2022年10月1日、米国ネバダ州ラスベガス のUFC APEXで『UFC Fight Night: Dern vs. Yan』が開催された。
前日計量では、ジェシカ・ペネが減量中の体調不良により、タバサ・リッチとの女子ストロー級戦が中止となったほかは、全選手が計量をパスしている。
UFC Fight Night 60: Dern vs. Yan
現地時間2022年10月1日(土)/日本時間2022年10月2日(日)米国ネバダ州ラスベガス /UFC APEX
【メインイベント】
▼女子ストロー級 5分5R〇ヤン・シャオナン(中国)16勝3敗(UFC7勝2敗)115.5lbs/52.39kg[判定2-0]※48-47×2, 47-47×マッケンジー・ダーン(ブラジル)12勝3敗(UFC7勝3敗)115.5lbs/52.39kg)
女子ストロー級5位のダーンと6位シャオナンが対戦。1R、ともにオーソドックス構え。左のサイドキックはシャオナン。ダーンも右ローもそれと掴もうとするシャオナン。先に詰めるダーン。ジャブのダブル。シャオナンは左関節蹴りでストッピング。アッパーのフェイントでダーンの入りを牽制。
右ローを突くダーン。前進し金網に詰めて組むと右で差してシングルレッグで引き出そうとするが金網に戻すシャオナンは突き放す。
左インローを突くシャオナン。遠間からシングルレッグで引き込みも狙うが離れるシャオナン。左右を振って右で差して右手を引き手を持って払い腰テイクダウン! 下にならずにシャオナンが立ち上がりブザー。
2R、シングルレッグからシャオナンの蹴りにシッティングガードで左足にからみ引き込みのダーン。片ヒザ立でパウンドのシャオナン。左足を抱えながら左腕をオモプラッタで巻き込むダーンが上に。肩固めへ! 自身の右足を抱えて防ぐシャオナン。なおもトップキープのダーンハマウントからパウンド。腕十字狙いも。バックを見せたシャオナンの背後からパウンド。バックマウントから腕十字狙いも、シャオナンも半身になり凌ぐ。
3R、ワンツーで詰めて組もうとするダーン。首相撲からヒザ蹴りに、右でオーバーフックして引き込むダーン。付き合わないシャオナンは立ち上がる。左ミドルを当てるダーン。シャオナンは金網に詰まると右前蹴り。しかしダーンも左を当てる。シャオナンはヒット! 左にシングルレッグで持ち上げるダーンだが、足を抜くシャオナン。ダーンの右の大振りをかわす。左右の蹴りで前に出るダーン。シャオナンも左インロー、右ローと前足を蹴る。詰めるダーンは残り10秒で首投げを決めるがブザー。
4R、前に出るのはダーン。金網に詰めてシングルレッグを両足で挟み、さらに引き出そうとするが片足立でしのぎ、足を抜くシャオナン。ダーンの入りに右を突くシャオナン。ニータップ気味に近づき、右の引手を掴んで右で小手巻き払い腰を狙うが、ここは投げられないシャオナン。
なおも右で前に出るダーン。右前蹴りで距離を取るシャオナンは左インロー。さらに左サイドキツクを当てて間合いを取る。詰めて再度、右の引手を掴んで右で小手巻き払い腰を狙うが、潰して上になるのはシャオナン。腰を抱き、ダーンは下からの腕十字狙いで足を頭にかけるがブザー。
5R、声を出しながら左右を突くダーン。金網に詰めると、今度はは右で差して引手を掴んで、巻き込んで払い腰テイクダウン!
サイドを奪いマウントから細かい鉄槌連打。バックマウントからパウンド連打。左手首をコントロールして右のパウンド。いったん左足を外すシャオナンだが、再び両足を差し込んだダーン。残り2分。左でリストコントロールしたまま右で鉄槌。右腕をまたいで残り30秒で腕十字へ! クラッチが切れた瞬間に、シャオナンが腕を抜き上になって拳を振ったところでブザー。ニアフィニッシュで2点差がついたラウンドになるか。
判定は2-0(48-47×2, 47-47)で最終ラウンドのダーンの猛攻を凌いだシャオナンが勝利。2連敗で止めたチームアルファメールのシャオナンは、ユライア・フェイバーの前で、「彼女の柔術が素晴らしいことは知っている。彼女は黒帯で、私は白帯。今回のキャンプでグラップリングを一生懸命練習した。そして今、こんなにできるようになった! 立ち技なら何があっても勝てると思っているから、打撃のトレーニングはあまりしてこなかった。5Rは自分にとっては難しくなかった。過去2試合は負けたからオクタゴンでインタビューを受けられなかった。チームアルファメールに感謝したい。そして、ここで応援してくれたみんなにありがとうと言いたい」と語った。
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【コ・メインイベント】
▼ウェルター級 5分3ラウンド〇ランディ・ブラウン(ジャマイカ)16勝4敗(UFC10勝4敗)170.5lbs/77.34kg[判定3-0] ※29-28×3×フランシスコ・トリナウド(ブラジル)28勝9敗(UFC18勝8敗)170lbs/77.11kg
1R、サウスポー構えのトリナウド。オーソドックス構え。のブラウンは長い左ジャブ。さらに右ストレート! 金網まで吹っ飛びダウンしたトリナウドだが、追撃しないブラウン。トリナウドもすぐに立つと、ワンツーから詰めて左で差して押し込み。左足をかけてボディロックテイクダウン! パスから腕十字も外してスクランブルするブラウンががぶりからニンジャチョーク狙いもブザー。
2R、左右を振るトリナウドに、遠間から左ジャブを連打するブラウン。さらに高い左前蹴りでトリナウドを入らせない。右ハイはブロックするトリナウドは左フックを振る。それをかわして右を狙うブラウン。前蹴りをかわして組んだトリナウドはスタンドバックからヒザ蹴り。残り30秒。ブラウンが背後のトリナウドにアームバーを狙いブザー。
3R、右カーフを当ててバランスを崩したブラウンに上になるトリナウド。右で脇差し片足を抜くと、ハーフになるが、腰を切ってフルガードに戻すブラウン。判定は3-0で1、2Rを制したブラウンが勝利。4連勝を決めた。
試合後、ブラウンは「いいテストだったけど、ベストではなかったと思う。彼は素晴らしいベテランであり、対戦出来て本当に光栄だった。彼の経験を確かに感じたよ」と語った。
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▼ライトヘビー級 5分3Rマキシム・グリシン(ロシア)32勝9敗(UFC2勝2敗)205.5lbs/93.21kgフィリペ・リンス(ブラジル)15勝5敗(UFC1勝2敗)205.5lbs/93.21kg
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【メインカード】
▼バンタム級 5分3R〇ラオーニ・バルセロス(ブラジル)17勝3敗(UFC6勝2敗)135.5lbs/61.46kg[判定3-0] ※30-27×2, 30-25×トレビン・ジョーンズ(グアム)13勝9敗(UFC1勝2敗)135lbs/61.24kg
1R、サウスポー構えのジョーンズ。オーソのバルセロスは右ミドルハイをガード上に当てる。先に組むのはバルセロスも突き放すジョーンズ。シングルレッグのバルセロスは小外がけテイクダウン!
ハーフのジョーンズに背中を着かせると、パスマウントへ。エゼキエルチョークを狙い、さらにマウントパウンドもブザー。
2R、前手のジャブ争いから右を当てるバルセロス。さらに右ストレートにジョーンズは後退! 跳びヒザで金網際まで飛び込むバルセロス。左カーフも。
ジョーンズの左にカウンターの右を当ててダウンを奪うバルセロスがニーシールドのジョーンズにヒジ打ち。立ち際を潰してサイド。スクランブルするジョーンズのバックを奪取。亀のジョーンズに左足をかけて、正対際を潰して上に。ハーフのジョーンズに鉄槌。
3R、ステップを踏み右から左、右アッパーを突くバルセロス。下がるジョーンズはシングルレッグも切られる。上下の打撃にヒザ蹴りも突くバルセロス。ジョーンズのワンツーの左をダッキングしてかわす。右ハイは空振り。さらに右のテンカオもローブローに。
再開直後。走り込んでダブルレッグテイクダウンはバルセロス。そのままマウントを許すジョーンズ。足を戻そうとするジョーンズにレッグドラッグからヒジはバルセロス。左で脇差し立とうとするジョーンズを潰してパウンド連打でブザー。バルセロスがヴィクター・ヘンリー戦の判定負けから復活の判定勝ち。
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▼フェザー級 5分3R〇ソディック・ユサフ(ナイジェリア)13勝2敗(UFC6勝1敗)145.5lbs/66.00kg)[1R 0分30秒 ギロチンチョーク]×ドン・シェイニス(米国)12勝4敗(UFC0勝1敗)146lbs/66.22kg
1R、ともにオーソドックス構え。詰めるジェイニスにユサフは右ヒザを突き、首相撲からヒザ蹴り連打、ダブルレッグに入ってきたジェイニスをがぶり、アームインギロチンチョーク! 秒殺一本勝ちした。
試合後にユサフは、コリアン・ゾンビを次の対戦相手に指名した。
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▼ライト級 5分3R〇マイク・デイビス(米国)10勝2敗(UFC3勝1敗)155lbs/70.31kg[判定3-0] ※29-28、30-26×2×ヴィチェスラフ・ボルシェフ(ロシア)6勝3敗(UFC1勝2敗)155.5lbs/70.53kg
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【プレリミナリー】
▼キャッチウェイト(140lbs)5分3R〇ダニエル・サントス(ブラジル)10勝2敗(UFC1勝1敗)138.5lbs/62.82kg[2R 4分28秒 KO]×ジョン・カスタネーダ(米国)19勝6敗(UFC2勝2敗)139.5lbs/63.28kg
1Rに3度のダウンを奪われたサントスが、2Rに猛反撃。右ボディを効かせ、首相撲から右ヒザKO。
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▼ヘビー級 5分3R〇イリル・ラティフィ(スウェーデン)16勝8敗(UFC9勝6敗)253lbs/114.76kg[判定3-0] ※30-27×3×アレクセイ・オレイニク(ロシア)60勝17敗(UFC9勝8敗)254lbs/115.21kg
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▼ライト級 5分3R〇ジョアキム・シウバ(ブラジル)12勝3敗(UFC5勝3敗)155lbs/70.31kg[2R 3分08秒 TKO]×ジェシー・ロンソン(カナダ)21勝12敗(UFC0勝5敗)155.5lbs/70.53kg
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▼ミドル級 5分3R〇ブレンダン・アレン(米国)20勝5敗(UFC8勝2敗)186lbs/84.37kg[1R 4分17秒 リアネイキドチョーク]×クリストフ・ヨトゥコ(ポーランド)24勝6敗(UFC11勝6敗)185.5lbs/84.14kg
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▼女子キャッチウェイト(150lbs)5分3R〇チェルシー・チャンドラー(米国)5勝1敗(UFC1勝0敗)140lbs/63.50kg[1R 4分15秒 TKO] ※マウントからパウンド×ユリア・ストリアレンコ(リトアニア)10勝7敗(UFC1勝5敗)139.5lbs/63.28kg
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▼バンタム級 5分3R〇グイド・カネッティ(アルゼンチン)10勝6敗(UFC4勝5敗)135.5lbs/61.46kg[1R 1分04秒 リアネイキドチョーク]×ランディ・コスタ(米国)6勝4敗(UFC2勝4敗)135lbs/61.24kg
カネッティはバンタム級5位の最速サブミッション勝利。
【中止】女子ストロー級 5分3Rジェシカ・ペネ vs. タバサ・リッチ