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2022年11月19日(土)、シンガポール・インドアスタジアで開催されるONE Championship『ONE 163: AKIMOTO VS PETCHTANONG』(ABEMA PPV Onlineで生中継)で、MMA21勝2敗のザイード・イザガクマエフ(ロシア)と対戦する青木真也のインタビューが主催者より届いた。
MMA47勝10敗の青木は、2019年10月から4連勝も、2022年3月の『ONE X』での秋山成勲戦で2R TKO負けし、今回が再起戦となる。レジェンドファイトに背を向け、トップ戦線との対戦を望み、イザガクマエフ戦を選択した。
イザガクマエフは、2022年1月のONEデビュー戦でジェームス・ナカシマを2R、ダースチョークで下し「キル・アオキ!」と対戦を要求。9月には元UFCファイターのジャン・リーポンをテイクダウンからのパウンドでドミネートし判定勝ち。解説席の青木は「戦ってみたい」と語っていた。
イザガクマエフは直近4年で黒星は、2021年1月の『UAE Warriors 15&EFC 32』でのカールトン・ハリス戦でのダースチョークによる一本負けのみ。そのハリスもここ4年で唯一の黒星が現UFCでMMA16戦無敗のシャクハト・ラクモノフとの一戦という強豪のため、イザガクマエフの実力は推して知るべしだ。
ハビブ・ヌルマゴメドフ門下生のうち、イスラム・マカチェフはUFC世界ライト級王者となり、ウスマン・ヌルマゴメドフはBellator世界ライト級王座に挑戦(11月19日)。イザガクマエフはONE世界ライト級王座を目指している。
そんな28歳のダゲスタン戦士との試合を直前に控え、青木は「僕ほど “勝ちたい”と思ってやっているやつはいない」と語った。
最前線でやれるっていうほど喜びあることない
──ザイード・イザガクマエフ選手との試合が決まってからここまで、トレーニングの調子はどうですか。
「調子は良くないよ。昔ほど量も出来なくなってくるし。いかに休みを上手く入れてどう調整して整えていくか。若くはないですよ。その意味では」
──MMA21勝2敗のイザガクマエフ選手との試合は青木選手にとってどんな意味を持つ試合ですか。
「もちろんやり甲斐がありますよ。これはあんまり言うと嫌なのかもしれないけど。二つ候補を言われて。もう一つは割とレジェンドマッチ寄りなカードと。もう一つはこの(イザガクマエフ戦の)カードを言われて、これやるって言ったもん。だってやっぱりフレッシュで現場に入れて、最前線でやれるっていうほど喜びあることないから。その意味では有難いし楽しみですよ。本当に有難いと思っている」
──チャトリ会長によると青木選手はどんな対戦相手にも「ノー」と言わないと。
「いや、ノーと言わないのかノーと言わせないのか、どっちだ? っていうのはあるんだけど。10年ちょっと、11年付き合ってきて、本当に一回もノーと言ったことはないですよ。『何で試合組まないの?』とか、『何試合組んでね』って言ったことはありますけど。来た試合は一回もノーって言ったことはないなぁ。でも、それは(ベン)アスクレンとかとやっているわけだから。ノーと言わないっていうのもあります。それ以上にONEに関して言うと、アスクレンとやらしてもらったりとか、クリスチャン・リーとやらしてもらったりとか。ゲイリー・トノンもそうですし。ケイド・ルオトロもそうだし、強いやつとやらしてもらったので、本当に楽しい豊かな人生にしてもらいましたよ。そこは本当に感謝しています」
──イザガクマエフ選手は、ONE参戦当時から青木選手との対戦を熱望していましたが、彼の印象はどうですか。
「力強い、昔ながらのロシア人じゃないですか。昔ながらのロシア人だと思いますけどね」
──イザガクマエフ選手がずっと青木選手をターゲットとしているのはなぜだと思いますか。
「単純に名前が上がるからでしょ。あの中国人(ジャン・リーポン)が俺とやりたいって言って来るのも、結局20年やって来てPRIDEやって、DREAMやって、ONEやって、ONEではチャンピオンにならしてもらって。今の現役のチャンピオンでクリスチャン・リーがいますけど、それを除いて、もしかしたらそれ以上に名前というかレジェンド感というのは歴史の積み上げがあるから、やりたいって思うんじゃないですか」
──イザガクマエフ選手は青木選手が「戦わずして逃げている」と言っていますが。
「それは別にやる時にやればいいし、ノーと言わない通り、組まれたらやるし。それはだってONEがあんまり試合のオファーをくれないっていうだけですよね。僕は試合をやれって言われたらいつでもやりますよ」