った。しかし、7月に三宅祐弥に初回KO勝ちすると10月には瓦田脩二を延長戦の末に判定勝ちでリベンジ成功。サウスポーから多彩な蹴り技を繰り出し、左フックを強打するタイプ。戦績は16勝(7KO)9敗2分。  児玉は2020年11月からKrushに参戦し、2戦目で提髪和希に判定で敗れるもその後は2連勝。4勝(1KO)1敗の戦績を持つ。  1R、サウスポーの昇也が片足を上げて踏み込んだところへ児玉がワンツーを綺麗に合わせてダウンを奪う。昇也は左右フックで前へ出ていくが、児玉はワンツーで迎え撃つ。接近戦で左ボディとヒザを打つ昇也。離れると児玉がワンツーをヒットさせるが、すぐに昇也が距離を詰めて左ボディとヒザで攻める。  2R、昇也は思い切り左フックを叩きつけ、接近すると左ボディと左ヒザ。ダウンを取り返しにいくが、児玉もワンツーを綺麗にヒットさせる。昇也は飛びヒザも放つが、児玉のワンツーをまともにもらってしまう。昇也はコーナーへ追い込んでの連打を見せるが、離れると児玉のワンツーを何度も被弾。  3R、両者ローを蹴る中、児玉は右ハイキックをヒットさせる。これに昇也は“もっと来いよ”とカモンゼスチャー。昇也はコーナーへ詰めての連打を見せるが、すぐに児玉がワンツーで逆襲する。顔面やボディにノーガードで被弾しても前へ出る昇也。左右フックをまともにもらっても防御せず左フックを打ち返す。児玉の左右フックがどれだけヒットしても昇也は顔色ひとつ変えず、前へ出て行った。  しかし、判定は3-0でダウンを奪った児玉の勝利となった。 [nextpage] ▼第5試合 フェザー級 3分3R延長1R×岡嶋形徒(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)判定0-3 ※27-30×2、28-30〇龍斗(team NOVA/第6代Bigbangフェザー級王者)  1R、右カーフの蹴り合いが繰り広げられ、龍斗は左右フックにつなげる。  2Rも岡嶋は右カーフ狙いだが、左三日月とワンツーも繰り出す。龍斗は細かい連打から左の前蹴り。さらに左ボディを打つ。龍斗は右カーフから左右ボディ、徹底したボディ狙いだ。岡嶋も左三日月。龍斗の左フックがヒットし、岡嶋が下がる。ワンツー、左ボディ、三日月、後ろ蹴り、さらに左右ボディとラッシュをかけた龍斗がダウンを奪う。右フックと左ボディ、後ろ蹴りと畳みかける龍斗だが、岡嶋はゴングに救われた。  3Rが始まると同時に岡嶋がラッシュを仕掛ける。右ストレートを連続ヒット。しかし、龍斗はヒザ蹴り、前蹴りでボディを攻めて右フック。ボディとカーフを交互に攻める龍斗に岡嶋は右ストレートを返すがどうしてもボディをかばってしまう。龍斗は左ハイも当て、三日月からワンツー、さらにヒザ。苦しい展開に岡嶋も必死の応戦で立ち続ける。  判定3-0でダウンを奪った龍斗が勝利した。 [nextpage] ▼第4試合 フェザー級 3分3R延長1R×水津空良(優弥道場)判定0-3 ※27-30×2、26-30〇健介(Jay's Box)  1R、両者サウスポー。健介が左右フックの連打でラッシュを仕掛けて水津をコーナーへ追い込んでヒザ蹴り。ここは倒せないと見たか、健介は一度離れる。  2R、思い切り左ストレートで飛び込む健介。水津はジャブを出すが手数が少ない。健介は右の三日月も多用する。健介はコーナーへ詰めると左フック。ラウンド終了間際には水津が右フックを空振りしたところへ健介が左フックを打ちダウンを奪う。  3R、左右フックで打ち合う両者だが、ホールディングも増える。逆転を狙って左右フックを振るって前へ出ていった水津だが、健介からクリーンヒットを奪うことが出来ず、判定3-0でダウンを奪った健介の勝利となった。 [nextpage] ▼第3試合 スーパー・バンタム級 3分3R延長1R〇内田 晶(チーム・タイガーホーク)判定3-0 ※28-26×3×倉田永輝(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)  内田は2014年12月からKrushに参戦するも引き分けを挟んで4連敗。2021年5月大会で三井大揮を3R3分ちょうど、右ストレートでKOすると、8月・10月に行われた「第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント」に出場。1回戦で優勝候補の一角と目されていた小倉尚也を判定で破る番狂わせを起こしたが、準決勝で鬼山に判定3-0で敗れた。2022年2月には「K-1 WORLD GP第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」に出場、1回戦で佐々木洵樹に敗れるも延長戦までもつれ込む接戦を演じた。前戦は7月に永坂 吏羅にKOで敗れて3連敗中。戦績は3勝(2KO)7敗1分。  倉田は2019年11月にプロデビュー。壬生狼一輝、池田幸司らバンタム級トップクラスには敗れたが、2022年2月からスーパー・バンタム級に階級を上げると愛瑠斗、紫苑にKO勝ち、黒田勇斗に判定勝ちと3連勝で勢いに乗る。戦績は6勝(4KO)4敗1分。  1R、内田は右ローを蹴り、左ミドルと左ロー。倉田も右インローを蹴っていく。両者慎重に蹴りでの探り合い。倉田が右ローを強めると内田も強い左ローを返す。  2Rになると両者アグレッシブに動き出す。倉田が前へ出てパンチを繰り出せば内田も左ミドルの数を増やす。左右ミドルを蹴る内田に倉田が右フックを放ったところへ内田がカウンターの右フックでダウンを奪う。右フックで切り込む倉田だが内田が右フックを当てる。しかし、打ち合いに行った倉田が執念の右フックでダウンを奪い返した。  3Rが始まると同時に両者フックでの打ち合い。内田は一度離れてジャブとミドルで距離を撮り直す。倉田は前へ出て右フックをフルスイングして倒す気満々。そこへ内田が右ストレートを突き刺す。終盤もノーガードの打ち合いとなり、内田が右ストレートでダウンを奪う。倉田が立ち上がったところで試合終了。  判定3-0で2度のダウンを奪った内田がダウン応酬の試合を制した。 [nextpage] ▼第2試合 スーパー・ウェルター級 3分3R延長1R×夜叉猿(力道場静岡)判定0-2 ※28-28、27-28×2〇小田尋久(TEAM3K)  夜叉猿は高校時代にラグビー西日本代表選手として代表キャンプに参加。20mシャトルランや体幹トレーニングがずば抜けていたため、スタッフ陣から『ミスター・フィットネス』と呼ばれていたという。2020年11月のKrush-EXでKOデビューするも、その後はブハリ亜輝留、森田奈男樹に連敗。2022年3月にベテランの山崎陽一に勝利するも、10月の前戦では藤村大輔に敗れて戦績を4勝(1KO)3敗としている。  対する小田は今回がKrush初参戦で戦績は3勝(2KO)無敗。これまでは『Stand up』と『DEEP☆KICK』に出場していた。  両者ともマッチョな肉体で、前日計量ではマッスルポーズ合戦を繰り広げた。  1R、序盤から足を止めてフックで打ち合う両者。夜叉猿は右ローを狙い撃ちにするが、小田は後ろ蹴りを放つ。負けじと夜叉猿も飛び後ろ蹴り。接近戦に持ち込む小田がフックを浴びせていく。ローからフックの応酬。  2R、ミドルを蹴っての左右フックの応酬。お互いにパンチを当て合う。小田が右フックから左フックを返したところへ夜叉猿が右フックを合わせてダウンを奪う。しかし、小田が飛び後ろ蹴りを見事にヒットさせてダウンを奪い返し、小田が左右フックを浴びせる。  3R、お互いに相手のフックを浴びてどっちが倒れてもおかしくない状態に。足を止めて打ち合い、ローを蹴り合う。サウスポーになる小田はワンツーで前に出るも夜叉猿は右ミドルで対抗。  ダウンを奪い合った一戦は小田が判定2-0で制した。 [nextpage] ▼第1試合 Krushライト級 3分3R延長1R〇伊藤健人(K-1ジム蒲田チームアスラ)判定3-0 ※30-27、30-28、29-28×堀井 翼(K-1ジム五反田チームキングス)  伊藤は3連敗を喫した後、2022年6月に階級をライト級に上げて初戦で南雲大輝に2RKO勝ち。9月は弘輝に判定で敗れるも12月は鈴木翔也に判定勝ち。戦績を11勝(3KO)12敗4分とした。  堀井は2019年3月にK-1 JAPAN GROUPに初参戦、1Rにダウンを奪われながらも3度のダウンを奪い返して1R2分46秒でKO勝ち。その試合のインパクトもさることながら、もっと話題を集めたのは試合前の個性的すぎる“メンチ切り”だった。堀井が「フラッシュバック」と命名したこのメンチ切りは、相手に背中を向けてエビ反りになって相手を睨みつけるというもの。3連敗の後に2020年6月の南雲大輝戦では相手のローブローにより反則勝ち。その後は再び3連敗を喫したが、2022年10月のSATORU成合戦ではTKO勝ちを飾った。戦績は8勝(6KO)6敗3分。  1R、堀井は右カーフで伊藤を転倒させる。伊藤も右カーフを蹴り返す。ジャブを伸ばしてワンツーで入る堀井だが、その左に伊藤は右を被せる。右カーフの蹴り合いから、堀井が左右フックをヒット。伊藤は右を狙うも堀井は十分警戒している様子。  2R、ジャブから切り込んで連打やヒザにつなぐ堀井。伊藤のジャブに左ボディを合わせる。堀井の右カーフ、決して綺麗な打ち方ではない堀井の左右フックに伊藤は戸惑い気味。しかし、伊藤の右が堀井の頭部を捉え始める。伊藤左目上から流血するが右ストレートと左フックを打つ。  3R、伊藤は右カーフを蹴りつつ、右ロングフック。堀井が入り込もうとしたところに伊藤が右フックを合わせてダウンを奪う。ガムシャラに前へ出て左右フックを打つ堀井だが、まだ効いているのか動きがスローに。左目を腫らせた堀井は足を止めて左右フックを打つが有効打はない。逆に伊藤が左フックをヒット。  判定は3-0で伊藤が勝利。両者は笑顔で相手を称えた。 [nextpage] ▼プレリミナリーファイト第2試合 バンタム級 3分3R〇中澤誠弥(PITBULL)判定3-0 ※30-24×3×小島卓也(優弥道場)  1R、中澤がジャブと右ロー。小島は右フックをもらって一度ヒザをつき、立ち上がったところに左フックをもらってダウン。打ち合いに行く中澤に小島も打ち合いに応じた。  2Rが始まってすぐにも右ミドルからの右ストレートで小島はダウン。前に出て右ローを蹴る小島だが、中澤の右を何度も被弾。打ち合いに行っても右を被弾する。左ボディで逆襲に出る小島へ中澤が連打でコーナーへ詰める。  3R、左フックを当てる小島へ中澤が倍以上打ち返し、ボディへヒザ。それでも前に出て右ローを蹴る小島。ワンツーを出して前進するが中澤の右ストレートでダウンを奪われる。小島は右ローで粘り、両者とも疲労の色が濃く手を出し続けるが力が感じられない。小島がワンツーで中澤を追い込んだところで試合終了。判定3-0で中澤が勝利した。 [nextpage] ▼プレリミナリーファイト第1試合 フライ級 3分3R〇長野 翔(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)判定3-0 ※30-25×2、30-26×安尾瑠輝(K-1ジム心斎橋チームレパード)  1R、パワフルな右ストレートを狙う長野に安尾は左ミドルで対抗。強い左ボディを打つ長野に左フックを返した安尾だったが、長野が左を伸ばしてこれがカウンターとなり、安尾がダウン。  2R、左の前手をよく使う安尾に長野はダウンをとって余裕が出来たかジャブを突き、距離を保って左ボディ、右ストレートを打つ。長野はジャブから左フック、前に出て蹴っていく安尾だが長野の左のパンチをもらう。  3R、ジャブと左ミドル、そして右ストレートと自分の距離で戦う長野。ワンツーで長野がダウンを追加する。安尾は左ミドルを蹴るが長野も蹴り返して譲らない。諦めずに最後まで逆転を狙って前へ出た安尾だが、2度のダウンを奪った長野が判定勝ちした。
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