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2023年2月18日(土)18時30分から東京・新宿 FACEで『skyticket PresentsDEEP JEWELS 40』が開催される。
そのメインイベントの女子フライ級(5分3R)で対戦する中井りん(修斗道場四国)と栗山葵(SMOKER GYM)にインタビューを行った。
56.85kgで計量した中井は、壇上で「明日は(ワレンチナ)シェフチェンコ選手も見に来るそうなので、シェフチェンコ選手の前で私のいい試合を見てもらおうと思います」と、現UFC世界女子フライ級王者の目前で、自身をアピールしたいと語った。
2022年5月の「DEEP JEWELSフライ級GP決勝」で 杉山しずかに腕十字で一本勝ちして優勝。年末には米国ラスベガスのMMAスポーツマネージメント会社のイリディアム・スポーツ・エージェンシーと契約をかわした。
今回の9カ月ぶりの試合が日本での試合になったことについて中井は、「イリディアムと契約する前に決まっていた試合だったので、どうすべきかジェイソン・ハウス社長に相談したら『いまから次戦を探しても絶対に2月18日以降になってしまうから、試合間隔が空いている分、日本での試合に出場した方が練習にも身が入り、経験にもなるので出た方がいい』とアドバイスを受けて」決めたという。
2016年3月のUFC2戦目の敗北以降、国内では無敵。9連勝を重ねるなかで、UFC再挑戦を模索し続けて36歳になった。
「UFCからは年齢について言われているんです。歳を取っている選手はまりほしくないと。少し前はそのことですごく焦ってたんですけど、焦るのも疲れたというか(笑)。確実に1日1日をこなしていく方がいいと。そういうなかでイリディアムとの契約も決まり、北米への足がかりも出来た。海外進出前に試合が出来て、最後の“リング”になるかもしれません」と、今後は海外でのケージでの試合に向かうことになる。
愛媛県の修斗道場四国 WILDスポーツジムを拠点としながら、イリディアムの協力もあり、昨年夏にはラスベガスのエクストリーム・クートゥアーで修行。東京ではパラエストラ柏に加え、AACC、IGLOO、ワタナベボクシングジムなど精力的に出稽古を重ね、地元愛媛でも正道会館KCIELで「打撃を優先的にやってきました」と語る。
対戦相手の栗山は、中井より13cm長身のサウスポー。その左の強打は、ストライカーのNORIから連続ダウンを奪ったことでも知られる。
中井は「いまはMMAでもサウスポー構えの選手がすごく多くなったので、もう練習でも何年もやってきたので問題ないです。もちろん栗山選手を全然なめていなくて、打撃が強くてNORI選手を3回ダウンさせているので、ものすごく尊重していますし、しっかり戦っていきたいです」と、対サウスポーに注意は払いながらも問題ないとした。
「この試合も勝ち方に注目されているので、いい勝ち方をしたいのですが、強引に行き過ぎて隙が出来ないように、勝負所を見極めて流れのなかで確実に試合を決めます。
必ずフィニッシュはしたいと思っています。9回連続、HEATの非公式試合(※MIXルールの鈴木万李弥戦)も含めると10試合連続でフィニッシュしていますので、決着をつけることが私のメインイベンターとしての責任だと思うし、海外でアピールするのにも大事だと思っています」(中井)
国内ラストマッチになるかもしれない中井は、UFC世界王者の目前でどんな試合を見せるか。