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【K-1】黒田斗真が石井一成との延長戦死闘を制して優勝、KANAがKO圧勝、金子晃大もKO、玖村将史が鮮やかKO勝ちでゆうちゃみ祝福、初来日ラテスクがサッタリを衝撃KO、ジョムトーンがまたも圧巻のKO

2022/12/03 13:12
K-1 WORLD GP 2022 JAPAN2022年12月3日(土)エディオンアリーナ大阪※ABEMA格闘チャンネルにてLIVE配信 ▼第22試合 K-1 WORLD GP初代バンタム級王座決定トーナメント決勝 3分3R延長1R×石井一成(ウォー・ワンチャイプロモーション/WBCムエタイ世界スーパーフライ級王者)判定1-2 ※9-10、10-9、9-10○黒田斗真(K-1ジム心斎橋チームレパード/2021年K-1バンタム級日本最強決定トーナメント優勝)※黒田が優勝、初代王座に就く。本戦の判定は30-30×3。  石井は1回戦でオスカル・ボルケスを2RでKO、準決勝ではKrush同級王者・池田幸司との熱戦を判定で制した。対する黒田は1回戦で難敵ヨーシラー・チョー.ハーパヤックを延長戦の末に振り切り、準決勝では壬生狼一輝との3度目の対決を判定で制して決勝へ進出。ここまでのダメージは黒田の方が色濃いか。石井も右目の下が腫れている。  1R、まずはサウスポーの黒田が左ミドル、左フック。石井が前へ出ていき左フックを振るが、黒田が左フックを当てていく。コーナーへ追い込もうとした石井に黒田が前へ出ての左ヒザをボディへ突き刺す。石井は思い切りのいい右フックをクリーンヒットさせ黒田を吹っ飛ばす。圧をかけて前へ出る石井を左ストレートで迎え撃とうとする黒田だが、石井は右から入ってパンチをまとめに行く。黒田は下がって左ハイ。ジャブから左ストレートを打つ黒田だが石井はかわす。  2Rも前に出るのは石井。黒田はジャブを出しながら左ミドル、石井も右ミドルを蹴っていくと右ミドルを連打。黒田はあまり必殺の左を使わない。そこへ石井が右ミドルで右腕を蹴る。石井は左右の連打、飛びヒザで飛び込む。それをかわした黒田が石井の背後から後頭部を殴ってしまう。再開後も石井は右ミドルで黒田の左腕を蹴る。左ストレート出す黒田だが、やはり蹴られ続けてダメージがあるのかこれまでのような威力がなく数も少ない。石井は前へ出て思い切り右を打っていく。  3R、石井の右ミドルをスウェーでかわして左ローを蹴る黒田。前へ出てくる石井へ左飛びヒザ。それでも石井は下がらず前へ出て右を打ち、右ミドルを蹴る。黒田はジャブを多用して左ミドル、石井は右ミドルを蹴る。右ミドルから前に出てパンチを繰り出す石井だが、黒田はジャブでけん制して石井のパンチはかわしていく。黒田が左ミドル。ブレイク後に黒田の左ストレートが石井にヒットしてしまい、石井には休憩が与えられる。これは警告。再開後、石井が左右フックで詰めるがヒットさせるのは打ち返した黒田。  本戦の判定はジャッジ三者とも30-30でドロー。延長戦へ突入する。前に出る石井に黒田はジャブ、左ミドルで出鼻を挫く。石井は右ミドルを蹴り、黒田は左ストレートを放って左ロー前に出る石井が右ミドルから右ストレート、黒田はクリンチ。石井は右ミドル、右ハイ、さらに前へ出てくるところへ黒田が右フック。黒田はジャブを繰り出すが石井の前進は止まらない。右ミドルを蹴る石井にワンツーを合わせようとする黒田。両者ともなかなかヒットを奪えないが、前に出て攻める姿勢の石井に対して黒田がパンチのヒットを奪ったか。  試合終了と同時に肩を組む両者。全力を出し合ったのだろう。判定は2-1と割れ、黒田が勝利。思わず涙する黒田。3試合合計11Rを戦って栄冠を勝ち取った。1回戦から蹴られ続けた左腕は大きく腫れあがってこぶのようになっていた。  黒田はマイクを持つと「初代K-1バンタム級王者の黒田斗真です。今回トーナメントで石井選手とかが注目されている中でこうやって僕が優勝して…見たか、ボケッ! K-1の53kgバンタム級は黒田斗真が引っ張って行くのでよろしくお願いします」と、6月19日の『THE MATCH 2022』で対戦した風音が使ったセリフで勝利をアピールした。 [nextpage] ▼第21試合 スーパーファイト K-1フェザー級 3分3R延長1R○軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス/K-1 WORLD GPフェザー級王者)判定2-0 ※30-29、29-29、30-29×ワン・ジュングァン(中国/天津阿福ファイトクラブ/CFP/元ENFUSION -57kg級世界王者)  軍司はK-1アマチュア優勝を経て2015年2月にプロデビュー。2016年にK-1甲子園優勝を果たし、2017年9月にはKrushバンタム級王座を獲得(第2代)。2020年9月に2階級制覇を懸けてKrushスーパー・バンタム級王者の玖村将史に挑戦したが判定負け。12月からフェザー級に階級を上げると3連勝を収め、12月に椿原龍矢の持つK-1 WORLD GPフェザー級王座に挑戦。延長戦の末に判定勝ちで第5代王座に就いた。2月には武尊とエキシビションマッチで拳を交え、続く3月には斗麗を延長戦の末に退けた。そして8月の「K-1 WORLD GP 2022 K-1フェザー級世界最強決定トーナメント」では優勝。戦績は20勝(6KO)5敗1分。  ワンは中国・武林風でキャリアを積み、2016年に中国で行われた中日対抗戦では倉崎昌史からKO勝利。その本能的なファイトスタイルから“中国の武尊”とも呼ばれる。翌2017年7月のKrushに初来日すると里見柚己に勝利。9月のK-1では武尊の持つK-1フェザー級王座に挑戦。判定で敗れるも真っ向勝負の打ち合いを展開した。2019年8月にK-1にも参戦したホルヘ・バレラをKOしてEnfusion-57kg世界王座に就くと、ONE Championshipに参戦。同団体のストロー級(56.7kg以下)王座にも挑戦するなど活躍した。5年ぶりのK-1復帰となった8月の「K-1 WORLD GP 2022 K-1フェザー級世界最強決定トーナメント」では1回戦で新美貴士に勝利も、準決勝で斗麗に敗れている。戦績は27勝(5KO)6敗1分。  1R、ワンのワンツーに軍司はジャブ。ワンが連打してくると軍司も左右フックで対抗。ハンドスピードは軍司の方が速い。軍司はガードの隙間を縫うような右フック。軍司は一度パンチが回転し始めると一気に連打をまとめる。ワンは右ロー、打ち合いでワンが左フックをヒットさせると、軍司はすぐに左右フックとローのコンビネーション。さらに左右フック、ヒザ蹴り、左ボディとコンビネーションを回転させる。最後も打ち合いとなり、ワンが左フックをヒットさせたところでゴング。軍司はワンを睨みつける。  2R、軍司はジャブ、ワンが右フックを打つと軍司は左右フックと左右ボディの連打。あまりのスピードに場内からどよめきが起こる。さらにヒザ蹴り、ワンツーとヒットさせる軍司。ワンが左ボディを打つと、軍司はその何倍ものパンチを返す。軍司はワンの右ローにジャブを合わせて右フックを打ちおろし、すかさず連打をまとめる。その後もワンツーをヒットさせていく。ワンは前に出て右フックを打つが軍司が右の強打。ダウン寸前となったワンだが、しっかりパンチを返していった。  3Rも前に出て右フックを打つワン。離れ際には左フックを打つ。軍司は右アッパー、ガードとガードを合わせてのヒザ蹴り。さらに左右フック、離れると右ストレート、一気にボディ連打とヒザを蹴る軍司。かなり軍司の攻撃をもらっているワンだが、それでも前へ出てパンチを打ちに行く。軍司の右ストレート、左右連打をもらっても軍司を押しながらヒザを蹴るワン。この押し合いとヒザ蹴りで軍司は疲労を感じさせる。ワンはそこへ左フック、ヒザ蹴り。軍司は転倒が多い。それでも左右フックで打ち合う。  猛烈な追い上げを見せたワンだったが、判定は2-0で軍司が勝利。タフなファイトを制した。軍司はマイクを持つと「試合が決まった時からKOして時代を変えると言っていたんですが、KO出来なくて。まだK-1の頭にはなれないなと実感したのでもっと練習して次、ここで去年K-1王者になって1年間やって来てまだ防衛戦を1回もやってないので、3月のK’FESTAで強い外国人選手と防衛戦お願いします」と、倒せなかった反省と3月に初防衛戦をやりたいとアピールした。 [nextpage] ▼第20試合 スーパーファイト K-1ヘビー級 3分3R延長1R○シナ・カリミアン(イラン/SINA ARMY/K-1 WORLD GPクルーザー級王者)反則勝ち 2R×カルロス・ブディオ(ブラジル/ブラジリアンタイ/KTK WORLDヘビー級王者)  1R、カリミアンが右カーフキックを3発蹴ると、ブディオはいきなり右ストレートで突進。これを繰り返す。圧をかけるカリミアンが飛びヒザ蹴りを放つとブディオも左フック、カリミアンはプッシュして突き放すともう一度飛びヒザに行くがブディオはこれを顔面前蹴りで迎え撃つ。ブディオの右カーフで大きくバランスを崩したカリミアンだが、ダメージを感じさせないように自分から攻めていきバックハンドブロー。ブディオは前へ出ると右フック連打でダウンを奪う。ワンツーをまともにもらうカリミアンは後退。  2R、カリミアンは前蹴り、右ローで前へ行くが、ブディオが左右ストレートで突進すると真っ直ぐ下がって危ない場面も。カリミアンは飛びヒザ蹴りで飛び込むとクリンチ状態に。ブレイクがかかった後にカリミアンが右フックを見舞ってしまい警告を受ける。カリミアンは右ロー、ブディオが近付いてくるとヒザを突き上げる。  カリミアンがハイキックを空振りし、ロープに足が引っかかったところへブディオがレフェリーの制止を振り切るように右フックをカリミアンの後頭部打ってしまい、カリミアンはトップロープから滑り落ちてあわやリング下へ。エプロンに倒れたカリミアンだが動くことが出来ず、試合終了のゴング。  レフェリーのブレイクのコール後に後頭部への攻撃があったとの判断で、反則行為によってカリミアンが試合続行不可能となったためカリミアンの反則勝ちとなった。 [nextpage] ▼第19試合 スーパーファイト K-1女子フライ級 3分3R延長1R○KANA(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/K-1 WORLD GP女子フライ級王者)KO 1R 2分55秒×オロール・ドス・サントス(フランス/KERN’S GYM/元Enfusion女子ストロー級王者)  KANAはK-1&Krush女子部のエースとして活躍。2016年4月に紅絹との王座決定戦を制し、第2代Krush女子フライ級王者となった。同王座は2017年1月にメロニー・ヘウヘスに奪われるも、同年12月に奪回。2019年12月に行われた初代女子フライ級王座決定トーナメントで優勝し、初代K-1女子フライ級王座も手にした。2020年11月にノンタイトル戦で壽美に判定で敗れ、しばらくリングから離れていたが今年2月に復帰、RANからダウンを奪って勝利すると、6月のK-1女子大会でスーリ・マンフレディと倒し倒されの激闘を演じて最後はKO勝ち。戦績は19勝(8KO)3敗。  サントスはEnfusion世界女子ストロー級(52kg)王座、IFSA世界女子フライ級王座、WAKO世界女子ミニフライ級王座、IFMA欧州女子フライ級王座の四冠を保持したことがある選手で、戦績は35戦(6KO)9敗。ムエタイ・キックの両ルールで戦い、ヨーロッパの様々な大会で活躍。GLORYにも参戦経験があり、GLORY女子バンタム級(55kg)王者ティファニー・ヴァン・スーストとベルトを争ったサラ・モサダックと拳を交えている31歳。  1R、前に出ていくのはKANAで右カーフを蹴り、サントスにロープを背負わせると左右ストレートをまとめる。KANAが右ロー、右ミドル。ジャブを出して入って行くKANAにサントスは前蹴り、KANAが接近戦になると右フックを振る。ワンツーでサントスにロープを背負わせたKANAは、右フックからワンツー、そして強烈な左フック。アゴが大きく上がったサントスへKANAが連打。  これでダウンを奪ったKANA。カウントが数えられるとサントスは首を振りながら自軍コーナーへ。明らかに戦意を喪失した様子で、レフェリーがストップした。  会心のKO勝ちに満面の笑顔を浮かべるKANAは「K-1の王者が世界で一番強い。それを証明し続けたいと思います。今の一番の目標はONEにいるアニッサ(・メクセン)選手なので、最強を目指してK-1が最強ということを女子の先頭で引っ張って行きたいと思います。K-1最高!」と、世界最強を目指してK-1を引っ張って行きたいと宣言した。 [nextpage] ▼第18試合 スーパーファイト -56kg契約 3分3R延長1R○金子晃大(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級王者)KO 3R 2分38秒 ※左フック×キリルアン・チョー.ハーパヤック(タイ/Chor.Hapayak GYM)  金子は第2回K-1アマチュア全日本大会チャレンジAクラス-55kgで優勝し、2006年9月にKrushでプロデビュー。無敗のまま6戦目で軍司泰斗を破りKrushバンタム級王座を奪取、第3代王座に就いた。卓越したテクニックと攻撃力で9連勝を飾っていたが、2020年3月に玖村将史に判定で敗れ初黒星。  2021年3月に1年ぶりの復帰を果たすと鬼山桃太朗にTKO勝ち、9月は晃貴に初回KO勝ちと連続KO勝利。今年2月の「K-1 WORLD GP第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」では黒田勇斗にKO勝ち、璃明武にKO勝ち、玖村将史に判定勝ちしてK-1王座に就いた。6月の『THE MATCH 2022』ではRISE王者・鈴木真彦に判定負けを喫したが、9月にジョーダン・スウィントンをわずか40秒でKOして再起。戦績は15勝(9KO)2敗。  キリルアンは21歳で63勝(12KO)6敗3分の戦績を持つムエタイ戦士。サウスポーから繰り出す左ミドルを中心とした蹴り技で試合を組み立てる好戦的なファイトスタイルを特徴としている。中村拓己K-1プロデューサーは「攻撃バランスがいい綺麗な戦い方をする、K-1適応にするポテンシャルを持っている。金子選手はコンペット戦へ向けてどういうパフォーマンスをするのかが求められる」と評した。  1R、サウスポーのキリルアンが左ミドルを蹴ると金子は左右ボディ。金子は左ロー、右ミドル。キリルアンが蹴って来ると必ず左右ボディを返す。金子は右ストレートを顔面とボディへ打つ。距離はキリルアンのミドルが当たる距離だが、金子はミドルの後にボディを叩く。  2Rも距離を取って左ミドルを蹴るキリルアン。金子は右インローを蹴り、左ミドルには必ずボディを返す。金子は右ボディストレートから左ボディのダブル。このラウンドはかなり金子の左ボディが目立つ。  3R、キリルアンが左ミドル2発を蹴ると、金子が右ストレートから前へ出て左右フック。金子はキリルアンのミドルをスネでカットし、右インローと左ローをどんどん蹴る。キリルアンの左ミドルをかわす金子は逆に右ミドル。そして左ボディのダブルが強烈に決まるとキリルアンは金子を抱きしめるようなクリンチ。離れると金子は右ストレートを直撃させ、ローp魚背負ったキリルアンに左フックを打ち抜いた。キリルアンが崩れ落ち、金子のKO勝ちとなった。  金子はマイクを持つと「大阪の試合は初めてなので、大阪のファンの皆さんにもアツい試合を届けられたらと思ってKO出来て良かったと思っています。3月、さっき玖村君にやりたいと言われたんですが、いつでもやっていいんですけれど、僕はコンペットとやりたいので。あれを倒さないと強いってのが証明できないと思うので」と、玖村の挑戦を後回しにして先にコンペットとやって自分の強さを証明したいと語った。 [nextpage] ▼第17試合 -56kg契約 3分3R延長1R○玖村将史(K-1ジム五反田チームキングス/第6代Krushスーパー・バンタム級王者)KO 2R 1分46秒 ※左三日月蹴り×イスマイル・アル・カディ(キプロス/ALEXY MUAY THAI CYPRUS/KOKフライ級世界王者)  玖村は2018年1月にKrushデビューを飾り、同年に行われた「第6代Krushスーパー・バンタム級王座トーナメント」で優勝して王座に就いた。2019年6月には「K-1スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント」に参戦するも決勝で武居由樹に敗れる。2020年3月には無敗の金子晃大と注目の大一番を戦い、勝利を収めた。9月の2度目の防衛戦では軍司泰斗を退け、今年2月の「K-1 WORLD GP第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」では決勝で金子に敗れて王座戴冠ならず。6月の『THE MATCH 2022』では那須川天心のライバル・志朗から右フックでダウンを奪い勝利を収めたが、9月にコンペット・シットサラワットスアに判定負け。戦績は20勝(10KO)5敗。  カディはイラク・バクダッド出身で、現在はキプロスに活動の拠点を置く。豊富なアマチュア経験を誇り、プロデビュー後は2019年にイギリスのムエタイイベントMTGPで初のベルトとなる-55kgインターコンチネンタル王座を手にすると、2022年にはISKAの-60kgナショナル王座を獲得。さらに今年7月にはギリシャのマノリス・カリシスを下して、東欧の格闘技イベントKOKで世界フライ級王座を手にした。まだ荒削りながら強烈なパンチを振り回して前に出る超攻撃型ファイターだという。  1R、カディは積極的に前へ出るが、玖村は前蹴りを突き刺す。ワンツー、さらに左フックを繰り出すカディへ玖村は左フックをヒット。さらに大振りの左右フックを放つカディへまたも玖村が左フックをクリーンヒットさせる。玖村は左ボディ、右ロー。大きなフックを振り回すカディへ玖村は左ボディからの左フック。スピードで完全に優る玖村。リングサイドからはゆうちゃみの「まさ君、頑張れ」との応援の声が飛ぶ。右ローを蹴り、追い詰めていくと左ボディを叩く。アしカディは左フックを返すが、左ボディを嫌がる。しかし、アル・カディも猛烈な左右フックを打ち返す。ラウンド終了間際、玖村の左ボディでアル・カディはダウン。  2R、さっそく左ボディを打つ玖村へカディが思い切り左フック。玖村はこれをもらってしまうが、打ち合いでも下がらず左フックをヒットさせる。再び前へ出る玖村がローを蹴り、ジャブを突く。ロープを背負ったカディへ左三日月蹴り、そして右ストレート2連打でダウンを奪う。カディは思い切りフックを振り回すが、再び玖村が左三日月蹴りを突き刺すとカディはたまらずダウン。玖村のKO勝ちとなった。リングサイドではゆうちゃみが「イエーイ」と大喜び。  玖村はマイクを持つと「地元大阪の皆さん久しぶりです。大阪で3年ぶりに試合して、K-1大阪初めて出させてもらったんですけれどKOで勝ててよかったです。9月に負けてしまってタイトルが遠のいたと思うんですが、金子選手、敵なんですけれど今日は勝ってもらって3月のK’FESTAでタイトルマッチよろしくお願いします。コンペット選手が権利あるのは分かっているので、3月(金子に)やり返して次に(コンペットに)やり返すのでよろしくお願いします」と、金子への挑戦をアピールした。  そしてリングを降りるとゆうちゃみが駆け寄り、拳を合わせる。仲良くツーショットに収まった。 [nextpage] ▼第16試合 K-1クルーザー級 3分3R延長1R×マハムード・サッタリ(イラン/TEAM OTA/ICF/K-1 WORLD GP 2022 K-1無差別級トーナメント優勝)KO 2R 1分38秒 ※左フック○ステファン・ラテスク(ルーマニア/SCORPIONS IASI/ISKA世界クルーザー級ジュニア王者)  サッタリはWAKOアマチュアムエタイ世界ミドル級王者、ムエタイ・プレジデントカップ2012優勝、ムエタイ・アジアンビーチゲーム2014優勝、ムエタイ・アジアインドア&マーシャルアーツ2017優勝などの実績を持ち、プロ戦績は20勝(12KO)無敗。2020年10月のKrushに初参戦を果たすと谷川聖哉を右フックでKO、2021年3月のK-1では加藤久輝をもヒザ蹴りでKO。7月の第2代Krushクルーザー級王座決定トーナメントでもRUIと谷川を初回KOに沈め、圧倒的な強さで王座に就いている。12月にはANIMAL☆KOJIを1Rわずか30秒でKOし初防衛にも成功。  そして今年4月の「K-1 WORLD GP 2022 K-1無差別級トーナメント」では最軽量(85.20kg)にも関わらずK-JeeをKO、京太郎に判定勝ち、谷川をKOして優勝。6月の『THE MATCH 2022』ではHOOST CUP日本ヘビー級王者・内田雄大を1R1分18秒、左フックで豪快TKOして東京ドームを大いに沸かせるビッグインパクトを残した。  ラテスクは初来日。ジュニア時代にISKA世界クルーザー級王座に就き、プロではまだ無冠だが11勝(5KO)2敗の戦績を誇る。10月20日にモルドバで行われた試合でもKO勝ち。その端正なルックスと将来性を感じさせる戦いぶりから、現地では“GOLDEN BOY”と呼ばれているという。身長187cmでオーソドックス。20歳。  1R、ジャブをボディへ打っていくサッタリ。右ロー、右ミドルを蹴るサッタリにラテスクは左フックを振る。前へ出るラテスクにサッタリは右ロー。大きな左右フックを打つラテスクに、サッタリはインから左右フックを当てていく。ラテスクの圧に下がるサッタリだが、右ボディ、右インローを蹴るのはサッタリ。ロープを背負わせるとラテスクは強烈な左ボディ。  2R、サッタリは左右ミドル。左右フックを叩きつけるとこれをガードしたラテスクは左フックを返す。サッタリは回り込もうとするがそこへラテスクが強烈な左フック、サッタリは一瞬グラつく。圧を懸けて追い詰めるラテスクの左フックに下がったサッタリへ左アッパーを叩き込んでダウンを奪う。さらにラテスクが左フックを振ってサッタリを吹っ飛ばすと、倒れかかったサッタリに左右フック。レフェリーが試合をストップし、ラテスクが豪快KOでサッタリに初黒星を付けた。  衝撃日本デビューを果たしたラテスクはマイクを持つと「今日は応援ありがとうございました。押忍」とだけ話し、手を上げて声援に応えた。 [nextpage] ▼第15試合 スーパーファイト K-1スーパー・フェザー級 3分3R延長1R○江川優生(POWER OF DREAM/第3代K-1 WORLD GPフェザー級王者)KO 1R 1分58秒 ※右フック×島野浩太朗(菅原道場/第7代Krushスーパー・フェザー級王者)  江川は2013年10月に高校生でプロデビュー。高いボクシングスキルを武器に連勝を重ね、2019年1月にKrushフェザー級王座を奪取。6月には初防衛を果たし、11月の第3代K-1フェザー級王座決定トーナメントでは3試合連続初回KOで王座に就いた。「K-1 AWARDS 2019」ではMVPにも輝いている。怪我のため12月の武尊とのエキシビションマッチ以来試合から遠ざかり、2020年9月のK-1で椿原龍矢との復帰戦で判定負け。2021年3月、王座を懸けての再戦でも延長R判定で敗れて王座を失った。今年4月にはスーパー・フェザー級に階級を上げて大岩龍矢に敗れ3連敗を喫したが、8月にマキ・チャーチャイに判定勝ちで連敗を脱出した。戦績は15勝(10KO)5敗1分。  島野はMA日本キックボクシング連盟をホームリングに、2011年からK-1 JAPAN GROUPに参戦。強打を武器にトップ戦線で活躍し、北井智大、レオナ・ペタスらをKOし、皇治、卜部功也、卜部弘嵩らトップファイターたちと拳を交えてきた。2018年6月に郷州征宜を破り第7代Krushスーパー・フェザー級王座に就くと、同年12月に大岩龍矢を退けて初防衛に成功。しかし、2019年3月の2度目の防衛戦で西京佑馬に敗れ、ベルトを失った。2022年2月のK-1では卜部弘嵩に右クロスでKO勝ちしている。戦績は28勝(17KO)15敗。  1R、前へ出ていくのは江川で右ローから左フックを振って行く。島野がロープを背負うとすかさず左フック強打していく江川が飛び込んで振り抜くような左フックでダウンを奪う。再びロープを背負わせると強打をヒットさせる江川。島野は左フックを返すが、江川は右ローでコーナーへ追い込んでいく。  島野が左フックから右アッパーを打とうとしたところへ、江川が左フックからの右フックで島野をマットに沈めた。  快勝を収めた江川はマイクを持ち「久々にこうやってKOで倒せて凄い嬉しいです」と涙を流す。「やっぱりK-1は倒さないといけないので倒したかったんですが不甲斐ない試合ばかりですいませんでした。これからもっともっと強い選手にまたなっていきたいのでこれからもよろしくお願いします」と、久しぶりのKOに男泣きした。 [nextpage] ▼第14試合 スーパーファイト K-1スーパー・ライト級 3分3R延長1R○林 健太(FLYSKY GYM/第3代K-1 WORLD GPライト級王者)判定3-0 ※30-27×2、30-28×不可思(クロスポイント吉祥寺/KING OF KNOCK OUT初代スーパーライト級王者)  林はK-1参戦経験のある父を持ち、2013年8月からK-1 JAPAN GROUPに出場。強打を武器に2018年12月のK-1ライト級世界最強決定トーナメントで優勝すると、2019年3月には卜部功也に大番狂わせの勝利で第3代K-1ライト級王座に就いた。2020年12月の初防衛戦で王座を失うとスーパー・ライト級に転向し、前戦は2022年9月に小嶋瑠久にKO勝ち。逆転KOが多い激闘派だ。戦績は21勝(14KO)9敗2分。  不可思は様々な団体で試合を行い、合計5本のベルトを獲得。2019年6月にK-1へ初参戦、佐々木大蔵に流血TKO負けを喫して初陣を勝利で飾れなかったものの、2019年12月には大和哲也にKO勝ち。2020年3月にK-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の安保瑠輝也に挑戦したが判定で敗れ王座奪取ならず。2022年は4月に小嶋瑠久をTKO、9月に大野祐志郎をKOに破り連勝中。戦績は43勝(20KO)17敗2分。  両者は2021年12月の大阪大会で対戦し、1Rからノンストップの打ち合いを繰り広げて会場を沸かせ、ダウンを奪った林が勝利している。今回約1年ぶりの再戦となった。  1R、近い距離で互いにワンツーを打つ中、左アッパーからの右フックを返そうとした不可思に林が右フックを振り抜いてさっそくダウンを奪う。立ち上がった不可思は前へ出て林にロープを背負わせ、右ストレート、左フック、右ロー。しかし、林が右を一発入れると形勢逆転。林の強烈な連打をもらう不可思。それでも前へ出て打ち合いに行く不可思へ林もよく見て右フック。不可思は前蹴りから右ストレート、左フック。手数が少ない林は左ボディ。不可思はどんどん前へ出て手数を出すが、林がヒザを顔面へ突き上げると不可思がフラついた。  2Rも前に出るのは不可思だが、林の的確な強打で不可思はグラつく。アッパーを空振りしたところへ林が右フックを打ち、不可思は大きくバランスを崩す。それでも右ストレートを繰り出して前へ出る不可思へ林はワンツー強打。どれだけ被弾しても前へ出て左右の拳を繰り出す不可思。左右ボディには林が左フック。  3Rも前に出る不可思はワンツーからヒザ、そしてボディ。林は左ボディから右フック。手数が多いのは不可思だが、林の方が明らかに一発一発が強い。不可思は左右ローを蹴り、飛びヒザで前へ。林は右ショートアッパー、不可思のヒザへ左右フック。不可思も負けじとワンツー・右ロー。林のヒザにも不可思は下がらずパンチ出して前進。林も疲れが見えるが、右フック、右ストレートを返す。終盤、林の右が連続して不可思を捉えるが不可思は下がらず攻撃を出して前へ出る。  終了のゴングが鳴ると、両者笑顔でハグ。判定は3-0でダウンを奪った林が勝利を収めた。 [nextpage] ▼第13試合 K-1 WORLD GP初代バンタム級王座決定トーナメント準決勝(2)3分3R延長1R○黒田斗真(K-1ジム心斎橋チームレパード/2021年K-1バンタム級日本最強決定トーナメント優勝)判定2-0 ※30-29、30-30、30-28×壬生狼一輝(力道場静岡/第7代Krushバンタム級王者)※黒田が決勝戦へ進出。  黒田は1回戦で難敵ヨーシラーと延長戦へもつれ込む接戦の末に勝利、壬生狼は堅実な戦いぶりでババヤンに判定勝ちでそれぞれ準決勝へ進出。両者はこれまで2度対戦し、いずれも黒田が勝利している。壬生狼にプロ初黒星を付けたのが黒田だ。  1R、右ローを蹴っていく壬生狼に黒田は身体ごと打ち込むような左ストレート。前へ出る壬生狼に黒田はジャブで距離を測る。黒田の左ミドルには壬生狼が右インロー。互いに距離を取り合う展開で初回は終了。壬生狼は右のガードを強く意識して戦った。  2R、黒田はワンツー、壬生狼は右ロー。黒田は左ストレートをボディにも打つ。壬生狼は1回戦でルーシラーに蹴られた黒田の左腕へ右ミドルを蹴る。なかなか両者とも自分の距離にならず、互いに空振りと見合いが続く。壬生狼は右ミドルを蹴って入り込むが、そこで両者クリンチに。  3R、黒田はジャブを突き、壬生狼は右ミドル。黒田がすかさず左ストレートを打ってヒットを奪う。黒田はジャブからミドル、ジャブからロー。壬生狼は踏み込むと同時に右を蹴り上げて黒田の顔を蹴る。黒田のヒザに左フックを合わせる壬生狼。黒田は左ミドルを蹴り、前に出てきた壬生狼へ左ストレート。壬生狼はそれをかわして右ミドルを蹴る。最後、距離を詰めてきた壬生狼へ黒田が飛びヒザ蹴り。これで壬生狼が右目上を大きくカット。  判定は2-0で黒田が石井の待つ決勝へ駒を進めた。 [nextpage] ▼第12試合 K-1 WORLD GP初代バンタム級王座決定トーナメント準決勝(1)3分3R延長1R×池田幸司(ReBORN経堂/Krushバンタム級王者)判定0-3 ※29-30×2、28-30○石井一成(ウォー・ワンチャイプロモーション/WBCムエタイ世界スーパーフライ級王者)※石井が決勝戦へ進出。  池田と石井は両者とも1回戦を2R KOで勝ち上がってきた。両者は初対決。  1R、開始と同時に前へ出る池田。まずは右ミドルの蹴り合い。池田はジャブを突いて前蹴り、石井が右ローを蹴ると池田は右ストレートを合わせに行く。圧をかけていく池田に下がる石井に池田はジャブ、石井の右に右を合わせる。前蹴り、右ボディストレートで自分の距離を保つ池田。石井は左ボディから一気に左右フックをまとめていくが、池田は打ち合いに付き合わない。ハンドスピードで優る石井が回転力を活かした左右フック、右ストレートをヒットさせる。  2R、池田は前蹴りから後ろ廻し蹴り、長い距離を取って右ストレートを伸ばす。石井は飛び込んで左フック、右ストレートを打つが池田は打ち合わず離れてジャブを突く。池田は圧をかけて右ロー、左ミドル。そしてジャブで距離を作る。石井は右ローと左インローに活路を見出したか、ローを蹴って左ボディ、右ストレートをヒットさせる。さらに右アッパー。石井が左ボディで連続ヒットを奪い、池田の動きが鈍る。池田のジャブにも左ボディを返す石井。しかし、終盤に池田が右ストレートを2度ヒットさせる一進一退の攻防に。  3R、池田が打ち合いを挑んでいくがここは回転力の速い石井が上回る。離れると池田は右インロー、石井は左ボディ。両者の距離はかなり近くなっているため、石井の左ボディがヒットする。池田も右フックを当てるが、石井の連打が目立つ。さらに左ハイキック。前に出る池田が右ストレート、右フック。石井も右アッパーと左ボディ。池田はヒザを突き上げる。残り30秒、池田が打ち合いに行き石井も応戦。至近距離でパンチを交換させ、足を止めての打ち合い。池田が右ハイ。足を止めての打ち合いの中、本戦終了のゴングが鳴った。  判定は3-0で石井が勝利。拮抗した内容だったが、回転力と一発の重さで石井が池田を振り切った。 [nextpage] ▼第11試合 K-1スーパー・ウェルター級 3分3R延長1R○ジョムトーン・ストライカージム(タイ/ストライカージム/ラジャダムナンスタジアム4階級制覇)KO 2R 0分22秒 ※左ストレート×森田奈男樹(エイワスポーツジム/第4回JFKO全日本選手権軽重量級優勝)  ジョムトーンはラジャダムナンスタジアム認定バンタム級王座を14歳で獲得すると、フェザー級、スーパー・フェザー級、ウェルター級の4階級制覇を達成。WBCムエタイでも世界フェザー級、世界スーパー・フェザー級、世界スーパー・ライト級と3階級を制覇。WMCでも世界フェザー級王座を獲得している超一流選手。  日本では2004年11月に新日本キックの2階級制覇王者・菊地剛介にK-1ルールで判定勝ち、2011年10月に大和哲也にムエタイルールで判定勝ち、2019年8月には日菜太からダウンを奪っての判定勝ちを収めている。また、増田博正やT-98、アトム山田にも勝利。他にもアヌワット、ゲーオ、ノンオー、サゲッダーオ、シントンノーイ、イ・ソンヒョン、ダビット・キリアら強豪からも勝利した。2022年9月にK-1初参戦を果たすと、アビラル・ヒマラヤン・チーターをハイキックで初回KOしてビッグインパクトを残した。戦績は207勝(47KO)42敗4分。  森田はフルコンタクト空手出身で第4回JFKO全日本選手権軽重量級優勝など数々の実績を持つ。2021年6月のKrushでプロデビューし夜叉猿に判定勝ちすると、11月の2戦目では藤岡裕平に空手仕込みの蹴りを連発し、左ハイキックでKO勝ち。3戦目も藤村大輔を2R46秒、後ろ蹴りでKO。8月にはイゴール・シウバも多彩な蹴りでKOした。戦績は4勝(3KO)無敗。  1R、サウスポーのジョムトーンに森田は右インロー、左ロー。左の内廻し蹴りがジョムトーンに浅くだがヒットする。ジョムトーンは前へ出て左ミドルから右ストレートを狙う。左ミドルを蹴るジョムトーンに森田は右インローを蹴るが、ロープを背負ったところでジョムトーンが矢のような左ストレートを突き刺してダウンを奪う。森田は後ろ廻し蹴り、右インローを蹴るがジョムトーンの前進に下がり続ける。ジョムトーンは左ストレートを顔面とボディへ。森田も反撃するが、ジョムトーンがワンツーを軽く当てると続いて素早いワンツーでダウンを追加。  2R、右ローを蹴る森田にジョムトーンはギアを上げたかのようにスピードを増した左ストレートを次々と当てて前へ出ていく。コーナーを背負った森田へ左ボディ、続いて左フック、森田が打ち返してくるところへ左フックをクリーンヒットさせ、崩れ落ちる森田。ここでレフェリーが試合をストップした。  K-1で連続KO勝ちを飾ったジョムトーンはマイクを持つと「今日2回目の参戦になりました、応援ありがとうございます。次回はぜひタイトルに挑戦したいです。強い選手とやりたいです」と、笑顔でタイトル挑戦をアピール。リングサイドにいた現スーパー・ウェルター級王者の和島大海も笑顔で拳を握って“やりますよ”とのポーズを見せた。 [nextpage] ▼第10試合 K-1ライト級 3分3R延長1R○与座優貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/極真会館2017年第6回世界ウェイト制軽量級優勝)判定3-0 ※30-27×3×エークピカート・モー.クルンテープトンブリー(タイ/志村道場/元ラジャダムナンスタジアム認定スーパー・ライト級王者)  与座は2017年極真会館第6回全世界ウェイト制空手道選手権大会で軽量級優勝の実績を持つ空手家で、2019年3月にキックボクシングに転向。7戦全勝(3KO)の快進撃を続けていたが、2020年2月の鈴木千裕戦で初黒星。その後は久保政哉、喜入衆に連勝したが、2021年3月の『KNOCK OUT』で宮越慶二郎に判定2-1で惜敗。12月にKrush初参戦を果たし、蓮實光を左ハイキックで豪快KO。今年2月の第2戦でいきなり現ライト級王者・朝久泰央と対戦すると、延長戦で勝利する番狂わせを起こした。8月には篠原悠人を2Rでマットに沈めている。戦績は12勝(6KO)2敗。  エークピカートは2013年3月に初来日し、石井宏樹が保持していたラジャダムナンスタジアムのスーパー・ライト級王座に挑戦。強烈なヒジ打ちで石井をマットに沈めて、同王座を手に入れた。頑丈な肉体とパンチ・ヒジ打ちで前に出る好戦的なスタイルで186勝(43KO)41敗6分の戦績を誇る。  1R、前に出るのは体格で上回る与座、エークピカートはロープを背負いリングを周る。右カーフを蹴るエークピカートに与座は前蹴り。右カーフを狙い撃ちにするエークピカートに与座はロー、ミドル、前蹴りと蹴り分け、与座の強烈な左ミドルがヒットするとエークピカートはブロックを固めて下がる。終盤、与座は左フックから左アッパー、さらに左フックの連打。  2R、前に出る与座へエークピカートは右カーフ、与座も右カーフを蹴り返す。二段跳び蹴りを見せる与座は左フックから顔面ヒザ、左ボディを打って顔面ヒザ。与座は強い左フックを打ってすかさず顔面へヒザを突き上げる。エークピカートも右カーフを蹴るが、与座はプッシュしてミドルの軌道から変化する左ハイキックでダウンを奪う。  さらに二段跳び蹴りで左ミドルをクリーンヒットさせると、エークピカートはブロックを固めて下がる。与座は顔面前蹴り、左ミドル。エークピカートは右アッパーを何度も出す。  3R、強い左ミドルを蹴り、右ローを連打、そして飛び二段蹴りと多彩な蹴りを繰り出す与座。エークピカートも左ミドルやパンチを返すが、与座はブロックを固めて前へ出る。ガードを固めるエークピカートに左ミドル、左ヒザ、さらに左ボディ。エークピカートが右ローと左ミドルを返しても与座は下がらず前へ出てパンチを当てていく。与座のヒザでエークピカートは右目上をカットして流血し、ドクターチェックに。再開後、アッパー&フックをまとめる与座にエークピカートはアッパーで対抗。左ハイ、ヒザ蹴り、跳び二段蹴りと攻撃をまとめた与座だったが、エークピカートの固いディフェンスにKOを逃して首を傾げて苦笑した。  判定は当然3-0で与座。全勝で2022年を終えた。 [nextpage] ▼第9試合 K-1ライト級 3分3R延長1R○篠原悠人(DURGA/第6代Krushスーパー・ライト級王者)判定3-0 ※30-27×2、30-26×弘輝(WORLD TREE GYM)  1R、サウスポーの弘輝に対し、篠原は距離を保ちながら右ストレートを打っていく。徐々に前へ出ていく弘輝だが、そこへ篠原はジャブ、右ボディで押し返す。篠原は右ミドル、弘輝が前蹴りから前へ出てくると左右フックを打つ。篠原がよく見て当てていったラウンドに。  2R、両手を下げて前後にステップを踏む篠原に弘輝はじりじりと近付いていく。しかし、距離が近くなると篠原はジャブや左フックでそれ以上は入れさせない。篠原はワンツー、そして左フック。さらに左右フックで追撃するが弘輝はもらいながらも目を逸らさない。ジャブ、右ストレートで弘輝を下がらせる篠原は左右ストレート、バックステップしてまたワンツーと弘輝にロープを背負わせて差由フックをまとめる。  3Rも前へ出るのは弘輝。ブロックを固めて頭を下げ、突撃を見せるが篠原はステップで回り込むジャブ、右ストレート、右ボディを当てていく。弘輝はインファイトを仕掛けて左右フックを繰り出すが、篠原の右で後退。ロープを背負った弘輝へ篠原がパンチ&ヒザをまとめて圧倒する。左のパンチを放つ弘輝だが篠原はよく見て右と左フックをヒットさせ、弘輝のパンチはかわす。ラスト10秒、打ち合いになったところで回転力に優った篠原が左フックからの右ストレートで鮮やかにダウンを奪った。  最後は倒しに行った弘輝だったが、パンチを当て続け最後にはダウンを奪った篠原が判定勝ちを収めた。 [nextpage] ▼第8試合 K-1クルーザー級 3分3R延長1R×加藤久輝(West A/ALIVE/第2代HEAT総合ルールミドル級王者)KO 2R 1分40秒 ※3ノックダウン○AKIRA Jr(フィリピン/若獅子会館総本部/蹴拳スーパーミドル級王者)  加藤はハンドボール出身で日本代表も経験。2009年から大道塾で空道を始め、2010~2014年全日本体力別重量級5連覇と2010・2012・2013全日本無差別優勝を達成。2013年からはMMAに参戦し、HEAT、Bellator、RIZINで活躍。2018年6月からはK-1にも参戦し、2連勝で2019年3月にK-1 WORLD GPクルーザー級王者シナ・カリミアンに挑戦したが判定負け。再起戦でK-JeeにKO勝ちするも、2020年3月のタイトルマッチでの再戦では王者K-JeeにKO負け。9月には延長戦の末に新鋭の杉本仁に判定負け、2021年3月はサッタリ・ウィラサクレックにKO負けを喫して3連敗となったが、2022年4月に愛鷹亮にKO勝ちして連敗ストップ。しかし、同日のトーナメントで谷川聖哉にKO負け。戦績は6勝(5KO)5敗。  AKIRA Jrはフィリピンと日本のハーフで、関西を中心に活躍する重量級ファイター。これまでRKSクルーザー級と蹴拳スーパー・ミドル級の2本のベルトを獲得している。2022年8月11日、K-1九州大会でK-1初参戦。K-1クルーザー級のトップ戦線で活躍するANIMAL☆KOJIをKOし、インパクトを残した。戦績は14勝(5KO) 8敗1分。  1R、サウスポーの加藤が開始1分半で飛び込みの左ストレートでダウンを奪うと、スーパーマンパンチからの左右フックでダウンを追加。一気に襲い掛かる加藤にAKIRAも右を返すが、加藤の左フックがヒット。AKIRAもまだ強打が生きているため警戒したか、加藤は距離を取る。AKIRAの左フックにグラつく加藤だが、すぐに左右フックで逆襲。右フック、左ボディの3連打は加藤。攻め疲れたか、両者動きが止まったところで初回終了。  2R、加藤はまたもスーパーマンパンチから左右フックの連打。AKIRAも右を返す。疲れが見える加藤へAKIRAは右のボディストレート。そして加藤のヒザ蹴りにAKIRAの右フックがクリーンヒットすると加藤が大きくグラつき、AKIRAがラッシュでダウンを奪い返す。一気にラッシュをかけるAKIRAが右フックでダウンを追加。何とか立ち上がった加藤だが、AKIRAの右ストレートを浴びて加藤が大きくバランスを崩し、レフェリーがストップした。  逆転KO勝ちを飾ったAKIRAは「何とかクルーザー級のトップ戦線に立つことが出来ました。最終的にサッタリまで絶対に行くのでよろしくお願いします」と、クルーザー級の上位陣を引きずり下ろしていくと高らかに宣言した。 [nextpage] ▼第7試合 K-1フェザー級 3分3R延長1R×玖村修平(K-1ジム五反田チームキングス/Krushフェザー級王者)判定0-3 ※30-25×2、30-26○斗麗(WIZARDキックボクシングジム/2022年K-1フェザー級世界最強決定トーナメント準優勝)  玖村は2017年6月にNJKFバンタム級王座を獲得。2018年6月からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、2020年11月の「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」では準決勝で新美貴士に敗れて涙をのんだ。今年2月に第2代Krushフェザー級王者・小澤海斗に勝利、そして5月には新美貴士を破りKrushフェザー級王座を奪取。8月の「K-1フェザー級世界最強決定トーナメント」では1回戦でジャオスアヤイをKOしたが、準決勝で軍司にKO負けを喫した。戦績は19勝(9KO)10敗1無効試合。  斗麗はオランダの名門Mike's Gymでも練習を重ね、2018年12月に16歳の若さでプロデビュー。2021年2月に6戦無敗でKrushフェザー級王者・新美貴士に挑んだが、判定で初黒星を喫した。今年8月の「K-1フェザー級世界最強決定トーナメント」では1回戦で第4代K-1フェザー級王者・椿原龍矢を判定で破り、準決勝ではワン・ジュングァンにも判定勝利して決勝へ進出したが、軍司泰斗にKOで敗れ準優勝に終わっている。戦績は11勝(4KO)3敗。  共に王者・軍司を追随するフェザー級トップクラス同士の対戦となった。  1R、互いにミドルを蹴り合う中、左ハイも蹴る斗麗に玖村は右カーフ。斗麗は左右に構えをスイッチさせつつ、バックステップも使って間合いを作る。玖村は右カーフを狙い撃ち、斗麗は左ミドルを蹴る。玖村が左ミドルを蹴った直後、斗麗が前へ出ての右クロス直撃からのフック&右アッパー連打でダウンを奪う。詰める斗麗がパンチで攻めると見せてボディへのヒザ。さらにワンツーの連打。玖村は耐えた。  2Rも斗麗は構えをスイッチさせ、サウスポーからの左ミドル、左ストレートをヒットさせる。玖村は得意の右を狙っていく。斗麗が距離を詰めると玖村が左ボディ。斗麗の左フックに右ストレートを返す。斗麗のパンチをもらう玖村だが、下がらずすぐに打ち返していく。斗麗はサウスポーで右ジャブ主体に変え、バックハンドブローやバックスピンキックで威嚇。玖村は右ボディを打ちに行こうとするが斗麗は待っていましたとばかりに右フックを合わせて2度目のダウンを奪う。  3Rもサウスポーに斗麗は様々な角度のジャブを多用し、左ミドルを蹴る。斗麗は玖村の左わきを潜らせる右アッパー。ジャブで玖村の前手を触って意識をコントロールする斗麗は左ストレートをねじ込む。右へ右へと動いて玖村の死角から打つ斗麗。玖村は右ローを蹴り、斗麗がパンチを出してくると打ち合おうとするが斗麗はかわして左を当てていく。  見事なテクニックで玖村を翻弄し、2度のダウンを奪った斗麗が完封勝ち。トーナメント準優勝の実力を見せつけた。 [nextpage] ▼第6試合 スーパー・ファイト K-1フェザー級 3分3R延長1R×椿原龍矢(月心会チーム侍/第4代K-1 WORLD GPフェザー級王者)判定0-3 ※26-30×3○兼田将暉(RKS顕修塾/元RKSフェザー級王者)  椿原はK-1甲子園2017 -55kg王者。2020年9月、K-1で江川から番狂わせの勝利を奪い、2021年3月のタイトルマッチでの再戦でも返り討ちにして第4代K-1 WORLD GPフェザー級王者となった。5月の王者としての第一戦はノンタイトル戦で玖村修平に判定で勝利したが、12月の初防衛戦で軍司に敗れて王座を失った。2022年8月の「K-1フェザー級世界最強決定トーナメント」では1回戦で斗麗に敗れている。戦績は14勝(3KO)5敗1分。  兼田は関西キック界のフェザー級でトップに君臨する22歳。『K-1甲子園2017』の-60kgで優勝した後、ACCELフェザー級王者、元HEATキックライト級王者、元RKSスーパーフェザー級王者と3つの団体で王座を獲得している。2017年11月にK-1で横山朋哉に判定勝ち。2021年4月には『KNOCK OUT』に参戦し、栗秋祥梧から判定2-0で勝利を収めたサウスポー。2022年1月のKrush初参戦では龍斗に判定勝ちし、6月には林勇汰にも判定勝ち。戦績は17勝(6KO)2敗。  1R、前に出るのは兼田。サウスポーから左の攻撃を繰り出していき、椿原は右ミドルやジャブで迎え撃つ。近距離で兼田が右フックを合わせるが直後に椿原が左フックを返す。椿原の蹴りを鮮やかにかわした兼田だったが、椿原はパンチをまとめ打ちして左フックを何度もヒットさせた。  2R、前に出る兼田を椿原は前蹴りで押し戻す。椿原がワンツーを打った直後、前に出て来た椿原へ右フックからの兼田の左ショートストレート。大きくバランスを崩した椿原がマットに手を着きダウンとなる。兼田は圧を強めて前へ出て、右前蹴りから右フック、椿原は左インローを連発。後傾気味に構える兼田はジャブを突き、椿原が攻撃を繰り出すとスウェーバックでかわしていく。  3R、後がない椿原は前へ出てパンチのラッシュを仕掛ける。ヒザ、ハイキック、バックスピンキックも。しかし兼田はペースを変えずジャブ、後傾気味の構えで椿原の攻撃をスウェーでかわす。椿原は右ストレートを伸ばすが、それもスウェーでかわされる。ならばと椿原は右の三日月、さらにヒザ。兼田は受けに回らず右フック、左ストレート。椿原のラッシュがやむと前へ出てパンチで後退させると、左ストレートの2連打でダウンを奪う。  ニヤリと笑みを浮かべた兼田はさらにパンチでラッシュをかける。椿原も打ち返すが、兼田はよく見てスウェーでかわし、自分は左ハイ、左フックを当てていく。笑みを浮かべてポーズをとる余裕の兼田。試合終了のゴングが鳴ると兼田はセカンドロープに飛び乗って勝利をアピール。判定3-0で兼田が元K-1王者にテクニックで圧勝した。 [nextpage] ▼第5試合 K-1フェザー級 3分3R延長1R○新美貴士(名古屋JKファクトリー/第5代Krushフェザー級王者)判定2-0 ※30-28、29-29、30-27×國枝悠太(Never mind)  新美は2020年に第5代Krushフェザー級王座決定トーナメントを制して同王座を獲得。2021年に3度の王座防衛に成功し、K-1 AWARDS 2021ではKrush MVPにも選出された。しかし今年4月の『K'FESTA.5』では椿原龍矢に敗れ、5月のKrush後楽園大会では玖村修平に敗れてKrushフェザー級王座から陥落。8月のK-1フェザー級世界最強決定トーナメントでは1回戦でワン・ジュングァンに敗れてプロキャリア初の3連敗。戦績は14勝(6KO)7敗。  國枝はMA日本キックボクシング連盟を主戦場にし、2021年1月からKrushに参戦。初戦は龍斗に判定で敗れたが、3月の2戦目では林京平を1Rで豪快KO。6月には鷹大も初回KOで仕留め、9月にK-1初参戦を果たしたが小澤海斗に判定で敗れた。2022年は1月に桝本翔也にKO勝ち、4月は岡嶋形徒に判定負け、9月は覇家斗にKO勝ち。戦績は12勝(7KO)7敗3分。  1R、いつも通り前へ出て左右フック、左ミドル、ヒザを繰り出す新美。この前進に國枝はコーナーへ詰まる。コーナーを背にしたままワンツーを打つ國枝はコーナーから脱出するが、新美はすぐに前へ出て詰める。國枝はそこへ左フック。國枝はよく見てワンツーから新美のブロックの隙間から左フックを上手く当てていく。それでも新美は前へ出て國枝をコーナーに詰めてワンツー、左ミドル。  2Rも前に出る新美をワンツーで迎え撃つ國枝。コーナーに詰められても連打を繰り出して脱出する。それでも新美は前へ出てワンツーとヒザ蹴りで國枝をコーナーへ。それでも國枝は左右の連打で脱出。新美は左ミドルで國枝の右腕を狙い撃ち。これで國枝は手数が減る。新美はジャブ、ワンツー、ヒザ蹴り。國枝はコーナーを背負ってパンチを返すがパワーは失われているか。新美は左ミドルで左腕を蹴り、ボディへヒザを突き刺す。完全に新美がペースを取り戻した。  3Rも新美は左ミドルで國枝の右腕を狙い撃ち。國枝もワンツーを返すがそこへ新美が左ミドルをボディへ。新美が蹴り、國枝がパンチを返すという展開だが、パワーは明らかに新美が上回っている。國枝はコーナーを背負う時間が長くなり、新美はロー、ヒザ、左ミドル。新美の左右連打に國枝も左右を返して行くが、コーナーを背負っているため新美に押されている印象。そこへ新美が左ヒザを突き刺す。さらに左ミドルの連打に國枝の腕が下がる。  最後まで攻め抜いた新美が判定2-0で勝利。得意の無限ラッシュに引くところは引くという冷静さも加わっての新スタイルを見せた。 [nextpage] ▼第4試合 K-1 WORLD GP初代バンタム級王座決定トーナメント1回戦(4)3分3R延長1R○壬生狼一輝(力道場静岡/第7代Krushバンタム級王者)判定3-0 ※30-29×2、30-28×サンベル・ババヤン(アルメニア/Black Bull/WKNバンタム級世界王者)※壬生狼が準決勝へ進出。  壬生狼は幼稚園から日本拳法を学び、のちにキックボクシングに転向。九州のキックボクシングイベント「大和」のバンタム級王座も獲得した。高校卒業時に福岡を離れ、力道場静岡に入門。2020年8月にKrush-EXで勝利を収めると、同年11月のK-1福岡大会で元Krushバンタム級王者・晃貴を撃破。2021年3月には吉岡ビギンをも破り第7代Krushバンタム級王座を獲得した。しかし、5月の「K-1バンタム級日本最強決定トーナメント」では決勝へ進出するも黒田斗真にKO負けで初黒星。12月の黒田との再戦では延長戦で判定負け、2022年3月の初防衛戦では池田幸司に判定負けと連敗。8月に峯大樹に勝利して連敗を脱出した。戦績は13勝(2KO)3敗。  ババヤンは身長160㎝の26歳。戦績は27勝(12KO)5敗。OMKE 54kgスペイン王者、WKN の53.5kgではスペイン、カタルーニャ、世界と3つの王座に就いた。2019年6月の初来日では「K-1スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント」に出場し、1回戦で晃貴からハイキックでダウンを奪って準決勝へ進出している(玖村将史に判定負け)。今回はベストウェイトでの参戦となった。  1R、左右フックで前に出るババヤンを壬生狼は右アッパー、左フックで迎え撃つ。小さく構えて前へ出ていくババヤンは壬生狼の右ローをしっかりとスネでカット。下がる壬生狼だが、下を向き気味のババヤンへヒザを突き上げる。さらに右アッパー。どんどん前へ出るババヤンへ右ローを蹴りながら下がって行く。  2R、壬生狼は右カーフキックを狙い撃ち。ババヤンは明らかに嫌がって左足を上げ、後退。そこを右カーフで追い打ちする壬生狼。ババヤンはサウスポーになって前へ出ての左ミドルを蹴るが、壬生狼は右インローをカーフに。壬生狼はさらにヒザ蹴りを突き刺す。追っていくババヤンへ壬生狼がパンチとヒザで迎え撃つ形に。壬生狼の右カーフへババヤンが右ストレート。カーフを蹴られないように距離を詰めるババヤンに壬生狼はヒザで対抗し、距離が出来るとすかさず右カーフ。  3Rも開始と同時に前へ出て距離を詰めるババヤン。サウスポーから右ローを蹴る。壬生狼は右ミドルを次々と蹴り、右ストレートと右ヒザも。どんどん前へ出続けるババヤンに下がりながら右ミドルを蹴り、右ストレートを打つ壬生狼。右ストレートからの右カーフにもババヤンは下がらず壬生狼にロープを背負わせる。壬生狼はステップで回り込み、右ストレートとヒザで迎え撃つ。最後までパンチを繰り出して前へ出たババヤンだったが、カーフを効かせた壬生狼が準決勝へ進出した。 [nextpage] ▼第3試合 K-1 WORLD GP初代バンタム級王座決定トーナメント1回戦(3)3分3R延長1R○黒田斗真(K-1ジム心斎橋チームレパード/2021年K-1バンタム級日本最強決定トーナメント優勝)延長R 判定3-0 ※10-9×3×ヨーシラー・チョー.ハーパヤック(タイ/チョー.ハーパヤックジム/オムノーイスタジアム認定バンタム級王者)※黒田が準決勝へ進出。本戦の判定は29-30、30-29、30-30。  黒田は小学3年生で少林寺拳法を学び、その後キックボクシングを始める。しかし次第にドロップアウトし、格闘技から離れていた時期もあったが、兄・勇斗からの『お前と一緒に格闘技をやりたい』という手紙をきっかけに再び格闘技の道へ。2021年5月の「K-1バンタム級日本最強決定トーナメント」では圧倒的な強さで優勝を果たした。12月には壬生狼との再戦で延長戦の末に判定勝ち。6月の『THE MATCH 2022』ではRISEの風音に延長戦の末に判定負けした。戦績は8勝(4KO)3敗1分。  ヨーシラーは169㎝の21歳で、戦績は51勝(13KO)9敗3分。黒田と同じサウスポー。オムノーイスタジアム認定バンタム級王者。層の厚いムエタイ軽量級において現在16連勝中・約3年間負けなしという快進撃を続けている。ムエタイ界では一昨年あたりから注目を集め、毎月のように試合を行っているという人気選手になっており、3チャンネルTVマッチのトーナメントで優勝した経験もある。昨年までは3チャンネルのTVマッチを中心に戦っていたが、今年は業界3番手のプロモーターであるパランマイ系を中心に試合をしており、ますます注目を集める存在。  1R、サウスポーのはずのヨーシラーはオーソドックスに構えての右ミドル。黒田はジリジリと間合いを詰めていき右ロー。ヨーシラーは黒田の必殺ブローを放つ左腕を狙って右ミドルを蹴っていくが、黒田はすかさず左右ボディを返す。これが繰り返される。黒田が飛び込むとヨーシラーはかわしながらの右フック。ヨーシラーが右ミドルを蹴れば黒田もすぐに左ミドルを返す。ヨーシラーの左ミドルに黒田は左ストレートのカウンター。  2Rもヨーシラーが右ミドルを蹴るとすぐに左を返す黒田。右ミドルで左腕を狙うヨーシラーに、黒田はそれをかわしながら右フック。ヨーシラーが前へ出ていき右ミドルを左腕に当てていく。しかし、右ミドルを蹴られた直後に黒田は左右ボディからの左ストレートをクリーンヒット。ヨーシラーは効いたか、クリンチが多くなる。黒田は手招きで挑発。黒田はフックとアッパーをまとめ、ヨーシラーは左腕潰しの右ミドル。  3R、前に出て右ミドルを蹴るヨーシラーに黒田も左ミドルで蹴り合う。ヨーシラーの軸足へも左ロー。このラウンドはヨーシラーも右ストレートを繰り出す。右ミドルと右ストレート、黒田が左を打って来るとヨーシラーが強烈な右クロス。さらにミドルをフェイントにしての右ストレート。黒田はヒザ、左右ボディで応戦する。どんどん前へ出るヨーシラーは右ストレートで勝負をかける。黒田がステップで離れると右ミドルを蹴る黒田。最後はヨーシラーが右ミドルを蹴って本戦が終了。  本戦の判定は三者三様のドロー。延長戦へ突入する。黒田が左ストレートをヒットさせれば、ヨーシラーは右ミドル2連打。ヨーシラーが右ミドルを蹴れば黒田は左を合わせに行く。さらに軸足蹴り。右ミドルをかわして左フックを打ち込む黒田。右ミドルで左腕を蹴られても黒田は動きを止めず、左右ボディ、左アッパーを必ず返す。黒田の左ストレートへ逆にヨーシラーが右ミドルを合わせる場面も。終盤、ジャブで距離をとり右ミドルを蹴るヨーシラーに、黒田はコーナーへ詰めての左ストレートをヒットさせる。  難しい判定となったが、パンチを当てていった黒田の判定勝ち。最大の難敵を熱戦で破り、黒田が準決勝へ駒を進めた。 [nextpage] ▼第2試合 K-1 WORLD GP初代バンタム級王座決定トーナメント1回戦(2)3分3R延長1R○石井一成(ウォー・ワンチャイプロモーション/WBCムエタイ世界スーパーフライ級王者)TKO 2R 2分47秒 ※レフェリーストップ×オスカル・ボルケス(エクアドル/Team Promebox/WKAバンタム級世界王者)※石井が準決勝へ進出。  石井はジュニアキック出身で、アマチュアでは14冠王を達成。タイを主戦場に6連続KO勝利を飾り、2017年2月にはTrue4Uフライ級タイトルを高校生で獲得。2017年6月からは『KNOCK OUT』に参戦し、2018年12月、トーナメントを制してKING OF KNOCK OUT初代フライ級王座に就いた。WPMF世界フライ級王座、IBFムエタイ世界フライ級王座、BOMスーパーフライ級王座も保持し、那須川天心に対して“西の神童”と呼ばれている。  そのキャリアのほとんどをムエタイルールで戦ってきたが、7月に『RISE』参戦。「DEAD or ALIVE 2021 -53kgトーナメント」に出場したが、1回戦で大崎一貴に敗れた。今年1月の『NO KICK NO LIFE』で花岡竜にまさかの敗北を喫したが、8月には『K-1』に初参戦を果たし、藤田和希をKOして初陣を飾る。9月にはラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級1位のデットペットをKOしてWBCムエタイ世界スーパーフライ級王座に就いた。戦績は38勝(20KO)12敗2分。  ボルケスは165㎝の29歳、戦績は8勝(5KO)無敗。WKAの世界バンタム級(-54kg)と全米同級王座に就いた。「南米とアメリカの大会で試合をしている。スタイルはボクシングと空手をミックスしたようなスタイル。MMAも年1回のペースで試合をしている。戦い方が変則的で変わった選手。その中で倒す一発を持っている。石井選手がやったことないタイプだと思うので、トーナメントならではのカードになったと思います」(中村P)。  1R、ボルケスはジャブを出しながら後ろ蹴りを放つ。それをバックステップでかわす石井はジャブと右ロー。腰を落とした低い構えでガチャガチャと変則的なリズムで動くボルケスは後ろ蹴り、ハイキック。石井は左フック、ボルケスとの打ち合いになると右フックから左フックを返す。石井が左ボディをヒットさせるもボルケスがバッティング。再開後、前に出る石井は左フックから右ストレート、左の鋭いヒザ。石井が打ちに行くとボルケスも負けじと左右フックで打ち合う。  2R、回転系の蹴りを連発するボルケスだが石井は余裕でかわす。右カーフを蹴るボルケス。石井は前に出て距離を詰め、左右フック、左ボディをヒットさせる。石井の左三日月に下がるボルケスへ石井はパンチをまとめに行くがボルケスはクリンチ。コーナーへ詰めた石井が右アッパーを突き上げボディへのヒザをフォローしてダウンを奪う。倒しに行く石井が右ボディストレート、顔面へのバックスピンキック、そして飛びヒザを放つとレフェリーが試合をストップ。  池田に続いて石井が2RでKO勝ち。池田の待つ準決勝へ駒を進めた。 [nextpage] ▼第1試合 K-1 WORLD GP初代バンタム級王座決定トーナメント1回戦(1)3分3R延長1R○池田幸司(ReBORN経堂/Krushバンタム級王者)KO 2R 1分15秒 ※右フック×アンビ・エンスエ・アボモ(赤道ギニア/Pure Impact/FCKBMT -57kgカタルーニャ王者)※池田が準決勝へ進出。  池田は幼稚園で空手を始め、中学からは陸上部にも所属。一時は空手の練習から足が遠のき、大学入学後に「飲んだくれて遊んでいた」日々を過ごしていたが、一念発起してReBORN経堂に入門。アマチュアでは無敗を誇り、2019年にはK-1カレッジ優勝。同年10月にKrushでプロデビューしたが大学卒業後、一度は就職したものの、K-1ファイターの道を諦めきれずに退職。2021年5月の「K-1バンタム級日本最強決定トーナメント」では1回戦で黒田斗真にKO負けを喫したが、その後は連勝して2022年3月に壬生狼一輝を判定で破り王座に就いた。7月には野田蒼をKOして初防衛に成功している。戦績は8勝(4KO)3敗。  アボモは身長165㎝の28歳、FOKBMT-57kgカタルーニャ王者で戦績は19勝(8KO)4敗。スペインを中心にヨーロッパで試合を行い、「身体つきがゴツくて身体能力が高い。テクニカルで技術がある。池田選手とは技の攻防でかみ合う相手になると思っている」(中村拓己K-1プロデューサー)という選手。セコンドにはアルトゥール・キシェンコが就く。  1R、前に出て左ミドルを蹴っていく池田が、左ローフェイントからの右ストレートで早速ダウンを奪う。池田は左ハイ、左ミドル、右ハイと蹴りで前へ出る。アボモは右ストレートを打ち返すが、リーチの長い池田には届かない。池田はジャブ、ワンツー、右ハイと蹴りを多用しつつ右ストレートを繰り出すが、アボモも左を打ち返す。アボモは軸足蹴りで池田を転倒させると、そこから前へ出て距離を詰めるが池田はバックステップで距離をとる。  2R、池田の左ミドルに右フックを返すアボモ。池田は長い距離から右ロー、右ストレート、左ミドル。池田は一度左ミドルで腕を蹴っておいて、続いての左三日月蹴りで2度目のダウンを奪う。左右フックで前に出ていくアボモだったが、池田がそこへもう一度左三日月蹴り。池田がKO(トーナメントは2ノックダウン制)で幸先のいいスタートを切った。 [nextpage] ▼K-1 WORLD GP初代バンタム級王座決定トーナメント・リザーブファイト 3分3R延長1R○野田 蒼(月心会チーム侍)TKO 1R 1分30秒 ※レフェリーストップ×峯 大樹(若獅子会館)※野田がリザーバーに。  リザーブファイトは共に大阪在住、Krushのトップクラスで争われる。野田は5勝4敗1分、峯は8勝(3KO) 6敗。  1R、ジリジリと前に出る峯を野田は前蹴り、右ローで押し戻す。しばらく峯の圧を受けて下がっていた野田だが、二段飛びヒザ蹴りから右ストレート、左ハイ。この飛びヒザで峯は左目上から流血。ドクターチェックでストップがかかり、野田がキャリア初のTKO勝ちでリザーバーとなった。 [nextpage] ▼プレリミナリーファイト第3試合 K-1フェザー級 3分3R○石田龍大(POWER OF DREAM)KO 3R 1分08秒×田中 聡(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)  石田はK-1甲子園2019 -60kg王者で戦績は4勝(1KO)1敗、田中は3勝(2KO)無敗。  1R、サウスポーの石田は田中の右ストレートに左ストレートを返す。遠間から石田が左ストレートを2発連続で放ち、ローを蹴ろうとした田中からダウンを奪う。コーナーへ詰める石田が連打を見せるが、一度離れて右カーフ。田中も左カーフを蹴る。遠間からの石田の左ストレートに仰け反る田中。石田はハイキックのように足を上げてのヒザ蹴りも繰り出す。  2R、田中は右ローで石田の奥足を蹴り、前へ出て距離を詰める。右ローを蹴る田中に石田は左ストレート。石田はサウスポーになった田中の奥足へ左ローを5連打。左ストレートをダブルで打ってヒットを奪う石田はさらに左ローで奥足を狙い撃ち。右ボディも打つ。前へ出るのは田中だが被弾は多い。下がりながらも的確に左を当てていく石田。  3Rも前に出てワンツー、右ボディを打つ田中。石田はジャブを打って下がりながら距離を取り、左ストレートから連打をまとめてダウンを奪う。コーナーに詰めた田中に左右ストレートの連打を見舞って圧倒し、ここでレフェリーがストップ。石田がテクニックを見せての勝利を飾った。 [nextpage] ▼プレリミナリーファイト第2試合 K-1クルーザー級 3分3R○山口翔大(TEAM3K)KO 1R 1分48秒 ※左三日月蹴り×佐野勇海(拳之会)  山口はW.K.O世界大会優勝、KWF世界大会優勝、JFKO全日本大会2連覇などフルコンタクト空手で数々の実績を持ち、その名を轟かせていた空手家。プロ戦績は3勝(1KO)無敗で、すでにRKSとAJKNのクルーザー級王座も獲得。佐野は4勝3敗1分。  1R、山口は右カーフを序盤から連発。佐野は前に出ていき、右カーフを蹴られながらワンツー。山口の左三日月蹴りが鋭く決まると佐野は悶絶してダウン。残身を決めた山口がKOで圧勝した。 [nextpage] ▼プレリミナリーファイト第1試合 K-1ライト級 3分3R○三宅祐弥(Hacker GYM)KO 1R 1分38秒 ※右フック×新太(K-1ジム心斎橋チームレパード)  三宅は4勝(1KO)1敗、新太は1勝(1KO)3敗1分。  1R、開始と同時に新太は飛びヒザ蹴りの奇襲をかけるも三宅はかわす。右カーフの蹴り合いから新太がカウンターの左ストレートで三宅をグラつかせる。一気にラッシュをかける新太は右フックでスタンディンダウンを奪う。  打ち返す三宅に新太は仕留めに行ったが、三宅が左フックの打ち合いでカウンターを決めダウンを奪い返す。再び打ち合いとなり、三宅が左フック2発からの右フック2発で2度目のダウンを奪い、ここでレフェリーが試合をストップ。  いきなりのダウンの応酬、逆転KOでK-1大阪大会は幕を開けた。
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