ムエタイ
インタビュー

【BOM】吉成名高「ムエタイの凄さ、怖さ、恐ろしさを感じてもらえるような試合をする」vs.空龍「みんなが驚くような面白い試合内容になると思う」

2022/12/08 19:12
【BOM】吉成名高「ムエタイの凄さ、怖さ、恐ろしさを感じてもらえるような試合をする」vs.空龍「みんなが驚くような面白い試合内容になると思う」

2022年6戦目に臨む名高。全KOなるか

 2022年12月11日(日)神奈川・横浜大さん橋ホール『ROAD TO ONE & Shimizu presents BOM37』のメインイベントにて、51.0kg契約3分5Rで対戦する名高・エイワスポーツジム(=吉成名高/エイワスポーツジム)と空龍(=くうりゅう/空修会館)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 2022年は5戦して全試合でKO勝ちと驀進中の名高が次の試合で見せたいこととは!?

名高「相手は勝ちに徹してくる覚悟を感じた」


――11月20日のジャパンキックでのムエサイアムイサーン・ミニマム級&ライトフライ級王者のチャイチャナー・ウォーヴィセットジム戦から短いスパンでの参戦となります。

「普通は次の試合が決まっていなかったら1週間練習をしないで休むのですが、もう数週間後に試合が控えているのでチャイチャナー戦の次の日の朝からもう練習を再開していい感じに調整できています」

――その試合では2RTKO勝ちでしたが、今振り返っていかがでしたか。

「次の空龍選手がサスウポーで、前回の相手はオーソドックスなので空龍選手をイメージしながら試合をするのは難しかったのですが、今までオーソドックスの選手とはたくさんやってきています。怪我しないように試合をしようと思って、相手がガードしている時に蹴って自分の足を痛めないようにしたりとか、ガードを空けて的確に攻撃を当てることを意識して、それがうまくできたので良かったと思います」

――怪我をしない戦い方をした上でKO勝ちするという完璧な戦い方だったんですね。次は日本人対決になりましたが、タイ人が相手とは違ってモチベーションは違ったりしますか?

「僕は誰が相手でも練習でやることは同じです。でも今回はいつものムエタイルールとは違いますが(ヒジ打ちはありだが、攻撃が伴わない首相撲は即座にブレイクとなり、2アタックまでの攻撃が認められる)、ヒジありルールで同じ階級の日本人選手に負けられないのでいつも以上に気持ちは強いです」


――タイ人との試合が続き『吉成名高はどのぐらい強いんだ!?』と思っていたファンも多い中、今年3月、RIZINのリングで元KNOCK OUTチャンピオンの白幡裕星選手に2RTKO勝ちした時は反響も大きかったのでは?

「SNSなどでも反響は大きかったですね。日本人選手はタイ人と違って戦い方が違うことで1R目はやりづらいと思うのでしっかり相手の動きを見ながら、試合中に相手の動きに慣れていき、最後にフィニッシュする気持ちで戦っています。今回はいつも以上に慎重に戦おうと思います」

――対戦する空龍選手にはどのような印象がありますか?

「色んな映像を見たら、凄く運動量がある選手だなと。試合中に笑っているシーンもなく、スタミナに凄く自信を持ってそうで常に動いています。相手の動きも良く見ている印象があります」

――フィニッシュシーンはすでに考えているものはありますか?

「いくつかパターンは考えています。会長やトレーナーからは『倒せよ』と言われていますが、KOするイメージだけで行ってしまうと相手は巧い選手で倒せなかった時に大変なことになるので、いつも通りの流れでKOを狙いたいと思います」


――今回51.5kg契約で相手選手の希望体重やルールだったりと、お互いに譲り合って決まったカードだそうですね。名高選手は空龍選手の挑戦を受ける立場だけに、そこでイラ立ちはなかったですか?

「競技として相手が少しでも自分のやりやすい土俵に持っていこうとするのは普通のことだと思うので、特に何とも思わなかったです(笑)。会長から提示された条件をただ『はい、分かりました』と答えました。それだけ相手は勝ちに徹してくる覚悟を感じたので試合をするのが凄く楽しみになりました」

――空龍選手はRISEタイトルマッチに絡むトップ戦線にいる選手です。以前から意識した選手ですか?

「今年1月のRISEで数島大陸選手に勝った試合を会場で見ていて、数島選手に対して凄くいい動きで勝っていました。その時は僕とやることはないのかなと思っていて、当時は(奥脇)竜哉がRISEに出ていたので竜哉とやったら面白いかなと思っていて、まさか自分とやることは思っていなくビックリしました」

――空龍選手は現在12戦8勝(3KO)2敗1分1無効試合の戦績を持ち、名高選手とのプロキャリアの差はかなりありますが、実際に力の差はあると思いますか?

「僕の方が体は大きいので威力やムエタイの細かい技術は僕の方に分があると思うのですが、打撃のスピード、小回りの利く攻撃は相手の方にあるんじゃないかなと思います」


――今回勝って来年に見据えていることはありますか。

「今年5戦して全てKO勝ちなので、今回の今年ラストマッチもいい形で締めくくることに全集中しています。その後に来年に向けて準備したいと思うので、今は来年のことについて特に考えていることはありません。強いていえば、従兄弟の士門が10月にラジャダムナンスタジアムで試合をしてKO勝ちした姿を見ていると凄く羨ましかったので、僕も向こうでやってみたいという気持ちになりました」

――ルンピニー、ラジャダムナンの両スタジアムで二階級制覇も目指しますか!?

「そうですね。誰もやったことのない偉業になるのでそこに向けて挑戦したいと思います。ますは次の空龍戦です。BOM初参戦の空龍選手を迎え撃つ形になります。他の団体で実績のある選手と試合ができることを光栄に思いますし、今回BOMのリングでやるからには、空龍選手にはムエタイの凄さ、怖さ、恐ろしさを感じてもらえるような試合をするので注目していて下さい」

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