左腕が折れているかもしれない状態で3試合戦い抜いた黒田は、痛みにもめげずこの笑顔 撮影/安村発
2022年12月3日(土)エディオンアリーナ大阪で開催された『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN』にて、K-1 WORLD GP初代バンタム級王座決定トーナメントで優勝した黒田斗真(K-1ジム心斎橋チームレパード)が試合後インタビューに答えた。
トーナメントの3試合を1回戦から振り返った黒田は「1回戦はヨーシラー戦で腕が多分折れて。凄く強かったなと思います。2回戦は壬生狼選手、これで3回戦っているので一番警戒していた選手かと思います。決勝は石井選手が上がって来るやろうなと思っていたので気合いで乗り切りました」と、ヨーシラーの左ミドルキックを受け続けたことで左腕がおそらく折れていると告白。
そこからは「ミドルをなるべくもらわずにやろうと思っていたんですけれど、そんな簡単にはいかなかったので。決勝はめちゃくちゃ痛かったんですけれど気合いかな、という感じで気合いで乗り切りました」と、あとの2試合を“気合い”で乗り切ったという。
黒田の最大の武器は左ストレート。その左腕が折れているかもしれないという状況で、数は少なかったが左でもパンチを打っていた。「それも全部気合いです」と黒田は答える。
どこで痛めたのかとの質問には「2Rの終わりくらいですかね。1Rはこのまま受けてても大丈夫かなと思っていたんですけれどそれを受けすぎて。2Rの終わりくらいから痛いなと思い始めて、1回戦が終わった後から腕がパンパンに腫れて冷やしていました」という。
その苦難を乗り越えての優勝。今の心境を聞かれると「格闘技を離れていた時期があったんですけれど、新生K-1を見て(格闘技に)戻ってきてよかったなと改めて思いました」と、格闘技を辞めなくてよかったとした。
これからどんな王者になっていきたいか。その問いには「どんな王者になって行きたいかはあまり考えていませんが、これからも挑戦し続けていきたいと思います」と、挑戦し続けることを自らのテーマにあげる。
そして「6月にTHE MATCHで負けて、みんなの期待を裏切る結果になってしまったんですけれど、それでも僕を信用してここまで付いてきてくれたファンの皆様やスポンサーの方々に感謝しています。ありがとうございます。これからも王者になったからといって守りに入らず、ずっと僕の人生は挑戦し続けようと思っているので応援よろしくお願いします」とファンへメッセージを送った。