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【UFC】いかに平良達郎は5万ドルの「パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト」を獲得したのか?「チャンピオンになるまで止まらない」

2022/10/17 06:10

好きなことをしているから、無敗のプレッシャーも楽しんでいる


(C)Zuffa LLC/UFC

 22歳、米国ではそれよりも若く見えると言われる平良は、その試合スタイルや邪気のない言葉も相まって、新たなファンが急増、記者会見でも人気者の一人となりつつある。

 試合後、会見の冒頭で「アイム・グッド、ハッピー」と語った平良は、試合前のすべてを受け入れて、アグレッシブに戦いながらも落ち着いていたことを語る。

「攻める姿勢をずっと見せられたのが良かったなと思います。相手の呼吸とか、セコンドの声とかいろいろ感じられて楽しかったです」

 攻める姿勢を貫いたのは、自身がUFCで目指しているものを明確に示すためだった。

「チャンピオンに、ベルトを狙っているという姿勢を見せたかったので、フィニッシュにこだわったので仕留められてよかったです。いまは負けられないという気持ちから解放されて、ホッとしています」と安堵の表情を浮かべた。

 ベルガラに3ポンドの体重超過があっても試合をやる気持ちは固かった。「延期にならなくてよかったです。前回の試合延期があったから、こんなのは小さな試練に過ぎないなとポジティブに考えて」キャッチウェイトでの試合に臨んだという。


(C)Zuffa LLC/UFC

 ゲームプランは「とりあえず『気持ちで負けない』」こと。

 体重超過してきた相手に舐められることなく、被弾してもポジションを返されても粘られても弱気は見せず、攻め続け、タップを奪った。

「チョーク取ろうとして腕が張ってましたし、相手もタフで、実際3R行くこともよぎっていて、ずっと(極めの)チャンスをうかがっていました。(教科書のような最後のリアネイキドチョークからの腕十字は)その“教科書”をずっと繰り返していたので感覚でやりました」と、練習で手応えを得ていた自信も見せている。

 鮮やかな一本勝ち祝いとして、米国記者からは、平良の好きなハンバーガーについての質問もとんだ。

「前回の会見で言っていた、イン・アンド・アウト(In-N-Out Burger)の裏メニューは食べることが出来ましたか?」

 平良は、「前回の試合が終わった後にバタバタして行けなかったです……」と通訳を通して語った後に、英語で「でもインアウトバーガーには行きたいです。アニマルシリーズの3×3(※パティの数×チーズの数)を頼みます」と、大きな笑顔を見せた。

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