家族、仲間とともに引退の記念撮影に収まった根津優太
修斗・第4代環太平洋フェザー級王者・根津優太(&MOSH)が2022年11月27日、東京・後楽園ホールで開催された「プロ修斗公式戦 2022 Vol.7」で引退セレモニーを行った。
根津は、東京都江東区出身。和術慧舟會東京本部に所属し、2005年8月の「第1回 北陸アマチュア修斗オープントーナメント」のフェザー級で準優勝を果たすと、2006年9月の「第13回 全日本アマチュア修斗選手権」フェザー級で3位となり、2007年に25歳で修斗でプロデビュー。鈴木秀明代表率いるSTRUGGLEにも入会し、打撃を磨いてきた。
2011年7月に堀口恭司に敗れたものの、2012年11月から2015年8月まで8連勝。2014年3月には過去1勝1敗の小野島恒太を相手に、環太平洋フェザー級(現在のバンタム級)王座決定戦で判定勝ちし、初のベルトを巻くと、半年後の2014年9月には石橋佳大を2R KOに下し、初防衛に成功している。
2015年には王座を返上し、韓国のROAD FCに参戦。初戦で21秒 KO勝ちを飾ると、2戦目でムン・ジェフンと接戦の末にスプリット判定負け。3戦目で強豪キム・ミンウと対戦するなど、2年間で5試合を戦った。
2018年から修斗に復帰し、魚井フルスイング、平川智也、祖根寿麻に勝利を収めるも、2019年に倉本一真にジャーマンで投げられてのTKO負けで、王座奪還への道を阻まれてしまう。2020年には「Road to ONE」で今成正和に勝利を収めるも、ブランクが空き、約1年10カ月ぶりの試合となった2022年7月、平川に一本負けでリベンジを許し、引退を決意した。
後楽園での引退式では、根津の打撃を指導しているSTRUGGLEの鈴木秀明会長、元修斗世界フェザー級王者の斎藤裕らから花束が贈られ、CHEMISTRYの川畑要からのビデオメッセージが流されると、根津は家族とともに記念撮影に収まった。
ケージのなかで根津は、「7月17日の試合を持ちまして引退することを決めました。もう、頭で分かっていても身体がついてこなくなっちゃって、もうダメだなと思って。きっぱり辞めようと思って、今日、こうやって引退セレモニーをやってもらって、本当にありがとうございます。15年やったんですけど、すごく楽しかったです。幸せでした。なんでしょうね……悔いとかはめちゃくちゃあるんですけど、自分で決めて、自分の直感に任せてやってきたことだから納得できるし、それも含めて幸せな15年間でした。
そうやって自分の好きなように格闘技をやってきて、ベルトも獲れたし、海外挑戦もさせてもらった。本当にいい格闘技人生だったと思います。これからも修斗のことをよろしくお願いします。修斗がこれからも良くなっていくには、修斗ファンの熱い声援が必要なので、これからもよろしくお願いします。以上です」と挨拶。引退の10カウントゴングを聞いた。