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レポート

【BOM】名高が空龍に完勝、竜哉が秒殺KOで復活(写真&レポート追加)

2022/12/12 01:12
Road to ONE Japan & BOM 37第2部:『Shimizu present BOM 37』2022年12月11日(日)神奈川・横浜大さん橋ホールU-NEXTにて見逃し配信あり ▼メインイベント BOM -51.1kg契約 3分5R○名高・エイワスポーツジム(=吉成名高/エイワスポーツジム/元ルンピニー&ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王者)判定3-0 ※50-46×3×空龍(空修会館/RISEフライ級2位) “ハマの神童”名高はジュニアキック出身で、日本とタイで試合経験を重ねてきた。2017年4月にWMC世界ピン級王座を獲得すると、ムエタイの二大殿堂タイトル 「ラジャダムナンスタジアム」と「ルンピニースタジアム」のミニフライ級(47.63kg)でタイトル統一し、外国人で2人目、日本人初の快挙を成し遂げた。2022年7月にはペットニポンをヒジでKOし、タイ国プロムエタイ協会フライ級&WPMF世界フライ級の二冠を奪取して“10冠王”を達成。9月の『超RIZIN』ではバンダサックに初回TKO勝ちして2019年12月から14連続KO勝ち中。11月20日のジャパンキックではチャイチャナー・ウォーヴィセットジム(タイ)と52kg契約3分5Rの試合も決まっている。戦績は42勝(26KO)5敗1分。  空龍はジュニアキック出身で高いレベルのテクニックを持つ広島在住の18歳。2021年9月の『KNOCK OUT』で初代KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級王座決定トーナメントに出場し、1回戦で花岡竜に判定負けして9戦目にして初黒星を付けられたが、11月にはDEEP☆KICK-51kg初代王座決定トーナメントで決勝戦進出。今年1月の『RISE 154』の初参戦では快進撃を続けていた数島大陸にプロ初黒星をつけた。4月にはRISE初代フライ級王座決定トーナメントに参戦し、田丸辰と対戦したがノーコンテストに。同トーナメントは棄権となり、10月にはRISEでの試合決まっていたが、対戦相手の怪我で試合中止。今回が4月以来の試合となる。  1R、両者サウスポー。空龍は右手を伸ばした独特な構えで前後へステップ、名高はアップライトに構えて右足を上下させる。名高は左ロー、左ミドルを蹴り、空龍は変則的な横蹴り。徐々に圧を強める名高が左ローを当てていき、空龍は距離が遠く空振りが多いが左ローを蹴る。  2R、左ローの蹴り合いとジャブの突き合い、名高は左ミドルも蹴る。距離が近くなると空龍はジャブ。空龍は横蹴りのフェイントを多用して名高もそれを警戒している様子。名高の左ローにワンツーを返す空龍だが、名高はバックステップでかわす。両者ともローは当たるが、パンチは当たらない距離でやり合う。  3R、名高はジャブ&ロー、空龍も左ロー。パンチはお互いにかわしあう。名高が蹴り足をキャッチすると空龍は回転蹴りを放つ。名高は空龍のパンチにヒジを返すが、これも空を切る。前に出る名高だが空龍は動きを止めず名高が蹴りからヒジに来るとかわしてパンチを打ち返す。前に出て攻めた名高だが、空龍を捉えることが出来ない。  4R、名高はジャブと前蹴りを出す。空龍は名高の蹴り足をキャッチすると名高をコカす。右手でけん制しながら左ローを蹴っていく名高だが、空龍は名高が入って来ると必ず手を出して近づけさせない。空龍のパンチも空を切り続ける。  5R、名高は待ちの状態となり、空龍はジャブとローを出すが不用意に踏み込んでこない。近付くとヒジを出そうとする名高だが空龍はすぐに離れる。離れると名高が左ロー、前蹴り。空龍の蹴り足をキャッチすると大きく空龍をコカす。名高の左ローに空龍は足を上げダメージを感じさせる。  お互いにパンチをかわし合い、接近戦はほとんどなく、蹴りを当てていった名高が完封に近い形で判定勝ちした。 [nextpage] ▼BOMフライ級(-51.0kg)3分5R○竜哉・エイワスポーツジム(=奥脇竜哉/エイワスポーツジム/ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ王者)KO 1R 0分42秒×ネーウィン・コファイタイラン(タイ)  竜哉は小学4年生でムエタイを始め、アマチュア時代は約100戦を経験して9本のベルトを巻いた。中1の時にタイでプロデビューを飾り、タイで試合(約20戦)・練習経験を積んで2018年4月に満を持して国内プロデビュー。いきなりWMC世界ピン級王座を獲得して世界王者となった。2019年7月にはタイでIBFムエタイ世界ミニフライ級王座決定戦を制して日本人3人目のIBFムエタイ世界王者となり、9月には同じくタイ・ラジャダムナンスタジアムにて日本人として8人目のラジャダムナンスタジアム王者に。2020年2月にKO勝ちでWPMF世界ミニフライ級王座を獲得。2021年10月のRIZINでの老沼隆斗戦以降は怪我で戦列から離れていたが、今回約1年ぶりに復帰。  対するネーウィンは150戦して97勝を収めているという。  1R、竜哉の右インローに左ミドルを返していくネーウィン。竜哉は蹴り足をキャッチしてコカそうとしたがネーウィンはバランスを保つ。しかし、竜哉がネーウィンの左ローに左ローを返し、続いて右インローでカーフを蹴るとネーウィンは大きくバランスを崩す。そこへ竜哉が右インローの3連打。ネーウィンは立ち上がることが出来ず、竜哉が秒殺KOで復帰戦を飾った。  竜哉は思わず涙し、「僕は1年ぶりの試合になるんですけれど、ずっと怪我してからつらいことが多くて落ち込んだんですけれど、いろいろな方のおかげでまたリングに戻って来ることが出来ました。来年はタイの強いチャンピオンを倒してまたラジャのベルトを巻けるように頑張ります」と声を振り絞った。 [nextpage] ▼喜多村誠引退試合 BOMミドル級(-72.57kg) 3分5R×喜多村誠(ホライズンキックボクシング/初代BOM&日本ミドル級王者)KO 4R 1分03秒○松島勲也(MSJキックボクシングジム/元J-NETWORKミドル級王者) ▼WMC日本スーパーフェザー級(-58.97kg)タイトルマッチ 3分5R○優吾・フライスカイジム(FLYSKY GYM/王者)判定2-1 ※49-48、49-47、48-49×パルコ・レンジャージム(レンジャージム/挑戦者) ▼WMC日本フェザー級(-57.15kg)タイトルマッチ 3分5R○大翔(WSR荒川/王者)判定2-0 ※49-48×2、48-48×しょーい(湘南格闘クラブ/挑戦者) ▼第3試合 WMC日本バンタム級(-53.52kg)王座決定戦 3分5R○佐藤九里虎(FAITH/WMC日本スーパーフライ級王者)判定2-0 ※49-47、48-47、48-48×佐野佑馬(創心會/WKBA日本同級王者) ▼第2試合 BOM -58.5kg契約 3分3R○亀本勇翔(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/第5代Bigbangスーパーバンタム級王者)判定3-0 ※28-27×2、29-27×拳太(MSJキックボクシングジム) ▼第1試合 BOM -63.0kg契約 3分3R○宇宙・FLYSKYGYM(FLYSKY GYM)判定3-0 ※30-26×3×Yuki Shobukai(尚武会)
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