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【DEEP】しなしを相手に大番狂わせを狙うマドレーヌ「私はしなし選手に勝った2人目のプロレスラーになってやろうじゃないかと思っています」

2019/06/28 16:06
2019年6月29日(土)東京・後楽園ホール『DEEP 90 IMPACT』の前日計量が、28日(金)都内にて13:00より行われた。  第7試合のミクロ級5分2Rで対戦する、DEEP女子フライ級王者しなしさとこ(フリー)は43.50kg、マドレーヌ(メルヘン王国#FIGHTTEAMミチバ)は43.95kgでそれぞれ計量をクリアー。  マドレーヌはいつも通り「ハッピーメルヘーン!」と両手を上げて登場するも、足元の布に引っかかってつまずく。思わぬハプニングに照れ笑いしながら秤に乗り、計量中も計量後も次々とメルヘン&セクシーポーズをとってカメラマンたちの期待に応えた。黒ビキニは計量のために「軽い軽いウェアをゲットした」のだという。  ツーショット撮影でも様々なポーズをとるマドレーヌに、しなしも思わず吹き出してしまった。  その後のコメントでは、マイクを向けられるとマドレーヌはまるでホラー映画のような「ぎゃーっ!」という絶叫をあげ、その場にいた全員をビックリさせると、何事もなかったかのように「マドレーヌです、ハッピーメルヘン!」と笑顔であいさつ。  絶叫した理由を聞くと「そんなのしましたっけ? 記憶にないです」とマドレーヌ。「普段通りにリラックスした姿で計量ができました。でもDEEP JEWELSとは違って男ばかりなのでピリピリした雰囲気を感じました」と、ホームリングであるDEEP JEWELSの計量会場とは雰囲気が違ったと話す。  しなしを見た印象は「第一印象はいい人そうでした。いいお姉さんなんだろうなと思いましたね。面識ないけれど、今まで自分の適性体重での階級がない中で戦ってきたのは私と同じ。その意味でも大先輩。それで21連勝もしてきた方なので余裕があるなと思いました」とリスペクトするが、「最近で言えばもう時代は私なので。申し訳ないですが、アピール力が少し足りない。王者なのになんでベルトを持ってきていないのか」とダメ出しをする。  マドレーヌの言う通り、しなしは通常体重が42kg程度でありながら対戦相手がいないため52~60kgでも試合をしてきた。マドレーヌもアトム級(47.6kg以下)時代は前日計量で45kgしかなかったため、同じ苦しみを味わってきたのだ。 「でも、前回はすぐ痩せたんですが、プロレスでデビュー(5月12日)してからは身体が大きくなりました。逆に大きくしていかないと受け身をとった時に衝撃に耐えられなくて“うわっ”となってしまうんです。身体を作らないといけないので筋肉量を増やしていって、大きくしていって体質改善しています。関本大介選手という男子プロレスラーがいるんですが、そういう感じの身体になりたい」と、今後も身体を筋肉で大きくしていくという。 [nextpage]  しなしは2001年12月に総合格闘技プロデビュー。2006年8月のDEEP女子ライト級王座決定戦で渡辺久江に敗れるまで21連勝(2引き分けを挟む)という記録を打ち立てた。2007年3月にスマックガール・フライ級女王、2008年2月にはDEEP初代女子フライ級王座を獲得。37勝3敗2分の驚異的な戦績を誇る、生ける女子格闘技レジェンドだ。  それに対してマドレーヌは1勝3敗。戦前の予想は圧倒的不利との声が多い。 「それは存じ上げております。まず、なぜ私にオファーが来たのか。いろいろな人に言われています。プロレスの先輩、プロレスファン、友達にも言われました。けれども私にとっては大チャンス到来なので、私がハッピーなのでいいお話が舞い込んで来たと信じて疑いません。いろいろな見方はありますが、これを試練と見るかチャンスと見るか。私にとってはチャンスでしかない。試合が成立しないとカードは組まれないですから、チャンピオンと戦えるだろうなと思ってくれているから組まれたのだと思います。思い違いですか?」と、チャンスとしか考えないポジティブ思考。 「あと、今回の大会は男子もそうですが、チャンピオンがたくさん出ているじゃないですか。そこに挑んでいくカードがいくつかあります。だから今回の大会は、下の選手が有名選手に立ち向かって行くというテーマがあると思っています。ミドル級王者の水野竜也選手と戦う中井光義選手には親近感を覚えますね。戦績も同じくらいですし、プロレスもやられていますし。だから2人でプロレスラー凄いんだぞってところを見せたいと思います」と、大会テーマを深読みした。  しなしは柔道・サンボの経験から、投げての腕十字を必殺パターンとしている。これについて聞かれると「私が対策を完璧にできれば絶対にハマらないパターンを考えてきました。あとはそれを忠実にできるかどうかですね。前回3月の玉田育子選手との試合でも、何回も腕十字を仕掛けられましたが極められませんでした。玉田選手としなし選手はタイプが似ている印象があります。玉田選手には負けましたが一本を取られなかったのは自分の中で大きい。その自信を持って臨みます。どこにも負ける気はありません」と、対策は万全のようだ。  さらに「しなし選手は市井舞さんというプロレスラーと戦っていますよね。市井さんと私の先輩が一緒に練習していたことがあって、市井さんはしなし選手に勝っているんです。しなし選手に数少ない黒星を付けた一人がプロレスラー。私はしなし選手に勝った2人目のプロレスラーになってやろうじゃないかと思っています」と、女子プロレスの先輩が2008年5月、しなしに2つ目の黒星を付けているのに続くと宣言。  しなしがパウンドでのKOを予告していることを聞くと「パウンド打てると思ってんじゃねえよ!」と急に強気になるマドレーヌ。 「正直、しなし選手の筋肉は見た目のいい筋肉。私は使える筋肉を持っていると私は思いました。すっごいナメてくると思うのでどんどんナメてもらってもかまいません。マドレーヌは甘くて美味しいですから。でも、甘いものを食べ過ぎるとすっ転んじゃいますよ」と、ナメてかかってきたら足元をすくわれるぞとしなしに言い放った。<関連記事>マドレーヌのメルヘン&セクシーポーズに女王しなしさとこも思わず笑顔=計量しなしさとこが1年2カ月ぶり復帰、相手はマドレーヌマドレーヌ、女王しなしとの対戦決定に「オレが1番驚いたわい。賛否両論? しらねーよ」しなしさとこが女王ボディの仕上がり具合をインスタで随時披露、29日に1年2カ月ぶり復帰戦メインは柴田“MONKEY”有哉vs神龍誠の暫定王者決定戦、王者集結、小見川道大復帰戦も=6・29全対戦カード&試合順決定
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