2022年8月19日(金)タイ・ラジャダムナンスタジアムで開催された『ラジャダムナンスタジアム・ワールド・シリーズ』にて、三浦孝太(BRAVE GYM)と“ムエタイ界の生ける伝説”ブアカーオ・バンチャメーク(タイ)がキックボクシングのエキシビションマッチを行った。
三浦のタイでの人気は凄まじく、エキシビションの相手を務めたブアカーオは自身のSNSにて女性ファンに気を遣うような投稿を度々行っていたほど。
(写真)対戦表明を多数のメディアが報じたことを伝えるパリンヤー(本人のFacebookより) そんな三浦に、次なるエキシビションマッチの相手に名乗りを上げた人物がいるとムエタイの情報をSNSで提供している『Muay Thai Super Fight』が報じた。その人物とは90年代後半から2000年代前半に「トランスジェンダーボクサー」として話題となり、その半生が『ビューティフル・ボーイ』という映画化もされたパリンヤー・ギアップサパー(タイ=キャリア後半のリングネームはノントゥム・パリンヤー)だ。
パリンヤーは「トランスジェンダーボクサー」としてタイでも日本でも話題となったが、ムエタイの聖地ルンピニースタジアムでも試合が組まれた実力者。1998年4月にシュートボクシングに初来日し、男子トップ選手と引き分けると11月には女子プロレスラーの井上京子と異種格闘技戦を行い勝利している。
(写真)2001年7月に日本で行われた引退試合でのパリンヤー。男子選手と対戦した その後は1999年に性転換手術を受け、モデルや女優業に進出。2001年7月には日本で引退試合を男子選手と行ったが、タイでは試合を続けていたという。また、2006年2月には復帰して日本人男子簿キックボクサーに勝利、日本人女子選手とは引き分けている。選手引退後はムエタイの指導者としてジムを経営していると伝えられた。
今回の三浦との対戦表明はタイのメディアが多数報じており、大きな話題となっているようだが、『Muay Thai Super Fight』で「実現は難しいでしょうが苦笑いするしかありませんね」というのが実際のところのようだ。