アーチュレッタ「『現代の決闘』になる」
一方、今回スーチョルと対戦するアーチュレッタは“アジア三冠王”について、「本当に凄く強い選手だ。これは“現代の決闘”のような試合になると思う。お互いどの局面でも戦えて、素晴らしい技術の打撃、レスリング、柔術、総合的な試合を、ファンが楽しめるだろう」と、高く評価する。
さらに今回が「リングでの戦い」になることについても、「自分は子供の頃からいたる所で喧嘩してきたから、路上、マットの上、リングの上、どこでも戦ってきたので、なんならベッドの上でも今このステージ上でも戦える」と自信を見せた。
「幼い頃から伝統的なマーシャルアーツ=武術に取りつかれて、それは僕の遺伝子に入っていると思う。自分は口では戦わない。身体と心で戦う。喋るのではなく体現して自分の生き様を見てもらいたい」と、スーチョル同様に生き様を見せるという。
アーチュレッタはレスリングをベースに、その組みの圧力を活かした鋭い打撃も併せ持つ。前進のみならず巧みなスイッチ、ステップでのアウトボクシングも可能で、テイクダウンとの融合で相手をドミネートする。
一方のスーチョルも左右スイッチが可能で、右のオーバーハンドに強いテイクダウンディフェンスを持ち、がぶりからのギロチンチョーク、さらに壁レスリングでもダーティーボクシングとテイクダウン&パウンドを混ぜたMMAを武器とする。
両者の戦いは全局面でハイレベルで激しい攻防となるだろう。
スーチョルはRIZINルールについて、本誌の取材に「ROAD FCと比較しても、サッカーキックや四点ヒザなど許される攻撃も多い。このルールで戦うには、“より暴力的にならないといけない”。リングだからこそ使える首相撲、テイクダウンを確認して技の練度を上げていきます」と語っている。
果たしてスーチョルは生まれ来る子供のために、Nintendo Switchのために、そして北米進出も視野に、アーチュレッタを下すことができるか。