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2022年12月25日(日)に神奈川・横浜武道館で開催される『PANCRASE 330』の追加対戦カードが7日、発表された。
前日に発表されたフライ級王座戦に続き、バンタム級タイトルマッチ(5分5R)で、王者・中島太一(ロータス世田谷)が、同級1位のTSUNE(リバーサルジム新宿Me,We)を挑戦者に迎え、初防衛戦に臨む。
▼バンタム級キング・オブ・パンクラス・チャンピオンシップ 5分5R
中島太一(ロータス世田谷)王者・MMA14勝12敗
TSUNE(リバーサルジム新宿Me,We)挑戦者・1位・18勝10敗4分
中島は、174cmの長身を活かした打撃と強い組みで、フェザー級で、2020年2月にボリス・フェドロフ(ロシア)に判定勝ち、2020年9月には堀江圭功にも判定勝利。2021年5月にフェザー級で王者ISAOに挑んだが、判定負け。
その後、階級をバンタム級に下げ、2021年12月の暫定王者決定戦で井村塁に2R TKO勝利で戴冠。正規王者だったハファエル・シウバ(ブラジル)が引退で王座返上したことで、中島が正規王者となっている。2022年4月にはRIZINに初参戦し、ヴガール・ケラモフの圧力に崩され、1R 前三角絞めで一本負けを喫しているだけに、今回のホームに戻っての王座戦で初防衛を果たしたいところ。
対するTSUNEは、中島と同じ2011年プロデビュー。DEEPを主戦場に4連勝(2分)と快進撃も、2014年から2015年に3連敗で、2015年12月からPANCRASEに参戦。6勝2敗と好スタートも、WLF後に金太郎、アラン“ヒロ”ヤマニハ、春日井寒天たけし相手に3連敗と厳しいキャリアを過ごした。
しかしその後、鬼神光司を1R リアネイキドチョークで極めると、平田丈二と井村塁に判定勝ち、2022年9月の前戦では平岡将英を1R リアネイキドチョークで極めて再び4連勝をマーク。
ケージのなかで「前もトップまでランキングに行って取りこぼして、また上がってきて勝てました。4連勝したんで、次、タイトルマッチ、絶対にお願いします。(王者・中村太一に向けて)いつでもいいんで、よろしくお願いします」と王座挑戦をアピール。
その場でケージインした中島太一は、「ナイス動きでした。でも正直、いまの動きでは僕に勝てない。いま無茶苦茶練習しているし、僕ほど練習してる人はいないと思います。やるからには準備してきます。しっかり練習してきてください。10月、横浜武道館、メインでやらせてください」と防衛戦を承諾していた。
今回の王座戦の正式決定に、王者の中島は、自身のツイッターで「晴れて第4代パンクラスバンタム級王者になりました。12月25日、横浜武道館で防衛戦をやります。僕の旅はまだまだ続くし、まだまだ上を目指していきます。王者の誇りを持って迎え打ちます。応援よろしくお願い致します!」と投稿。
挑戦者のTSUNEも「次戦決まりました。ついにここまで来ました。あとひとつ クリスマスはみんな横浜にお願いします」と王座奪取に向け、意気込みを記している。
プレスリリースには「キャリア11年を超え、先日の10月5日に37歳を迎えたTSUNE、これが最後のベルト挑戦と決意を固める。当然、泥臭くても勝利をもぎ取りたい。片や王者中島は防衛後に海外プロモーション転戦の目標を固め、自身の価値を高める為にもがぜんFINISH勝利を狙う。互いの目的と決意が交差するバンタム級KOPC!」と記されており、王座戦後の動向にも注目だ。
オーソドックス構えで深い懐から、鋭い後ろ廻し蹴りでKO勝利も持つ中島に対し、サウスポー構えのTSUNEは下がっても打てる左ストレートなどを武器に、ともに粘り強い組み技を誇る。オールラウンダー同士、5Rの王座戦でペースを掴むのは中島かTSUNEか。