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8月2日(金) フィリピン・マニラ:モール・オブ・アジア・アリーナで開催されるONE Championship「ONE:DAWN OF HEROES」で、松嶋こよみ(パンクラスイズム横浜)がマーチン・ウェン(豪州)の持つONEフェザー級(※70.3kg)王座に挑戦することが発表された。
ウェンは、2017年8月にフェザー級でマラット・ガフロフをKOに下し、同年11月にライト級でもエドゥアルド・フォラヤンもKOするなどその強打で同時2階級を制覇。
続く2018年3月の世界バンタム級王座戦ではビビアーノ・フェルナンデスにスプリット判定で敗れ、3階級制覇はならなかったものの、同年5月にはフェザー級でクリスチャン・リーとの再戦をスプリット判定で勝利するなどトータルファイターとしての進化も見せている。
同年7月のONE暫定世界バンタム級王座決定戦でケビン・ベリンゴンに判定負け。前戦2019年4月のマニラ大会ではジャダンバ・ナラントンガラグと対戦し、2Rに右ローキックを効かせての右の二段跳びヒザ蹴りでKO勝利を挙げ、フェザー級王座の2度目の防衛に成功した。
豪州でラガーマンだったウェンはブラジリアン柔術を経て、21歳からMMAを始め、MMA戦績12勝3敗の30歳。日本では、2017年1月に実力者・横田一則を初回KOに下したことでその名を轟かせた。右のオーバーハンドを武器に、ナラントンガラグを下した跳びヒザと、進境著しい組み技のみならず、ストライカーとしての進化も証明している。
対する松嶋は、PANCRASEを経て、2018年9月にONEに初参戦。元フェザー級王者のマラット・ガフロフにローキック、さらに右フックを効かせてのラッシュで1R TKO勝ち。拳の怪我から2019年6月15日の上海大会で復帰し、長身のクォン・ウォンイルのヒザ蹴りに苦しみながらもテイクダウン&コントロールで判定3-0勝利。ONE3戦目にして王座挑戦のチャンスを得た。
また、同大会では、岡見勇信vsジェイムス・ナカシマのウェルター級(※83.9kg)戦も決定。岡見は前戦5月のONEデビュー戦でキルギスの強豪キアムリアン・アバソフに2R TKO負けしており、今回が再起戦となる。
対戦相手のナカシマは、米国在住の父が日本人一家の養子として育ったため、日本姓を持つ元LFAファイター。LFAでは二階級制覇を成し遂げ、ONE初戦ではロシアのレイモンド・マゴメダリエフに判定勝ち、2戦目では阿部大治をKOに下しているルイス・サッポにTKO勝ちするなどONE2連勝中のファイターだ。MMAでも11連勝と無敗を誇る。UFCからONEに加入した岡見にとって、フィリピンでまたも厳しい相手が用意されたといえる。
また、ほかにも日本人選手がらみのカードが多く、和田竜光vsデメトリウス・ジョンソンのフライ級(※61.2kg)GP準決勝、若松佑弥vsリース・マクラーレンのフライ級GPリザーブバウト、竹中大地vsレアンドロ・イッサのバンタム級戦、三浦彩佳vsサマラ・サントスの女子ストロー級(※56.7kg)戦などが決定している。