2022年9月23日(金・祝)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2022 vol.5』の記者会見が、8月24日(水)都内にて行われた。第2代KNOCK OUT-REDフェザー級王座決定戦3分5R延長1Rとして発表されていた、小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺) vs.TAKERU(GET OVER)の両選手が会見に出席。
TAKERUは「ずっと欲しかったKNOCK OUTのベルトが懸かっていることで、全力で僕が獲りに行くので応援よろしくお願いします」と挨拶。小笠原はその場でKNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座のベルトを返上し、「ベルトは返しましたが、KNOCK OUTのエースとして団体を引っ張ると言っているので僕の手元にベルトがあって当たり前なので、本来ならこれを持っていたヤツ(安本晴翔)と戦ってと思っていましたが、いなくなってしまったものは仕方がない。改めてこのベルトを持ってKNOCK OUTの価値を上げていきたい」と、すぐにフェザー級のベルトを巻くとした。
それぞれの印象を聞かれると、TAKERUは「小笠原選手はテクニックがあってとてもいい選手だと思いますが、そのテクニックに飲まれないように自分の戦い方でしっかりフェザー級のベルトを腰に巻きたい」、小笠原は「僕のジムから2人やって負けているので、気持ちも強い漢な選手だと思っています。その中でテクニックを見せて行けたらと思います」と、気持ちvs.テクニックの戦いとなりそうな答え。
ベルトへの想いを聞かれると、TAKERUは「ベルトはKNOCK OUTに出た時から必ず自分の腰に巻くという想いがあったので、今回REDのベルトを目の前にしてその想いが増してきたので必ず小笠原選手を倒します」と、目の前にあるベルトを見てさらに巻きたくなったとする。小笠原は「僕がベルトを持っているのは当たり前で、KNOCK OUTには実力がある選手がいっぱいいて他団体には負けないと思っています。ベルトの価値を上げるという意味で、僕が持ったうえでKNOCK OUTの価値を証明していこうと思います。そこでベルトがあるのは当たり前。まずは試合を見て欲しい」と自分がベルトを持つのは当たり前だと言い放った。
小笠原の兄である小笠原裕典、同門の栗秋祥梧を破り、龍聖とはフルラウンド戦って連続KO記録を途絶えさせたTAKERUだが、今回は突然訪れたチャンス。そのことについて「ヒジありルールで名古屋でジャオスアヤイともやって、ヒジを使えると認められて前回の栗秋戦に選ばれたと思っています。REDルール2戦目でKNOCK OUTのベルトに挑ませてもらう、そこに選ばれて嬉しいですね」と、ヒジあり3戦目で訪れたチャンスを喜ぶ。
一階級上げてのフェザー級について小笠原は「55kgは落とすのキツくなったのもあって、フェザー級でやれるなと1年前から思っていました。スーパーバンタム級で戦っていない選手もいたのでベルトを守るのが大事だと思っていたんですが、スーパーバンタム級でやるべきことは全て終わったかなと。1年前から身体作りを始めて、スピードもパワーも問題なくついていると思う。そこは改めて23日の試合で楽しみにしてもらえたらと思います」と、計画的にフェザー級へ転向する準備を進めて来ていたと答えた。
今回の試合は3分5Rで延長は1R。長丁場となるがTAKERUは「長く戦ってもしょうがないので1、2RでKOで仕留めて終わろうと思います」と早いラウンドでのKO決着を予告。小笠原も「TAKERU選手次第ですが2、3Rで前へ出てきてくれるということなので、本当に出て来てくれるなら僕も2、3Rで倒せる。出てこないのなら4Rにはしっかり仕留めたい」と、こちらも5Rはかからないとする。
小笠原は「正直自分の相手じゃないかなと思っています。ただジムの仲間が2人負けているし、油断できない相手だと思っているので。今回はまず自分の腰にフェザーのベルトを巻くってことが第一優先なので、そう考えるとTAKERU選手は見合った相手なのかなと思っています」と、2階級制覇となるベルトを巻くのにちょうどいい相手だと評する。
それにTAKERUは「ファンとかみんな勝つのは小笠原選手だと思っていると思います。それをいきなりタイトルマッチに上がってきたTAKERUが必ずKO決着で倒してベルトを巻く姿をみんなに見せて名前が売れたらいいなと思います」と、番狂わせを起こすと誓った。
そして最後にTAKERUは「皆さん、必ず僕が後楽園ホールのリングでKNOCK OUTのベルトを巻くので、しっかりそのベルトを獲ってKNOCK OUTを背負って行けるように頑張ります」と宣言。小笠原も「3月の試合から半年空きましたが、エースとして勝つことは当たり前でみんなに魅せる試合をします。期待して会場に応援に来てくれたらと思います」と自分の勝利に揺るぎない自信を見せていた。