空龍「勝てる練習をひたすらやっています」
――空龍選手のこれまでの格闘技歴から教えていただきたく思います。何歳から格闘技を始めたのですか?
「姉の友人がグローブ空手をやっていて、僕も強くなりたいと思って小学1年生から空修会館でグローブ空手を習い始め、中学からキックボクシングの試合に出るようになりました。アマチュアでは100戦近くはやっていて7割は勝っているのかなと思います。元々プロになりたいと思っていて、荒川館長の勧めもあってプロになりました」
――広島の空修会館を離れて荒川真治館長とマンツーマン特訓されているとお聞きしました。今はどちらで練習しているのですか?
「極秘特訓中なのでそれはちょっと言えません(苦笑)。基本はジムのスタイルで、ここでは全ての面を強化しています。館長からは僕に勝算があると見て、勝てる練習をひたすらやっています。カードが決まっていた時よりもさらに自信が付いてますし、今完成に近づいています。試合の時には確実に100%の状態に持っていけると思います」
「6~7時間ですね。具体的な練習内容は明かせませんが、いつもよりも練習時間は長く濃いメニューに取り組んでいます」
――謎に包まれていますね(笑)。試合は4月のRISEで田丸辰選手と対戦し偶発性のバッティングで田丸選手が鼻負傷で試合続行不能となり、ノーコンテストになって以来の試合になります。10月のRISEではホライズンキックボクシングジムの空龍(あろん)選手との“空龍対決”が決まってましたが、空龍(あろん)選手が練習中の負傷で欠場、試合中止となり、試合は8カ月ぶりになりますね。今回名高選手との試合が決まった時の心境を教えてください。
「ルンピニースタジアムとラジャダムナンスタジアムの統一チャンピオンなので凄く強い選手だと知っていました。名高選手とやらせていただけるので感謝していますし、ここで勝ったら大きいのでチャンスだなと思いました」
――選手としての印象はどういうものがありますか。
「何でもできる選手ですが、特にヒジ打ちは巧い印象があります」
「勝ち続ければいつか対戦できるのかなと思っていて、このタイミングでやらせていただけるので凄く嬉しいです」
――空龍選手は何で上回って勝ちますか?
「僕の魅力は多彩な技とスピードで誰にも負けていないと思うので、それを活かしてしっかり勝ちにいきます」
――名高選手の弱点も見えているのでしょうか?
「見えているので荒川館長とそこを突けるようにしっかり練習しています」
――名高選手に勝てばさらに空龍選手に注目が集まることになりますが、2023年はどういう1年にしていきたいですか?
「名高選手に勝てば誰とやってもどの場所で戦っても通用できると思うのですが、来年のことまで何も考えられないので、とにかく目の前の戦いに集中しています」
――では最後に試合を楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。
「当日はみんなが驚くような面白い試合内容になると思うので応援よろしくお願いします!」
最後に荒川館長に訊く、空龍の勝算とは――。
「空修会館は開設当時より、何よりも“挑戦心”をモットーにして来ました。名高選手は凄く強い難敵なのは重々承知していますが、勝つ気の無い挑戦など空修会館にはありません。最後の最後まで空龍は勝利を目指して頑張ってくれると思います」