2025年3月23日(日)さいたまスーパーアリーナ『ONE 172: TAKERU vs. RODTANG』(U-NEXTで独占PPVライブ配信)のメインイベントにて、ONEフライ級(61.2kg)キックボクシングスーパーファイト3分5Rでついに同級2位・武尊(日本/team VASILEUS)と対戦する同級1位ロッタン・ジットムアンノン(タイ)。
そのロッタンがONE公式サイトにて、いよいよ今週の日曜日に迫った決戦について語った。
大きな注目を集めるスーパーファイト。メディアへの露出も多く、ロッタンはすでに武尊との試合について語ることに飽き飽きしているという。語るよりも、早くリング上で武尊と殴り合いたいと思っているようだ。
「武尊はスーパーレックに負けたとき、インタビューで『生きたまま死んでいくような気分だった』と語っていた。だからこの試合で、僕は武尊を地面に埋めるつもりだ」と、武尊にスーパーレック戦以上の敗北を味わわせると息巻く。
そのスーパーレック戦、ONEでの第2戦となったタン・ジン戦を見て、ロッタンは勝利への明確な道を見つけたとする。
「武尊の最も危険な武器は、予測不可能で型破りな攻撃と武士道精神だ。彼はまさに戦うために生まれてきた。でも、彼の弱点は誰もが知っている。ディフェンスが弱いのだ。耐久力は高いが、攻撃するときは防御を怠る。スーパーレックやタン・ジンとの試合でそれを証明した」と、攻撃の強さは驚異的で耐久力もあることは認めるが、ディフェンス能力に難があると指摘。
ロッタンは武尊がこの戦いに積極的に取り組む姿勢を語るのを聞いて「武尊は最後の試合だと思って戦うと言っていたし、僕と戦うためにONEに来たので、それに応えられて本当に嬉しい。この試合は白熱した試合になるだろう。みんな間違いなく楽しめるだろう」と、激闘になることを予感しているようだ。
加えて、武尊が最後の試合だと思って戦うと発言しただけでなく、実際に最後の試合になるかもしれないとも言ったことに対して「もし本当に僕が武尊と戦う最後の選手となり、武尊が引退したら、僕は永遠に自分を責め、決して許さないだろう。最後の試合で彼を痛烈に打ち負かすのは、いいことではない。彼が自らこの業界を辞めてしまう前に、彼が勝利を求めてこの業界で生き続けるようにさせてあげるつもりだ」と複雑な心境を話すと共に、武尊が勝つために現役を続行せざるを得ないような勝利をするつもりだとする。
ロッタンが何を意図しているのかは分からないが、「地面に埋めるつもり」と墓穴を掘るとしながらも武尊がこの先もまだ戦うことを望んでいるのは間違いない。
さらに続けて「武尊がインタビューで、もし僕に勝てたら(格闘技人生の)ボーナスになるから、このスポーツから引退すると言ったのはデタラメだと思う。本当のボーナスなんかじゃないよ。僕は安っぽいおやつじゃない。まずは僕を試してみれば、彼は答えを見つける。それだけだよ」と、自分と戦えば引退するとは言えなくなるだろうとした。
ロッタン戦を味わったらまた戦いたくなる、ということなのか。ロッタンの謎めいた言葉の答えは3月23日、さいたまスーパーアリーナのリング上にある。