しなしは2001年12月に総合格闘技プロデビュー。2006年8月のDEEP女子ライト級王座決定戦で渡辺久江に敗れるまで21連勝(2引き分けを挟む)という記録を打ち立てた。2007年3月にスマックガール・フライ級女王、2008年2月にはDEEP初代女子フライ級王座を獲得。37勝3敗2分の驚異的な戦績を誇る、生ける女子格闘技レジェンドだ。
それに対してマドレーヌは1勝3敗。戦前の予想は圧倒的不利との声が多い。
「それは存じ上げております。まず、なぜ私にオファーが来たのか。いろいろな人に言われています。プロレスの先輩、プロレスファン、友達にも言われました。けれども私にとっては大チャンス到来なので、私がハッピーなのでいいお話が舞い込んで来たと信じて疑いません。いろいろな見方はありますが、これを試練と見るかチャンスと見るか。私にとってはチャンスでしかない。試合が成立しないとカードは組まれないですから、チャンピオンと戦えるだろうなと思ってくれているから組まれたのだと思います。思い違いですか?」と、チャンスとしか考えないポジティブ思考。
「あと、今回の大会は男子もそうですが、チャンピオンがたくさん出ているじゃないですか。そこに挑んでいくカードがいくつかあります。だから今回の大会は、下の選手が有名選手に立ち向かって行くというテーマがあると思っています。ミドル級王者の水野竜也選手と戦う中井光義選手には親近感を覚えますね。戦績も同じくらいですし、プロレスもやられていますし。だから2人でプロレスラー凄いんだぞってところを見せたいと思います」と、大会テーマを深読みした。
しなしは柔道・サンボの経験から、投げての腕十字を必殺パターンとしている。これについて聞かれると「私が対策を完璧にできれば絶対にハマらないパターンを考えてきました。あとはそれを忠実にできるかどうかですね。前回3月の玉田育子選手との試合でも、何回も腕十字を仕掛けられましたが極められませんでした。玉田選手としなし選手はタイプが似ている印象があります。玉田選手には負けましたが一本を取られなかったのは自分の中で大きい。その自信を持って臨みます。どこにも負ける気はありません」と、対策は万全のようだ。
さらに「しなし選手は市井舞さんというプロレスラーと戦っていますよね。市井さんと私の先輩が一緒に練習していたことがあって、市井さんはしなし選手に勝っているんです。しなし選手に数少ない黒星を付けた一人がプロレスラー。私はしなし選手に勝った2人目のプロレスラーになってやろうじゃないかと思っています」と、女子プロレスの先輩が2008年5月、しなしに2つ目の黒星を付けているのに続くと宣言。
しなしがパウンドでのKOを予告していることを聞くと「パウンド打てると思ってんじゃねえよ!」と急に強気になるマドレーヌ。
「正直、しなし選手の筋肉は見た目のいい筋肉。私は使える筋肉を持っていると私は思いました。すっごいナメてくると思うのでどんどんナメてもらってもかまいません。マドレーヌは甘くて美味しいですから。でも、甘いものを食べ過ぎるとすっ転んじゃいますよ」と、ナメてかかってきたら足元をすくわれるぞとしなしに言い放った。
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