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『ABEMA格闘チャンネル 海外武者修行プロジェクト』3期生として、『DEEP JEWELS』で活躍する本野美樹(AACC)が、ラスベガスのシンジケートMMAで武者修行することが8日、ABEMAから発表された。
同プロジェクトは、ABEMAが格闘家専門のスポーツエージェント「ON THE ROAD MANAGEMANT」と連携し、若手MMAファイターに海外での練習環境を提供するもの。
第1期生は平田直樹と平田樹の兄妹が米国サンディエゴとニューヨークで武者修行。そのほかにも三上ヘンリー大智、オーディン、さらに木下憂朔が同プロジェクトで渡米する予定だったが、木下はコンテンダーシリーズでUFC入りが決まり、三上とオーディンは時期が改められることになっている。
8月12日からは、第2期生として、田上こゆると北野一声がミルウォーキー州にある「Roufusport MMA」で武者修行中。Bellator世界バンタム級王者のセルジオ・ペティスも所属する同ジムで日々海外の選手と拳を交えて練習に励でおり、「相手がプロ、アマ関係なく打撃は通用する自信はついた」(田上)、「(アメリカに行ったことで)日本人には日本人に合った戦い方があるのだと思いました。そこにアメリカの技術も取り入れていく。そうすれば最強のスタイルになるはず」(北野)と海外修行を通じて成長した姿をSNSに投稿している。
そして今回、第3期生として、本野美樹の米国修行が決定した。本野は日本時間の8日、練習場所となる「シンゲートMMA」に到着。さっそく米国修行中の東よう子らと合流し、グラップリング練習からスタートしており、SNSに「無事到着!!! 練習1発目はグラップリング。今は防ぐのに必死。1カ月で成長する。明日からのプロ練楽しみ」と現地から報告している。
東陽子選手、八歳の息子さんと一緒に格安航空券でロスまできてレンタカーして五時間運転してベガスまで練習にきました👏👏
— Shu Hirata | シュウヒラタ (@ShuHirata) September 3, 2022
今日からシンジケートで練習、宿泊先はアルジャメインの家です。
強くなるために。
マジ、尊敬します。 #母は強い
28歳の本野は、元RIZIN女子スーパーアトム級王者の浜崎朱加や、第7代DEEP JEWELSアトム級王者の大島沙緒里など、国内女子MMAのトップランカーたちが所属するAACCの選手。
名門・東海大学柔道部から、MMAに転向し、アマチュア無敗。2019年3月の『HEAT』でプロMMAデビューを果たすと、同年6月の『DEEP JEWELS』でプロデビュー2戦目にして長野美香に勝利。2020年7月の「DEEP JEWELSストロー級暫定王者決定戦」で、赤林檎を1R4分23秒、TKOに下し、わずか6戦目で王座に就いた。
しかし、2020年12月19日の『DEEP JEWELS 31』でのノンタイトル戦で、デビュー2戦目の超新星・伊澤星花に判定負け。続く6月大会ではストロー級王座を賭けて再戦も、伊澤に1R3分22秒、腕十字で一本負けし王座陥落。2021年12月にHIMEに判定勝利で再起を飾ると、2022年3月の前戦では、にっせーに1R 腕十字で一本勝ちし、2連勝をマークしている。
ラスベガスでは、UFCを引退したロクサン・モダフェリも在籍し、朝倉海やSASUKEらも出稽古に訪れたシンジケートMMAで、約1カ月間の練習に励む。
今回の本野の渡米に、ABEMA格闘チャンネルの北野雄司エグゼクティブプロデューサーは、「本企画の3期生の本野選手がアメリカに旅立ち、 また4期生・5期生にあたる選手たちが、出発を待っています。 ほぼボランティアでアメリカを飛び回り、選手をサポートしてくださるシュウ・ヒラタさんの情熱に感謝しています。もちろんアメリカで練習したからといってすぐに成長して、すぐに試合で結果が出て……というほど総合格闘技は甘い世界ではないと思いますが、『世界の高さと厳しさ』を知ることで、高い視点を持って次のステージを目指してくれることを願っています。 今年の冬から2023年にかけて旅立つ『7期生』『8期生』の応募もお待ちしています!」とのコメントを発表している。
同プロジェクトは、世界で活躍することを目標に日々奮闘している、あるいはすでに世界で戦っている日本人の若手選手を一定期間アメリカに滞在させ、さらなる成長のきっかけを得ることを期待し、それぞれの適性に合った北米トップレベルのMMAジムで、経済面を心配することなく練習だけに集中することが出来る環境を提供するもの。
ABEMAが渡航費用や滞在費用を負担するほか、豊富なコネクションを持つ「ON THE ROAD MANAGEMANT」のシュウ・ヒラタ氏とABEMA格闘チャンネルが、選手の将来の方向性やスタイルに応じた練習環境の紹介および宿泊先の案内など、すべての手配を行っている。
なお、同プロジェクトでは、現在も随時若手ファイターからの応募を受け付けており、条件は「世界での活躍が期待される、プロ戦歴10試合未満・30歳未満のMMAファイターのみ」で、現在から過去にいたるまでの出場団体や、契約先ジム、マネジメントなどの一切は問わない。
すでに200件近い応募が寄せられている中から、男女含め「第5期生」までが内定しており、また海外で長期的に練習している先輩ファイターたちからも「ウチで受け入れるのはどうか?」と相談が寄せられるなど、広がりを見せている。今回の企画に参加する選手の模様は「ABEMA」格闘チャンネルの公式YouTubeの「Fighter's Diary」として発信予定だ。
◆応募連絡先
ABEMA格闘チャンネル エグゼクティブプロデューサー:北野雄司
応募先メールアドレス:[email protected]
◆応募条件
「世界での活躍が期待される、プロ戦歴10試合未満の30歳未満のMMA格闘家」であること。※これまで/今後の出場団体や契約先ジム・マネジメントなどの一切は問わない。
■ON THE ROAD MANAGEMANT
2016年にシュウ・ヒラタ氏が、ティアゴ・オカムラ氏と「ON THE ROAD MANAGEMENT」を設立。サンパウロとニューヨークの南米・北米本部、そしてシドニー、モスクワ、ソウルの支部を通じて、現在、ジェシカ・アンドラージ、岡見勇信、アレクサンドル・ロマノフ、佐藤天、イアン・”ハルク”・クテラバ、魅津希、井上直樹、マリナ・ロドリゲズ、村田夏南子、カポエラ・エリザウ、平本蓮、カロル・ロザ、佐々木憂流迦、ジェシカ・デルボニ、倉本一真、ヴェルナ・ジャンジローバなど、約80人の格闘技選手のマネジメントを手掛ける。