(C)ONE Championship
2022年8月26日(金)と27日(土)にシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Championship『ONE160:Le vs. Tang』と、『ONE Fight Night 1 : Moraes vs. Johnson』に向けて25日、計量および会見とフェイスオフが行われた。
2つの大会は、8月26日の日本時間21時30分から『ONE160:Le vs. Tang』が行われ、27日の午前9時から北米向けに『ONE Fight Night 1』が行われる。両大会とも日本ではABEMEでの配信が決定している。
前半の『ONE160』のメインイベントでは、「ONEライト級(77.1 kg)選手権試合」(5分5R)として、初防衛を目指す王者オク・レユン(韓国)と、王座奪還を狙う挑戦者クリスチャン・リー(米国)が再戦。ともに計量およびハイドレーションテストをパスした。
MMA16勝3敗のオク・レユンは、2021年9月の「ONE: REVOLUTION」で当時の王者クリスチャン・リーに挑戦。5R判定3-0で新王者に輝いている。
2021年4月の「ONE TNT 3」でONEデビューを果たしたオク・レユンは、ダゲスタン出身のマラット・ガフロフに判定勝ち。2021年4月の「ONE on TNT 4」でエディ・アルバレスから1Rにダウンを奪い判定勝ち、さらにクリスチャン・リーも下し、ONE負け無しの3連勝中だ。
会見では、「僕はどんな論争もただ結論づけるためにここにいる。だから、5Rであっても、ノックアウトかサブミッションか、ジャッジの判定かどうかは気にしない。この試合で、僕の方が優勢であることを示し、もう論争が起きないようにするだけだ」と、完勝で王座を守ることを宣言した。
対するMMA15勝4敗のクリスチャン・リーは、王者から挑戦者に立場を変えて再戦に臨む。
2019年5月に青木真也をTKOに下し、ライト級王座を獲得したクリスチャンは、2019年10月にONE4連勝中だったザイード・フセイン・アサラナリエフに判定勝ちしGP王者にも輝くと、2020年10月に当時14勝無敗だったユーリ・ラピクスを1R TKOに下し、初防衛に成功。2021年4月の「ONE on TNT」では、ティモフィ・ナシューヒンを1R、左フックからのパウンドで73秒 TKOに降し、2度目の防衛に成功。
しかし、2021年9月のオク・レユン戦で互いにダウンを奪う激闘のなか、リアネイキドチョークでニアフィニッシュの場面を作りながらも後半にスタミナを切らし、際どい判定を落としている。
ONEでは水抜き無しの77.1kgで戦うクリスチャンは、ハワイで朝倉未来、武田光司とも肌を合わせており、「この試合の準備は前回の試合とは全く違う。トレーニングキャンプをより充実させた。もっと長くトレーニングしたし、よりハードなトレーニングを積んだ。そして、前回の試合よりも今日の方がずっと良いファイターだと感じている」と、ベルト奪還に向けて万全であることを語った。
また、コ・メインでは、「ONE世界フェザー級(※70.3kg)選手権試合」(5分5R)として、王者タン・リー(米国)と、挑戦者タン・カイ(中国)が対戦。こちらも計量およびハイドレーションテストをパスしている。
壇上でマイクを持ったONE5戦負け無しの王者タン・リーは、「彼はとてもいいファイターだ。今回の試合では、より良いバージョンの僕を見ることができると思う。そして、それが僕と僕のチームにとって最も重要なことだ。だから、結果がどうであれ、僕はあそこに行き、手がもげるまで戦うつもりだ。絶対に諦めないし、最後に何が起こるか見てみたい」と、気合のコメント。
対する、ONE6戦負け無しの強打者タン・カイも、「彼は今、チャンピオンだ。そして彼はもちろん、私を見下ろしている。でも、どんな形であれ、結果はマットの上で見ることになるし、僕は彼を打ち倒すよ。これはトラッシュトークじゃない。心の底からそう思っている。覚悟してほしい。僕はタン・リーを打ち負かすつもりだ」と、自信の言葉を王者に向けている。
なお、日曜朝大会の『ONE Fight Night 1』で「ONEフライ級ムエタイ世界GPリザーブマッチ」としてアミール・ナセリ(イラン / マレーシア)と対戦予定だった、フライ級ムエタイ2位のジョナサン・ハガティー(英国)が体調不良のため欠場。試合は中止となった。
ハガティーは、5月の『ONE 157: Petchmorakot vs. Vienot』でもボルター・ゴンサルベス(ブラジル)戦前に医師による許可が下りず、出場を辞退していた。主催者によれば、今回のハガティーの欠場の原因は、新型コロナウイルス関連の病気ではないとしている。
この試合中止にともない、もう1つのリザーブマッチのパンパヤック・ジットムアンノン(タイ)vs.シャーゾット・カブトフ(キルギス)が、『ONE 160』から『ONE FIGHT NIGHT 1』に変更された。
よって、『ONE 160』のリードカードは無くなり、全7試合がメインカードとして、金曜夜の大会で行われる。
ONE 160: Ok vs. Lee II
シンガポール・インドアスタジアム
日本時間21時30分 開始予定(ABEMA/ONE Supper App配信)
▼ONEライト級(77.1 kg)選手権試合 5分5R
オク・レユン(韓国)王者・16勝3敗 168.5 LBS, 1.0210
クリスチャン・リー(米国)挑戦者・15勝4敗 169.75 LBS, 1.0044
▼ONE世界フェザー級(※70.3kg)選手権試合 5分5R
タン・リー(米国)王者・13勝2敗 153.5 LBS, 1.0078
タン・カイ(中国)挑戦者・14勝2敗 155 LBS, 1.0248
▼第5試合 ONEバンタム級ムエタイ 3分3R
リッテワダ・ペッティンディー(タイ)145 LBS, 1.0241
セーマペッチ・フェアテックス(ムエタイ)144.75 LBS, 1.0083
▼第4試合 ONEフェザー級(※70.3kg) 5分3R
アミール・カーン(シンガポール)155 LBS, 1.0112
キアヌ・スッバ(マレーシア)153.25 LBS, 1.0057
▼第3試合 ONEヘビー級(※102.01kg)5分3R
ポール・エリオット(英国)243.75 LBS, 1.0103
マルチン・バトゥール(クロアチア)244 LBS, 1.0087
▼第2試合 ONEグラップリング・ライト級(※77.1kg)10分1R
ヘナート・カヌート(ブラジル)169.75 LBS, 1.019
トミー・ランガカー(ノルウェイ)170 LBS, 1.0244
※有効な技・仕掛けに対して、レフェリーが「キャッチ」コール。サブミッションで試合が決まらなければ「キャッチ」の多いファイターが勝利。
▼第1試合 フライ級(※61.2kg)→バンタム級 5分3R
ターレス・ナカス(ブラジル)
カンタラジ・シャンカル・アガサ(インド)