MMA
インタビュー

【UFC】王者アデサニヤ「僕がいなければ、彼はここにいなかった」×挑戦者ペレイラ「彼が僕をMMAに連れて来た。彼をKOするのを助けてくれたんだ」

2022/11/12 15:11

エスパルザ「タフな相手と13年間戦い続けてきた」、ウェイリー「カーラvs.ローズのような退屈な試合にはならない」

 UFC世界女子ストロー級選手権試合では、UFC6連勝中の王者・カーラ・エスパルザ(米国)とジャン・ウェイリー(中国)がともに114.8ポンド(52.07kg)でパス。

 笑みを浮かべるエスパルザに対し、ウェイリーは、険しい表情で王者をにらみ、最後は拳でフィストバンプを前にするも、エスパルザが開いた右手を前に出すと、握手で応じた。

 元王者は、会見で「ベルトを失ったことで得た教訓」を問われ、「一番大きな収穫は、失敗から学んだことだと思う。前回のタイトルマッチと比べると、MMAへの理解が深まった。自分にとって“最大の敵は自分自身”であることを学んだ。だから、何事ももっともっと上手くなって、自分のモチベーションを上げたい。オクタゴンで最高のパフォーマンスをするために自分をアピールする必要がなくなってきているのが一番の違いだと思う。私はただ、王者に戻ることができると証明した。私の周りには最高のチームがいるし、自分の強さを証明したと思う」と語った。

 また、対戦相手のエスパルザについては、「カーラはいいファイターだし、尊敬している。彼女のストーリーは好きだ。彼女は幼い頃からレスリングを始め、この階級の初代チャンピオンになった。そして彼女は8年後に再びベルトを手に入れた。だからとても尊敬している」と高く評価した。

 膠着したエスパルザとローズ・ナマユナスの5月の試合については「彼女の最後の試合は、彼女もローズも少しつまらなかった。考えすぎて、自分らしさが出せず、相手のゲームプランを避けているだけだった。今回は、あんな風に退屈な試合にはならないと思う。自分は前回とは全く違うファイターで、肉体的にも精神的にも準備が整っている。とてもエキサイティングな戦いになるだろうし、彼女も前回よりも良いパフォーマンスを見せるでしょう」と、互いに前戦とは異なる展開になると予告した。

「もし私が土曜日の夜にベルトを取り戻すことができれば、失敗や苦悩を乗り越え、どん底から這い上がることができるんだ、と周りの人にもモチベーションを与えることになると思う。何をするのか、どこへ向かうのかを自覚し、自分自身の道にこだわれば、ゴールにたどり着くことができるはず。

 打撃、グラップリング、レスリングと、完全なMMAファイトを見せるつもり。だから、MMAの全てを見ることができるはず。カーラのベースはレスリングで、私はどちらかというとストライカーに近いのは周知の事実。今までカーラのような完全なレスラーと戦ったことがないから、この対戦では自分のグラップリングとレスリングを披露できるし、とても楽しみにしている」というウェイリー。

 対するエスパルザも「ウェイリーのようなタフな相手と13年間戦い続けてきた。今回はフィニッシュしたい」と意気込みを語っている。

 なお、プレリムのライトヘビー級でドミニク・レイエス(米国)と対戦するライアン・スパン(米国)が206.6ポンド(93.71kg)で体重超過。フェザー級でチェ・スンウ(韓国)と対戦するマイケル・トリザーノ(米国)が147.6ポンド(66.95kg)で体重超過し、試合はキャッチウェイトで行われるものの、対戦相手に報奨金の20%を支払うことになっている。


 なお、試合は日本時間13日(日)朝8時にスタート予定のアーリープレリム、10時からのプレリムがUFC公式サイトおよびYouTube公式チャンネルでライブ配信されるほか、12時に始まるメインカード5試合を含む全試合がUFC FIGHT PASS、WOWOWでも放送され、WOWOWオンデマンドにて同時配信される。

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