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2022年12月3日(土・日本時間)午後8時から『ONE 164: PACIO VS. BROOKS』(ABEMA配信)がフィリピン・マニラのモール・オブ・アジア・アリーナにて開催された(同日朝の『ONE FIGHT NIGHT 5: DE RIDDER VS. MALYKHIN』とのダブルヘッダー大会)。
ONE 164: PACIO VS. BROOKS 速報
12月3日(土)フィリピン・マニラ モール・オブ・アジア・アリーナ
【メインカード】
▼ONE世界ストロー級(※56.7kg)選手権試合 5分5R
×ジョシュア・パシオ(フィリピン)王者 125.00ポンド, 1.0044
[判定0-3]
〇ジャレッド・ブルックス(米国)挑戦者 124.75ポンド, 1.0136
※ブルックスが新王者に。パシオは4度目の防衛に失敗
ONEストロー級4度目の王座防衛戦となるパシオは、地元フィリピンのルソン島北部バギオ出身、チーム・ラカイ所属でウーシュー(散打)ベースの王者。2018年9月にかつて一度敗れた内藤のび太を破り、ONE世界ストロー級王者となった。初防衛戦で猿田洋祐に敗れたものの、2019年4月の再戦でベルトを取り戻している。その後、2019年11月にレネ・カタランに2R 肩固めで一本勝ちで初防衛。2020年1月には、アレックス・シウバとの5Rの死闘を制し、2度目の王座防衛。前戦となる2021年9月に猿田と3度目の対決で1R KO勝利。3度目の王座防衛に成功している。
対するブルックスは、レスリングをベースにMMAに転向し、日本のPANCRASEで活躍後、UFCで一階級上のフライ級に参戦し2勝2敗。現UFC世界フライ級王者のデイヴソン・フィゲイレードとスプリット判定の接戦で敗れている。2019年12月の『BELLATOR JAPAN』では、当時のDEEPストロー級王者・越智晴雄に判定勝ち。2021年11月にONEに初参戦すると、リト・アディワンを肩固めで極め、箕輪ひろばに判定勝ち、ボカン・マスンヤネをRNCで失神させ、強豪に3連勝。王者パシオへの挑戦権を手にした。
地元のパシオに大歓声。ブルックスにはブーイングを起きる。
1R、ともにオーソドックス構え。右ハイを見せるブルックス。かわすパシオに。サークリング。右の蹴りのパシオにダブルレッグを合わせたブルックスがテイクダウン!
1発目で背中を着かせたブルックス。フルガードのパシオは敷いたからヒジ。ブルックスはインサイドから押さえ込み、左のパウンド。パシオも脳天にヒジを突く。パワーハンドを振ると、そのスペースに足を入れるパシオは立ち上がりへ。
その腰を掴み、すぐに寝かせるブルックス。金網まで押し込み、左ヒジ。パシオの頭を殺して自らの頭をアゴにつけて押し込むブルックス。パシオが上体を立てた瞬間に、腰を抱き、手前に引き出して再び寝かせる。ヒザを間に入れるパシオを潰してパウンドするブルックス。
2R、右の蹴りに蹴り返して組むブルックス。差し上げるパシオは体を入れ変えようとするが、すぐに押し込むブルックス。しかし、差し上げるパシオが突き放す!
右ストレートを当てるブルックス。パシオは右ローを当てる。遠い間合いでステップするブルックス。左右の蹴りからともに右の蹴り合い。ブルックスは右の後ろ廻し蹴りも浅い。パシオはサイドキック。
しかしブルックスは走り込んで腰に組み付き、ダブルレッグも、差し上げて切るパシオ! 割れんばかりの大歓声のマニラ。右の蹴りが遠いパシオ。ブルックスも右を振り、ダブルレッグも右手を差し上げて切るパシオ。
3R、中央を取るパシオに左回りのブルックス。ダブルレッグのブルックスに右手を差しているパシオ。崩そうとするブルックスに尻を金網につけて倒れないパシオが、ブルックスのヒジ打ち後に右ボディ打ちから突き放し、前に。
右ボディストレートを突くパシオ。なおも右ボディ。遠間で回るブルックス。右ハイを見せる。パシオも右ボディ狙い。右の蹴りから右の後ろ蹴りはパシオ。ブルックスはスイッチからパシオの後ろ蹴りを掴むが、蹴り足を抜くパシオ。
右サイドキックを見せるブルックス。パシオの蹴りをかわして背中に右ストレート。さらにお株を奪うように後ろ廻し蹴りも空振り。左フックの飛び込みも見せる。ワンツーの飛び込みはブルックス。パシオの左の打ち返しはかわす。
4R、ブルックスの詰めにシングルレッグを見せるも深追いしないパシオは右ローをヒット。さらにブルックスの詰めに左右のボディ打ちで剥がす。
Jarred Brooks takes the back! 🤼♂️ @The_monkeygod#ONE164
— ONE Championship (@ONEChampionship) December 3, 2022
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左から右で飛び込むブルックス。左フックを当てる。パシオは遠間からの右を見せる。ブルックスも回転の速い左右で出入り。
パシオは右ミドルを当てるが、蹴り足を掴んだブルックスがボディロックで回してテイクダウンからすぐにバックテイク、素早く4の字ロックに組む!
完全バックを奪うブルックスは背後から細かいパウンド。リアネイキドチョークも狙うがアゴ上。パシオは出血。
It's all good 👍 @The_monkeygod#ONE164
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5R、出入りから右ミドルを突くブルックス。パシオも後ろ蹴りも遠い。左回りのブルックスは跳びヒザ。これを肩口で掴んで倒したパシオだが、ブルックスはすぐに立ち上がる。パシオは手数が足りない。遠い間合いで回るブルックス。ワンツーの飛び込み。そこに左を狙うパシオ。
ワンツーの右を当てるブルックはオーソドックス構えに。さらにワンツーの飛び込み。頭を傾けてかわすパシオだが後手に。右の前蹴りを突くパシオ。ブルックスは残り1分10秒でダブルレッグテイクダウン!
ギロチンを合わせるも浅く、差し上げられなかったパシオはオープンガード。乗りすぎたブルックスに潜りから立とうとしてパシオに、ブルックスがギロチンを合わせてゴング。
判定は3-0でブルックスが新王者に。黄金のベルトを抱きしめてマットに横たわり、セコンド勢と歓喜のハグ。
ケージの中でベルトを肩にブルックスは、「ジョシュア・パシオ、ありがとう。素晴らしい選手だ。トラッシュトークもしたけど、そんなつもりじゃなかった。フィリピンのみんな愛してる。このプロモーションは最高だ。UFCよりずっと最高だ。Mash Fight Teamのみんなに感謝したい」と涙のコメント。
ミッチ・チルソンから「今後、誰と戦いたい?」と問われ、「マッチメーカーを信頼しているから、誰でもいいけど、デメトリアス・ジョンソンが大好きなんだ。夢だからやりたい」と、フライ級王者DJとの階級を超えた戦いを希望した。