現UFC世界ミドル級王者のアレックス・ペレイラが、母国ブラジルのパタソ族を訪れ、11月にイスラエル・アデサニヤをTKOで下して獲得したチャンピオンベルトを部族に持ち帰った。
キックボクシング時代にGLORY OF HEROSでアデサニヤに2度勝利しているペレイラは、2015年10月にアデサニヤを追うようにMMAに転向。デビュー戦でリアネイキドチョークで絞められ、苦い一本負けを喫した後、MMA6連勝。UFC3連勝で王者アデサニヤへの挑戦権を得た。
その前日計量で、ペレイラはパタソ族の羽根飾りとペイントを顔に施し、登場。先住民であるパタソ族を代表してチャンピオンシップに臨む決意を示している。
入場時にはブラジルのバンド・セパルトゥラがブラジル先住民と共演した「Roots」を意味する『イツサリ』でウォークアウトし、入場口で相手に矢を放つ儀式を行い、オクタゴンに向かった。
試合は、1R終了間際にアデサニヤの右ストレートと左フックでぐらつき、グラウンドで劣勢になる場面もあったものの、最終5Rにペレイラが左フックを効かせ、追撃のラッシュで逆転のTKO勝ち、35歳でUFC世界ミドル級のベルトを腰に巻いた。