▼ONE世界フェザー級(※70.3kg)選手権試合 5分5R
×タン・リー(米国)王者・13勝3敗 153.5 LBS, 1.0078
[判定0-3]
〇タン・カイ(中国)挑戦者・15勝2敗 155 LBS, 1.0248
※タン・カイが新王者に
また、コ・メインでは、「ONE世界フェザー級(※70.3kg)選手権試合」(5分5R)として、王者タン・リー(米国)と、挑戦者タン・カイ(中国)が対戦。こちらも計量およびハイドレーションテストをパスしている。
ONEフェザー級王者のタン・リーは、2020年10月にマーティン・ニューイェンを3R、左右フックの連打でTKOに降し、王座奪取、ベルトを巻いた。
父からテコンドーを、ライアン・ホールから柔術を習ったというベトナム系米国人ファイターのリーは、“ノックアウト・アーティスト”として知られ、2019年5月のONEデビュー以来、ユサップ・サーデュラエフ、朴光哲、高橋遼伍、ニューイェン、さらに3月の前戦ではゲイリー・トノンの足関節にも対応し、1R、パウンドによるKO勝ち。ONE5戦負け無しの戦績を持つ36歳だ。
壇上でマイクを持ったONE5戦負け無しの王者タン・リーは、「彼はとてもいいファイターだ。今回の試合では、より良いバージョンの僕を見ることができると思う。そして、それが僕と僕のチームにとって最も重要なことだ。だから、結果がどうであれ、僕はあそこに行き、手がもげるまで戦うつもりだ。絶対に諦めないし、最後に何が起こるか見てみたい」と、気合のコメント。
対する26歳のタン・カイもONE6戦負け無しの強打者。イ・スンジョンを2R KOに下すと、エドワード・ケリー、ケアヌ・スッバに判定勝ち、高橋遼伍を右ストレートで1R TKO。ユン・チャンミンも1R TKOに下すと、2022年3月の前戦では、キム・ジェウンを1R 左右のワンツーでマットに沈めている。
タン・カイはフェイスオフ後、「彼は今、チャンピオンだ。そして彼はもちろん、僕を見下ろしている。でも、どんな形であれ、結果はマットの上で見ることになるし、僕は彼を打ち倒すよ。これはトラッシュトークじゃない。心の底からそう思っている。覚悟してほしい。僕はタン・リーを打ち負かすつもりだ」と、自信の言葉を王者に向けている。
1R、まずはオーソドックス構えから。タン・リーは遠間から。タン・カイは左ハイで牽制。タン・カイもワンツーから蹴りに繋ぎ、右の飛び込みも見せる。
圧力をかけ始めたタン・リーに右カーフを返すタン・カイ。追うタン・リーはスイッチしての左ミドル。バックステップでかわすタタン・カイ。踏み込んでの右を打ち込むタン・リー。さらに右の後ろ廻し蹴りを見せる。互いに慎重な出だし。
2R、サウスポー構えから入るタン・リー。ワンツーの左を振る。右カーフを当てるタン・カイ。タン・リーの入りに左右を狙う。タン・カイのローをチェックするタン・リーだが、タン・カイはなおも右ロー。リーは前足を変える。クリンチしての首相撲からヒザを狙うが、突き放すタン・カイ。
右をタイミングよく振り、バランスを崩すタン・リーは下になるも付き合わないタン・カイ。スタンド再開に。右ローを当てるタン・カイにタン・リーは距離を取る。
Tang Kai CHOPS the leg! 🪓 #ONE160 #ONEChampionship
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3R、サウスポー構えのタン・リー。タン・カイは外足を取り左ロー。ジャブ、右ローを突く。オーソドックス構えに変えるタン・リー。左右の連打で前に出るが、サークリングするタン・カイ。徐々に詰めて左を狙うが、そこにカウンターの右を当てるタン・カイ!
Thanh Le's put on SKATES 🛼 #ONE160 #ONEChampionship
— ONE Championship (@ONEChampionship) August 26, 2022
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4R、サウスポー構えで立つタン・リー。追って左をかすめるが、右に回るタン・カイ。タン・リーは左の蹴りで止めを狙う。詰めたタン・リーの左フックに、タン・カイも左! 効かせたのはタン・カイ!
なおも左を当てると、2度目の腰を落としたタン・リーは左を当て返す。タン・リーはダブルレッグからバックテイクを狙うが、正対し突き放すタン・カイ。タン・リーは後ろ廻し蹴りを見せる。
5R、左右を強振するタン・リー。ステップでかわすタン・カイ。タン・リーの打ち終わりの足が揃ったところに左を効かせる! タン・カイの蹴り足掴んで右を当ててバランスを崩すタン・カイ。左回りでこつこつジャブを突き、最終Rの流しに。足を使うタン・カイは、タン・リーの詰めに左フックを合わせる。最後にタン・リーが詰めて左を当てたところゴング。前に出させたタン・リーをタン・カイはカーフキックで削り、カウンターでダウン奪った5Rの王座戦。
判定は3-0でタン・カイが勝利。ONE初の中国人男子世界チャンピオンとなったタン・カイはベルトを手に、「タン・リーはタフだと知っていたけどスタミナもあった。4Rにダウンを奪っても立ってきて素晴らしい選手だった。試合前、中国のファンの期待にナーバスになったけど、今は誇りを持って母国に帰ることが出来る」と涙を見せて語った。