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【ONE】平田樹がまたも計量失敗で試合中止に。ハム・ソヒが怒りの投稿「いつもペナルティを払って試合をすればいいと考えているようだから、今回はそうさせてはいけなかった」、青木と岡見はパス、若松と品川はキャッチウェイト戦に

2022/11/19 03:11
 2022年11月19日、ONE Championshipが『ONE 163: AKIMOTO vs. PETCHTANONG』(11月19日19時~シンガポール・インドアスタジアム・ABEMA PPV配信)の最終計量結果およびハイドレーションテスト(1.0250以下)の結果を発表した。  前日のハム・ソヒ(韓国)とのフェイスオフに臨んだ日本の平田樹(フリー)が、ONEアトム級(※52.2kg)リミットのなか、初回で115.5ポンド(52.38kg)で体重超過、ハイドレーションテストもクリアできず、再計量に臨んだが、これも「体重および水分補給に失敗」でクリアできず(※現在は試合前日に1度計量と再計量の2度)。  対戦相手のハム・ソヒにキャッチウェイト戦の打診がされたが、ハム・ソヒは出場に同意せず、両者の試合は中止となった。  また、初回でハイドレーションテストをクリアできず、頭髪を丸坊主にしてフェイスオフに臨んだ若松佑弥は、最終的に水分を補給し、139ポンド(63.04kg/ハイドレーションテスト1.0023)で体重超過。韓国のウ・ソンフン(134.25ポンド/60.89kg/1.0074)に賞金の40%を渡し、139ポンドのキャッチウェイトで対戦が決定。  また、品川朝陽も若松と同様に、水分補給によりハイドレーションテストをクリアしたものの、最終的に126ポンド(1.0218)で体重超過。賞金の20%をルイ・ボテーリョに渡し、126ポンドのキャッチウェイトで試合に臨むことになった。  なお、ONEライト級(※170ポンド/77.1kg)でザイード・イザガクマエフ(ロシア・169.00/1.0112)と対戦する青木真也(Evolve MMA)は164.75ポンド(1.0023)のアンダーでパス。  ONEミドル級(※205ポンド/93.0kg)でアウンラ・ンサン(米国・203.50ポンド、1.0023)と対戦する岡見勇信も203.75ポンド(1.0014)で無事、計量をパスしている。  平田は8月の前戦でもキャッチウエイトで試合を行っており、今回のキャッチウェイト戦を承諾しなかったハム・ソヒは、SNSで長文を投稿。平田について「プロ選手と称するだけの基本すら出来ていない。対戦相手にペナルティを払って試合をすればいいと考えているように見える。今回はそうさせてはいけないと思いました。彼女がこのことを恥じているといい。そして彼女がどれだけの人に、この無責任な行動で迷惑をかけているかを知ってほしい」と怒りをあらわにしている。  以下は、ハム・ソヒが最初にハングル語で、続けて英語で投稿した、今回の試合中止に至った思いを記した全文だ。 ハム・ソヒ「他の選手とだったら無条件で試合した」 「ONE Championshipとチャトリ会長、そして関係者のためにも最後まで試合をしたかったのですが、本当に多くの悩みの末に、試合をキャンセルすることにしました。  私は今までONE Championshipで試合をしましたが、ただの一度も最初の計量に成功したことがなかったので、みんなに恥ずかしくて、今回は必ず最初の計量で合格しなければならないという考えを持って臨みました。本当に一生懸命、一週間毎日休むことなく運動し、いつも血と汗を流してきたから計量も通過できました。  しかし、相手選手(平田樹)は水分チェックを通過できず、体重さえも通過できませんでした。私は、おそらく他の選手とだったら無条件でただ試合したはずです。  誰でも一度は間違いを犯すと思います。しかし、同じ問題が二度、三度あり、さらにそれ以上になるのは大問題だと思います。この選手はすでに何度もオーバーをして、反省の言葉や申し訳ない態度、反省する気配もまったく見えませんでした。  この選手があまりにも計量の失敗が多いのは知っていたけど、“今回は、今回こそは体重を作ってくるだろう……。減量するだろう……プロ選手なら当然パスしてくるだろう……”と信じていました。私はどうやら彼女を信じすぎていたようです。  もし私がお金だけを考えて試合をする選手だったら、最初からこの選手と試合しないでしょう。多くの方がご存じでしょうが、私はONE Championshipが好きですし、格闘技を愛していて、試合自体が好きなので、だから、ONEが私を必要とする限りは誰とでも戦うでしょう。純粋にこのスポーツが好きなので、これまでの18年間の選手生活で、どんな対戦相手でもノーと言わずにやってきました。私は誰とでも戦ってきた。  しかし、この選手はMMAの、もしくはプロ選手と称するだけの基本すら出来ていないのではないでしょうか。彼女はただ疲れることが嫌だから計量もハイドレーションテストも失敗するし、それで対戦相手にペナルティを払って試合をすればいいと考えているように見える。それが常習的なようです。  そのようにして、これまではなんとか試合をしたけど、今回だけは、今回からはそうさせてはいけないと思いました。  彼女がこのことを恥じているといいのですが。そして彼女がどれだけの人に、この無責任な行動で迷惑をかけているかを知ってほしいです。  もちろん、“計量失敗しただけだ、戦えばいじゃないか”と言う人もいるでしょうけど、今回ばかりはご理解お願いします。私は今回の試合のために、ONE Championshipとの契約条件もすべて履行し、私ができるすべてのベストを、プロとしてやったと思います。今回も良い機会を与えてくださり、チャトリ会長と関係者の皆さん、ありがとうございました、申し訳ありません。私の試合を待ってくれていたすべての人にありがとう、ごめんなさい。私はいつでも準備しています。次の試合に良い姿でお返しします!」
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