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【3150FIGHT】石井慧がボクシングデビュー戦を勝利で飾る「日本でやるにはJBCの皆さんのご理解が必要ですので何卒よろしくお願いします」

2022/08/14 19:08
【3150FIGHT】石井慧がボクシングデビュー戦を勝利で飾る「日本でやるにはJBCの皆さんのご理解が必要ですので何卒よろしくお願いします」

プロボクシングのデビュー戦を勝利で飾ったサトシ・イシイこと石井慧(C)3150FIGHT

3150FIGHT vol.3
2022年8月14日(日)エディオンアリーナ大阪第1競技場

▼第7試合 ヘビー級 4回戦
〇サトシ・イシイ(=石井慧/クロアチア)
判定2-0 ※38-38、39-37、40-36
×高山秀峰(スパイダー根本)


 クロアチアのボクシングコミッションでプロボクサーのライセンスを取得していた石井慧は、今回がプロボクシングデビュー戦。試合に向け、ロシア・モスクワのブパスジムにてトレーニングキャンプを行ってきた。


 石井の前戦は、2022年6月17日(日本時間18日)クロアチア・カーロヴァクのドヴォラナ・ムラドストで開催された「FNC(Fight Nation Championship)6」で、英国のチャーリー・ミルナーを1R、わずか40秒でTKOに下したばかり。MMA40戦目を白星で飾っていた。


 今回、石井が対する高山は、2021年11月に中野健太郎(ワールド日立)を1R 54秒、KOに下したハードパンチャー。石井は、主催者を通じて「自分が戦う事によって、少しでも日本ヘビー級の盛り上がりに繋がれば嬉しいですね。これに勝ったら但馬ミツロ選手の踏み台に使ってみてはどうでしょう?」とのコメントを発表。


 対する高山は「今回、『3150FIGHT』という大きな舞台で、有名なイシイ選手と試合ができることは大変光栄です。ボクシングでは自分のキャリアが上なので、絶対に倒して勝ちます。応援よろしくお願いします」と意気込みを記している。


 1R、サウスポーの石井は低く構えでジャブと左ボディストレート、高山は右ボディストレートから左フックを返す。スピードのある高谷だがイシイも重い右フックを返す。前に出て圧力をかけるイシイに高山はステップを使ってサークリング。ベタ足でじりじりと前に出るイシイはガードを固めて接近し、右フックを打つ。しかし、左ボディを打ったところで高山の右フックをもらってグラつく。すぐに立て直したイシイは再び前へ出て左フックを打つ。


 2Rも前に出る石井だが、1Rとは違って手を出していく。高山は頭を左右に振って入って行くがこれはイシイがかわす。イシイは左ストレートをいきなり放つが高山はかわし、逆に左フックを打ち込む。イシイは高山にロープを背負わせるとガードの隙間を縫うような左アッパー。高山も右フックで応戦する。


 3R、イシイは左ボディから入り、距離を詰めて左から右のワンツー。高山をロープに押し付けて左アッパー、左フックを打つ。高山もショートのフックとアッパーで対抗。頭と頭がくっつくほどの距離でショートを打ち合う両者。イシイは右フック、左ストレートを強打するが高山は右フックを返す。高山は一度離れるがイシイはすぐにロープへ追い詰める。


 4R、左ストレートから前に出るイシイ。右フックを打つと高山は左右フックを繰り出す。押し込むイシイが接近戦でボディを打ち、左フックにつなげる。イシイの左ストレートがクリーンヒットし、すかさず打ち返す高山だが今度はイシイの左フックが入る。前へ出て手数を出していくイシイに最後の10秒で高山も左右フックで打ち合う。


 判定はジャッジ1名がドローだったが、判定2-0でイシイが勝利。「スパーリングと本当の試合というのは違うんだと思いましたし、相手も必死こくので。デビュー戦ですけれども全然ダメですね、自分自身。あれしかできないのでね、今。ああいう風に詰めてプレッシャーかける練習をしてきたのでそれしかできないという。もっと軽いパンチとか強弱つけられるようになれればと思います。(今後は)海外では絶対にやりたいと思っています。日本でやるにはJBCの皆さんのご理解が必要ですので何卒よろしくお願いします。また頑張って行きます」と勝利者インタビューに答えた。

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