大原「チェゴ! これがライト級の力だ」
ケージに登り、「これがライト級の力だ」とカメラに向かって叫んだ大原。モニター映像は、笑顔の佐伯繁DEEP代表と、凍り付いたようなブラック代表の表情を映し出す。
ベルトを肩に勝者コールを受けた大原は、ダウォンとハグ。
ケージの中のインタビューで「韓国の皆さん、チェゴ!(最高)。ほんとうにYouTubeもそうですけど、街中で会ったら声をかけてくれるし、日本から来たのにアウェー感が無くて、ファイターをリスペクトしてくれるところがすごく温かいなと思いました」と挨拶。
続けて、今回の作戦を問われ「寝技を付き合わない、以上です」と言い、組み技を切ってのサッカーキックは、「そういう相手とばかりやってきたから、何も焦ることなく自然に出た技術ですね」と語った。
また、セコンドに向けて、「14年間、付き合ってくれたので、今日KO出来たのも会長が教えてくれた打撃があったからです」と、元MA日本キックボクシング連盟フライ級ランカーで、現KIBAマーシャルアーツクラブの会長であるランボー松風氏に感謝。
そして、ブラック代表に「まず、ここにBLACK COMBATのライト級チャンピオンいるのかな。いま僕はチャンピオンなんですけど、これ、左肩しか埋まってないですよね。もう1本、右肩に埋めたいので、ちょっとライト級でベルトに挑ませてください。BLACK COMBATの挑戦も受けて立ちます」と王座戦をアピールした。
最後に大原は、「BLACK COMBATファンの皆さん、温かい声援、ありがとうございます。大原樹理の名前、憶えてといてください」と語り、ケージを後にした。
KO負けながら、勝者のコメントの後まで敗者インタビューをケージ内で待たされるのが動画コンテンツの厳しさか。すぐにドクターチェックに向かわせてほしいところだが、マイクを向けられ、フェザー級でDEEPライト級王者に挑んだダウォンは涙。しばらく言葉が出ず。「……勝つ自信もありました。本当に勝とうと思って準備したのに……ごめんなさい」と声を振り絞った。
どんな部分が惜しかったか、と問われ「今回、確かに私はライト級ではないということを感じました。明らかに私が終わらせることができた瞬間があったのですが、力が出なかったんです」と吐露。
最後に「もう一回チャンスをいただければ、私の本来の階級に、フェザー級に戻ってもう一度やってみます」と唇を噛みしめて語った。
これで王者が揃って勝ち星を掴んだDEEPが2連勝。残り3試合中1勝を挙げれば、勝ち越しが決まるが、ここからは佐伯代表が「あの2人は反則」というキム・ミンウとキム・ジョンフンのコリアンモアイ兄弟が控えている。果たして対抗戦の行方は……。
▼中堅戦 バンタム級
山本聖悟(Team Cloud)4勝10敗1分
キム・ジョンフン(MOAI GYM)4勝0敗
▼副将戦 フェザー級
中村大介(夕月堂本舗)34勝22敗1分
キム・ミンウ(MOAI GYM)10勝2敗
▼大将戦 無差別級
赤沢幸典(Tristar Gym 日本館/Team Cloud)3勝5敗
チェ・ウォンジュン(MMA Story)5勝5敗